1月24日
よくわからないけれど、まあとりあえずいい曲なんだろうなって曲。
それがスピッツの「運命の人」です。
何がいいのか、そもそも「いい」の定義もあやふやですが、完全なる私の主観によりますと、この曲はとても「いい」のです。ですが、人によっては一ミリたりともこの曲が心の琴線を揺さぶることもないでしょう。この私も、とてもとても知名度の高い、youtubeのMVの再生数が10億を超えるようなレジェンド級の曲を聴いて、何の魅力も感じなかったこともありますし、人の好みなんて天から底へと、千差万別なのでしょう。
それでもやはり、いやだからこそと言いましょう、私はこの「運命の人」を、スピッツの数ある名曲の中でもピカイチにいいものだと、あえて声高にするわけです。
スピッツといえばぁ、やれ「ロビンソン」とか「チェリー」とか、「空も飛べるはず」とか、きっとApple Musicだってスピッツを流してくれと頼めばでハイハイこれですね、といった具合に流れてくる定番が上記のものになります。やっぱり耳あたりが良いのは認めざるを得ませんし、ミュージシャンなんて基本売れた曲以外の知名度は悲惨なものです。バンプだったら「天体観測」ですし、HYだったら「366日」とか。流行りってまあそんなものです。
だからといって、流行り物以外をスルーするのが当然なのか、というとそんなわけありませんし、知られていない部分にも、立派な味付けが施されているのは事実なわけです。
そりゃミュージシャンだって人間で、音楽はプロのするところで、音楽は芸術にも値して、それに気持ちを込めずに作る方が難しい気がします。というのは一ミリも作曲したことのない私の主観になりますが、的を得ていると勝手に信じて・・・
そして長年活動し続けているスピッツですが、「運命の人」は上記のロビンソンとかが有名曲がリリースされた後に発表されたものです。
私にとって、この曲の推しポイントは、圧倒的なメロディラインの良さです。
なんというか、邦楽ならでは、といった感じがします。スピッツならでは、な感じももちろんあります。歌詞は相変わらず、少しよくわからない、フワフワしたニュアンスで、でもそれが帰ってこの曲の明るさを彩っています。
サビの「はーしーる、はーるかー」という伸びのいいメロディが、なんて聴き心地のいいものやら、と感動してしまいます。それにつながるまでのAメロ、Bメロも小気味良いテンポで進んでいくのがいいです。
この曲って、結局何が言いたいのかわからないのですよね。まあスピッツの曲全部がそうなのですが。それなのに、けっこうはっきりした雰囲気で、気分を明るくさせてくれるような曲なので、「頑張れ」とかいった応援ワードなんて全くないのに、なんだか元気になるわけです。
私にとっての、長年のヘビーローテーションですかね。