占い師横山順一ブログ。視覚障害者の占い師横山順一のブログです。昭和41年4月生まれ。

元道頓堀占い横町の占い師。
現在、神戸駅付近でうらうラコウベと言う占い点を経営。
数理学で有名な金澤葉香先生門下。

視覚障碍者全盲のタロットカード利用状況。

2020年08月17日 | タロットカードのビックリ話
 今日は、視覚障碍者のタロットカード使用状況について、
この十数年の状況を書きたいと思います。
 まず、一口に視覚障碍者と言っても、全く目の見えない全盲もいれば、
例えば、視力0.2程度は見えると言う弱視に分けられます。
 それで、その弱視の方については、カードに近づくと絵柄が見えるため、
タロットカード78枚全てを使って、
占っておられる方もおられます。
 一方、全く目が見えない、あるいは、
色などがぼんやり見えるぐらいの視力しか無い方は、
大アルカナ22枚、小アルカナ56枚のうち、
大アルカナの22枚だけで占うか、
小あるかなの中のコートカード16枚で占ったりします。
 何故そうなるかですが、カードを展開して回転させるときに、
どうしてもテーブルからカードが下に落下してしまう可能性が有るためと、
カードに点字を書いた場合、カードの厚さが三倍ぐらいに膨れてしまうため、
現実問題として、78枚を一度に使用するのが困難だからです。
 故に、全盲がタロットカードで占う場合、どうしても選択しが限定されますが、
私は、それを補うために、八角形のサイコロ二つと、
六角形のサイコロ一つを使用して、易を出す場合があります。
 また、私は練習ぐらいしかしたことはありませんが、
筮竹を(ぜいちく)を使用して易占で卦を出し、
占い結果を補う手もあります。
 過去には、視覚障碍者の方でぽつぽつと占い師さんも、
出てはいるのですが、長期間に渡り活動を続けている、
全盲の占い師さんは、まだ実際は少ないようです。
 私が調べた範囲では、視覚障碍者の占い師さんとしては、
18年前に東北で路上占いをしてた全盲女性、
10年近く前に、和歌山県とか、福岡県でタロット占いをされてた方、
また、愛知県で紫微斗数と四柱推命で占ってられた、
年配男性の視覚障碍者の占い師さんもおられました。
あっそれと、15年前、私が大阪の道頓堀で占い師をしてた時、
同じ道頓堀の戎橋のところで占っておられた目の見えない占い師さんもおられました。
 私が当時、占い横丁で占い師をしてた時、
私のブースに来られた中年の女性が、
その占い師さんにアメリカに留学した息子さんのことを占ってもらって、
(来年事故に遭遇して息子さんが亡くなるかも知れない。)と言われたそうで、
心配されて私が再度占ったのですが、
そこまでは悪い運勢ではありませんでした。
 後、最近では、関東地方で目の見えない占い師さんがいるようです。
 妹がたまたまテレビを見てたら、関東ローカルのテレビ番組に出てられたそうで、
(他にも目の見えない占い師さんがいるんや。)と思ったそうです。
 後は、数年前私のお店に来られた大阪の全盲女性も、
将来占い師を目指していると言ってられましたし、
私が電話鑑定で対応した関東地方の20台の男性も、
他の占いスクールで勉強しつつ、
タロットカードの最初の手ほどきは私が協力しました。
 その方は、少しずつ占い師活動をされています。
 
 ちょっと話が大分脱線してしまいましたが、
全盲などでもタロットカードを使われる方は、
確実に増えてきています。
 ですので、占い師を目指している、ただ趣味で少し使えれば良いと思ってられる視覚障碍者の方、
占いに興味があれば、今は学手段はありますし、
全盲で占い師としてやって行く道も、かなり細い道ですが、
一応、存在はしています。かなり難しい道ではありますが。
 本日、全盲女性でタロットカードもやってみたいと言われる方を、
占い鑑定させていただいたので、現在の視覚障碍者の、
タロットカード環境について、今日は書かせていただきました。
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