劣化ウラン電池

　”劣化”というと、なんか性能が落ちたとか、
利用された後の”カス”みたいに聞こえますが、
違います。ウランの大部分は、原子量 238なの
ですが、わずか0.3%（だったかな？）の原子量
235 が原子力発電所の燃料になります。
　これを分離するのにはフッ素化合物（気体）
にして、わずか1%ほどの重量差なので、精密な
遠心分離機で分ける必要があります。分離した
235 を取り除くとほんの少しだけ235 の割合が
減ります。236 を採った残2りのウランのことを
”劣化ウラン”と言いうのです。放射性の物質が
その分だけ低くなります。でも、”劣化ウラン”
と聴くと、なにか危険性があるように感じます
が、違います。
　実際には、放射性が少し減った＝劣化した、
という意味なのです。

　そういうわけで、精密な遠心分離機の製造が
可能な国は限られているので、武力を向上させ
たい国は、喉から手が出るほど欲しがっている
ので、時折密輸出騒ぎになるわけです。

　劣化ウランは主な用途は大砲の弾として使用
されます。鉄（分子量は58くらい）より 4倍も
重い＝破壊力が大きいために、米軍などで使用
されているようです。

　その劣化ウランを、平和的に利用するのが、
この劣化ウラン電池です。一種の”廃棄物利用”
でもありますから、有効利用される必要があり
ます。
　この電池の特徴としては。充放電を繰り返し
ても劣化が起こらないとされています。この辺
を考えると、風力発電所や太陽光発電所などで
発電される電気を、一時的に蓄電する施設には
向いているような気がします。
　ウラン235 が（天然より）少なくなっている
とはいえ、まだまだ放射性能力があるでしょう
から、汎用電池として一般の人が使用しない方
が良さそうですね。

　そういうわけなので、呼び方を変えた方が、
適切なのではないか、と思いますね。

　　　　　　　　　prairie@mbh.nifty.com

バッシュファイバー

　発電所などで発生する燃焼後の石灰灰かから
連続長繊維（BashFiber）を作るのだそうです。
高強度・耐熱性・耐薬品・放射線耐性といった
特徴を有しており、既存の工業繊維の代替用と
して幅広く利用が期待されるものです。

　発電所などから排出される石灰灰の 95%は、
セメントの原料として使われていますが、今後
は需要減が見込まれることから、この石灰灰の
有効利用先が求められています。

　比重が鉄の3分の1で強度は5倍程度もあって、
炭素繊維より割安で放射線への耐性も高いのが
特徴です。今後は多くの生産現場とか航空宇宙
分野での活用が見込まれそうです。

　https://www.nedo.go.jp/content/800019096.pdf

　今後も活用方法が広がりそうな新たな素材と
なりそうですが、加工性はどうなのかな？。

　　　　　　　　　prairie@mbh.nifty.com

潮汐流発電

　いよいよ五島列島にて実用化に向けての実験
が開始されるそうです。

　https://www.youtube.com/watch?v=ZyZHC816cFY

　今回は潮汐流を利用したもので、黒潮などの
海流を対象にしたものではありません。
　潮汐流は一日二回は流れる方向が変化する上
時刻や大きさも変化するし、日によって大きさ
が変化するので、管理が難しい面もあるように
思います。しかし、沿岸に近い海に設置できる
ので、日ごろのメンテナンスが容易であること
が利点でしょう。なにせ、発電機が海中にある
し、塩水に浸かっているので、サビの発生など
の心配があります。まさか、作業員が海の中に
潜って点検するなんてことは、大変なことです
からね。
　そういう意味で、先ずは陸地に近い沿岸での
実用化を目指すのでしょう。

　日本近海には世界最大の黒潮が流れています
が、機器メンテナンスを考えると、直ちに海流
利用を目指すわけには行かないのでしょうね。

　発電機を海中で簡単に分解し、陸上でメンテ
後に、海中で組み立てできるような構造にする
など、密閉されたカートリッジ式発電システム
などで交換が可能にするなどを考案するなど、
メンテナンスしやすい構造を考える工夫が必要
でしょう。経験を積み重ねて、手法を確立して
貰いたいものです。

　本命は、日本の近海を流れる黒潮を利用した
発電だと思います。なにしろ、世界最大の海流
が、途切れることなく日本の近くを流れている
のですから。

　　　　　　　　　prairie@mbh.nifty.com

すぐに取説を見たい

　購入した当初にはそこいらにあったが、いざ
細かな仕様や操作方法。あるいは故障した際の
問い合わせ先などを調べるため、マニュアルを
探しても直ぐには見つからない、なんてことは
ありませんか？
　家電などは、各メーカーのWeb上にマニュアル
が掲載されているので、スマホで参照するなり
ダウンロードして印刷することが可能です。

　そこで、各機器ごとのマニュアル掲載のURL
のQRコードをラベル用紙に印刷し、機器の裏面

などに貼り付けておくのはいかがでしょうか？
　いざという時には、スマホをかざすことで、
マニュアルを参照することが出来ます。

　QRコードは簡単に作成することが可能です。
i-Phone だろうがWindows だろうがUbuntuだろう
がAndroidだろうが、「QRコードの作成」とかで
ネットで探せばいくらでも見つかります。印刷
して銘板の横にでも貼っておきましょう。
　もしかしたら、プリンタメーカーのアプリも
あるかもね（探したことないけど^^; ）。

　印刷するためのラベル用紙は、A-ONE などの
ラベル用紙から適当なものを選択すれば良いで
しょうね。

　しかし、個人で印刷するともなると、A4用紙
ではでかすぎるので、メーカー側が機器に添付
するのが望ましいですよね。
　私は手元にたくさんある郵送用ラベル用紙を
使いました。これでも大きすぎますがね。

　印刷した取扱説明書を添付するよりも、URL
を印刷したのり付きラベル複数枚を添付した方
が、コスト削減にはなるでしょうにねぇ。

　　　　　　　　　prairie@mbh.nifty.com

荷物新幹線

　今年の秋にもJR東日本が客用車輌を荷物専用

の車輌に改造し、旅客用の列車に併結して運用

を開始するようです。

　https://www.asahi.com/articles/AST2P3DZ7T2PUTIL018M.html

　これについては、以前にアイデアとして昨年
の4/01と4/02に、ここに投稿しています。

　しかし、荷物の積み下ろしは、現在は現用の
客用ホームで行うようなので、混雑の際に混乱
しないか、が心配です。
　荷物の取扱は、今の構造では荷役作業に無理
があるだろうし、特に東京口（東京駅のこと）
では乗客との混在が問題となります。そこで、
大宮駅で分割してそこで荷役を行い、客車列車
のみが東京駅に向かうようにすべきでしょう。
　なにしろ、JR東日本はたった二線で、五方向
の新幹線を捌いているので、今や限界に達して
いるようです。ゆえに、東京駅では荷物の積み
下ろしの時間が取れそうにないと思います。

　専用の車輌を一編成丸ごと改造するようなの
で、ゆくゆくは荷物専用駅を新設して、客用の
編成と切り離し、荷物専用駅に回送するような
運用になるのではないか、と思います。
　先ずは試してから、ということでしょうね。

　貨物はどうすべきなのかなぁ？

　　　　　　　　　prairie@mbh.nifty.com