これからは暖房が必要な季節です。暖房器具としては電気製品を
お使いになると思いますが、同じ暖房器具としては電気ヒーターと
エアコンでは効率が全く違います。測定方法によっては多少違うと
思いますが、効率は6,7 倍も違うそうです。
電気ヒーターは電熱線の電気を流して発熱します。ヒートポンプ
は、熱媒体を循環し、A 地点からB 地点へ熱エネルギーを移動する
ことでB の周囲を熱し(暖房器)たり、A 地点を冷やし(冷蔵庫)
たりします。原理は、液化した溶媒を蒸発させると周囲の熱を奪い
気体化された溶媒を圧縮して液化する際に発熱するという原理で、
媒体として効率の良い気体を用います。このヒートポンプの原理で
あるカルノーサイクリは、180 年ほど前に、フランス人により発見
されました。日本では、これを積極的に利用した装置が、鉄道車輛
や屋内暖房などに、数多く設置されています。
電熱器は効率が良くないのですが、こたつは周囲を囲うので、熱
が逃げません。父の存命中のことですが、父は本を読んだり書き物
をしていましたので、こたつの足をテーブル用の物に替えて、周囲
を毛布等で囲みました。即席で椅子用のこたつを作りました。今は
そういうこたつが販売されていると思います。
自宅などに設置されているエアコンには、必須の機能ですから、
使わない手はありません。空気全体を温めるので、壁や床も温まり
ます。換気のために空気を入替えると部屋の空気が低下しますが、
暖められた壁や床からすぐに暖められますので、エネルギーの損失
はごく僅かなのです。空気よりも、床材や壁材の比熱が大きいです
からね。
そういうわけですから、床暖房とかホットカーペットよりも先に
エアコンを使いましょう。ベース暖房としても実に有用なのです。
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