フィリピンりぱぶりっく狂笑国

フィリピンらしく
フィリピンでも
フィリピンだから

日本人が日本人へ送る御難

2006-12-20 | フィリピン
退職者トラブル

比退職者事業は日本の訴訟で打撃。借地権トラブル防止への取り組みも始まる。
ビサヤ地方セブ州の日本人退職者向け宅地の借地権トラブルは、退職者6人による損害賠償訴訟の提訴を受け、日本国内で大きく報道された。
現地メディアは「セブ島ロングステイ、看板に偽り」「老後の海外移住奪う」などと報じ、海外移住を計画する退職者らに警鐘を鳴らした。
観光産業と同様に「イメージ」が重要な要素となる退職者向け移住ビジネス。
フィリピン国内で同事業を展開する日本人関係者からは、「狂犬病と東南アジア諸国連合(ASEAN)の首脳会議延期、今回の裁判開始はトリプルパンチ」とまで言われ、イメージダウンに懸念を表している。
借地権販売のセブ日系企業は、財務書類など提出せずに2005年10月下旬、フィリピン証券取引委員会から会社登記の取り消し処分を受けていた。会社設立以来、5年以上にわたり財務諸表等の提出を怠っていたようです。
フィリピン証券取引委員会によると、この日系企業は、1999年7月30日登記され、登記後は年一回の監査済み財務諸表や役員名などを明記した書類提出が義務付けられているにもかかわらず、登記以来一回も提出していなかった。

介護サービス付借地権(当初は25年間。25年間で650万円から900万円。この金額に介護サービスつき。1ヶ月の借地及び介護付料金21666円9000ペソ程度。いくら物価の安いこの国でもこの料金で介護サービス付借地権が、考えただけでぞっとするような金額。)を退職者向けに販売し始めた。1区画650万円から900万円で確認されているだけで退職者9名が日系企業へ支払ったようです。結局その日系企業は支払いを滞っていて、所有権が日系企業へ移ったいたのは1区画だけ。
「フィリピンへ一時滞在する日本人高齢者向け不動産の維持、管理と適切で衛生的な住居と娯楽・福利厚生サービスの提供。」
がうたい文句。
不動産取得は日本人は出来ません。現行の退職者ビサでこのフィリピンへ自宅を立てる場合はとんでもない長期間のリース契約で土地購入金と同額を支払わされているような状況。上物のみ日本人名義、日本人というだけで様々な搾取対象にされることも大いにある。
衛生的な住居については、これは各々の衛生管理の問題でもありますが、周辺の上下水道が全く整備されていないことが多い。殆どが自宅自宅へ穴をほった自然浸透式が多いようにも。
ほかの選択肢としては、分譲マンション購入する方法もあります。
娯楽については、最近は首都圏などの公園でもゲートボールなどの催しが行われていますが、もし日本人がこのような場へでた場合には、言葉の障害で挫折することが多い。この猛暑に果たして耐えられるか?福利厚生などのサービスは全くないと思わないと金だけ支払わされるだけかも知れない。

高年齢になれば気候が暖かいのは確かに健康にいいかもしれない。体調も崩し悔いようです。日本でケアーギバー依頼する金額に比べれば、このフィリピンでは個別介護を雇用できるなどの優位性もあります。問題は言葉だけです。
「痛い。」は日本国内でどれだけの表現があるのだろう。北海道から沖縄までの方言。気が遠くなるほどの表現の仕方になるはず。
具合が悪いも同様。老人に優しいことは確かではあるが、日本の老人などのしつこさに途中でさじを投げられたときは悲劇になりかねない。
650万円から900万円+住宅建設費用500万円。これだけ出すのであれば、500万円は退職査証取得供託金。ホテル式のマンションでも1ヶ月8万円も支払えば確保できる。電気代を支払ってもかかっても10万円。部屋掃除はその施設でシーツまで毎日交換してくれる。このシーツを毎日交換してもらえるのはわりと病気にかかりにくい気もする。
メイド兼世話係を雇用しても1万ペソも払えば引く手あまた。日本医師が在留する病院もあるので、医療はそれなり。但し、自由診療なので高額。
寒くはないので病気にはなる確率は少ないかも。
毎日1000ペソ食費にかけても、20万円あれば結構いい生活ができる。年間240万円。支給される年金を現地受領すれば殆ど手持ち金に手を付けなくとも生活ができるようにも思えます。

昨今、フィリピンへの退職査証初め様々な募集が行われているようですが、必ず事前調査が必要です。
中には今回のような全く持っておかしな事件に巻き込まれ結果として大損害を被るケースも今後もありえます。
くれぐれもご注意ください。
これからこのような計画をされている方もよく調査されてください。
カタログに記載されている、老後にフィリピンで。生活環境のインフラも整備されていて、安心して老後を暮らせます。とかかれていたら80%はまだ何も出来ていないと思ってみては如何でしょうか。
海外への移住は、受け入れ先は別にフィリピンだけではありません。

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6 コメント

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移住 (eden)
2006-12-20 12:28:42
海外への移住希望者は、老若男女百万人を超える勢いとか。日本での老後の生活と年金事情を考えるとうなづける話ですね。

>海外への移住は、受け入れ先は別にフィリピンだけ>ではありません。

英国の調査機関エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)が世界127都市を対象に安定性、医療面、文化・環境面、教育制度、インフラなど5つのグループ、40項目に渡る調査結果を元に各国各都市を分析し、その結果、世界一住みやすい国ランキングを発表しました。 
【1位】 バンクーバー(カナダ)
【2位】 メルボルン(オーストラリア)
      ウィーン(オーストリア)
      ジュネーブ(スイス)
【5位】 パース(オーストラリア)
     アデレード(オーストラリア)
     シドニー(オーストラリア)
     チューリッヒ(スイス)
     トロント(カナダ)
     カルガリー(カナダ)
【11位】 ブリスベン(オーストラリア)
大金のある方は比較的安全なインフラの整備されたところが良いのかも。
大金のない方はフィリピン・ベトナム・インドネシア他、慎重に、騙されないように短期滞在の後、後悔しない移住選択を考えるしかないようにも。
ちなみに僕は後者のようです。やはりフィリピンかな?
PP様の情報は大変貴重です。いつもありがとうございます。
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情報有難うございました (PP)
2006-12-20 15:10:34
>eden様 バンクーバー、メルボルンはその昔から大人気のようですね。このマニラもしっかりしたマンションであれば、さほど問題はないと思います。建設方法を良く確かめてもらうことですね。日本人は耐震工法であれだけ騒いでいるのですから、自分でお住まいになる物件は自費でも調査されたほうが賢明策かと思うのですが、どうしてもその辺をケチってしまうのかな。問題が起きるよりは安上がりと思いますね。 
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Unknown (bawang)
2006-12-20 21:24:51
現地知らずに老後は海外で  恐いですね。
言葉・習慣・文化・宗教等の問題
日本人同士での老後海外生活、パートナーが死去したらどうなるのやら? 日本語環境も乏しいし。
これからも、今回のような出来事が発生する可能性高いですね。 出来ることなら、日本政府がフィリピンに老後施設をつくり、日本の保証でやって欲しいですが。可能だと思うのですが、北方領土に某先生の掛け声で訳わからん交流宿泊施設作れるのですからね!!
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益々の可能性 (PP)
2006-12-21 03:29:51
>bawang様 高齢者社会へ突入した日本。最初に今回のような事件が起きないインフラ整備を日本政府はしっかりすることだと思います。どうも日本と言う豊かな国は、この類に騙されやすいですね。交流宿泊施設と老後私設では多少意味合いが違いますから、実現は難しいかもしれませんが、考えようでは生きた金かもしれません。コメント有難うございました。
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退職後のロングステイ先 (Cavite)
2006-12-21 05:04:31
今回のこの事件は起こるべくして起こってしまった事件だと思います。
忌憚の無い言い方をさせて頂けば、比島は日本の退職者が退職後の人生をノンビリ送るという目的には全く向いていない。
比島政府は退職庁という大統領府直轄法人まで設けて外国人退職者を誘致していますが、一旦受け入れた外国人退職者に快適な老後生活を送ってもらおうという配慮は殆んど無いと言っても過言ではないでしょう。
はっきり言って放ったらかしです。但し年会費、ID更新料等はシッカリ徴収する。
金を貰うことだけに神経が集中して、貰った金に匹敵するサービスを提供することは失念しているようです、比人らしいですが。ちなみに日常生活で接する比人一般もそれに準じていることは言うまでもありません(苦笑)。

まあ、外国(含、日本)と比島とでは慣習が違う、国民性が違う、常識が違う、だから本国に住んでるようには行かないと言われればそれまでですが、ならば外国人退職者向けに「老後は比島で快適なリタイヤメントライフを」等と謳いあげて5万㌦(最近は2万㌦に値下げ、何故?)もの大金を出させないことです。

比島には外国人退職者を受け入れて快適な老後を過ごしてもらうような実力・能力は、ハード面でもソフト面でも殆んどありません。

比島退職庁とその周辺にいる手続代行業者(含、日本人業者)の「甘言」には充分注意してかかることをお奨めします。(と言うより退職後の移住先の選択肢から外した方がいい、と言うのが本音ですが。笑)

何年か前に比退職庁の某高級職員が言った言葉です。「外国人向けの退職者ビザはその外国人に権利を与えたのではない。”恩恵”を与えたのだ」
移住してくる外国人を比島がどう思っているか、この言葉が全てを物語っています。
”恩恵”を大金を払って投げ与えられた上に詐欺にあっていれば世話はありません。
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Unknown (バリ島ロングステイ)
2009-03-07 10:21:05

世界屈指のリゾート地でありながら、独自の伝統が息づくバリ島は、
近年、旅行地としてだけでなく、ロングステイや定年後の移住、
新しいビジネスを生み出す地としても注目されています。
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