セリカ魂

「初代セリカに乗りたい!」
ゆっくり旧車ライフの備忘録

戦 ~今を生きる~/さくらゆき

2016年10月19日 17時40分00秒 | 歴史

​10月15日(土)さくらゆき3rdアルバム​発売開始。
1stアルバムも2ndアルバムも全8曲でした。
なので今回もそうだと思っていたら全10曲でした。
01. 寂光浄土(藤原秀衡公)1122~1187年
02. 六道の果て(建礼門院さん壇ノ浦の戦い)1185年
03. 天雷(楠木正成公)1294~1336年
04. 暁の川(浅井長政公・姉川の戦い)1570年
05. 明日への代償(徳川家康公・三方原の戦い)1573年
06. 長篠(長篠の戦い・織田/徳川・武田)1575年
07. 飛翔(伊達政宗公・摺上原の戦い)1589年
08. 月鳴り(岡田以蔵さん)1838~1865年
09. 一刃の風(斎藤一さん・会津戦争)1868年
10. 関ケ原(関ケ原の戦い)1600年※

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曲順は、時系列で並べられています。
(※「関ケ原」はセルフカバーでボーナストラック扱い)
伊勢賢治さん、ゼノン石川・ライデン湯沢の両氏も参加!
聖飢魔Ⅱ世代としては心強い援軍です!

1. 寂光浄土
(作詞:小栗さくら/作曲:伊勢賢治/編曲:半田彬倫)
 前作「戦国-赤き絆-」の1曲目が凄くキャッチーだった。
 今回もそうだと勝手に予想して裏切られた。
 とにかくコーラスのハモりが絶品!
 秀衡さんについては余り良く知らないのでアレですが。
 中尊寺金色堂をイメージした歌詞も。
 ゆきさん曰く「難しい曲」だけど最初にライブで披露。
 低音が魅力のさくらさんだけど高音も凄い!
 二人のファルセットが混ざって溶けた。
 「雷霆の龍​」を彷彿とさせて彼女らの成長を感じる。
 ​同じオクターヴ?微妙に和音?とても心地よい。​

2. 六道の果て
(作詞:小栗さくら/作曲:伊勢賢治/編曲:松崎陽平)
 松山ケンイチの娘・平徳子さんですね。
 平家の隆盛を担って没落していく中を生き延びた。
 タイトルは栄枯盛衰を経験した人生ってことかな?
 歌い出し、ゆきさんのしっとりした声が色っぽい。
 ゆっくりと艶っぽく、それでいて凛とした歌声。
 この曲ではさくらさんの低音ボイスが存分に堪能出来る
 さくらゆきの魅力は多々ある。
 その中で一番の武器はさくらさんの声だと思う。
 吉田美和的な低音ボイスは稀有なもの。
 “目に映るもの”「も・の」は悶絶級に魅力的。

3. 天雷
(作詞:遠野ゆき/作曲:森 伸広/編曲:SADA)
 歯切れ良いギターのカッティングがとても快感!
 勇ましく透き通るゆきさんのボーカルで幕開け。
 続いてさくらさんの低いボーカル。
 それが2番はさくらさんで始まる。
 同じ旋律をボーカルチェンジして歌う。
 ツインボーカルの二人の声の魅力を堪能できる曲。  

4. 暁の川
(作詞:遠野ゆき/作曲:伊勢賢治/編曲:加藤素朗)
 軽快な「天雷」に続いて重々しいイントロで始まる。
 次第にテンポアップし過酷な乱戦の模様が目に浮かぶ。
 再びテンポが落ちて戦に負けたことを暗示?
 「染まる水面」の歌詞がゆきさんらしい。
 「赤く染まる」とせず聴く者にイメージの余地を残す。
 天才的な詞を書くゆきさんらしいや。

5. 明日への代償
(作詞:小栗さくら/作曲:伊勢賢治/編曲:半田彬倫)
 ゆきさんが天才ならさくらさんは秀才。
 そんなさくらさんの特徴が色濃く出た歌詞。
 悪く言えば史料にある事柄を羅列。
 でも言葉の置き方が秀逸で上手にピースを埋めている。
 結果、場面がストーリー仕立てで浮かぶ。
 あれもこれも入れたいって欲張るタイプ?
 悩んで凝縮したことが伝わって来ます。
 (対してゆきさん、きっとバッサリ切れるタイプ)
 家康さんの心情が詰まってて、東軍推しには嬉しい一曲。
 「行け!タイガーマスク」​みたいな曲調もいいね。

6. 長篠
(作詞:小栗さくら/作曲:伊勢賢治/編曲:SADA)
 聖飢魔Ⅱのリズム隊が参加した楽曲。
 前述のストーリー仕立ての歌詞で“さくら節”炸裂。
 1番が織田・徳川の連合軍側から。
 2番は武田側からの視点で描かれます。
 ラストのフレーズ「未来の勝者はどちらか」
 これってどういう意味?
 両陣営を指したのではないと思う。
 今は味方同士である「織田」「徳川」を指している?
 「未来の」がとても意味深に思えます。
 だとしたら怖いくらい凄い詞だな・・

7. 飛翔
(作詞:遠野ゆき/作曲:田中俊輔/編曲:傅田修弘)
 懐かしい曲調で凄く聴きやすいメロディ。
 ドライブ感に溢れたキャッチ―な楽曲。
 今回お二人が一番楽しく歌っている気がする。
 ゆきさんらしい抽象的な歌詞。
 聴いただけでは歴史系と伝わらない。
 タイトル通り「空を飛んでる感」が凄い。
 若々しい空気感に包まれている印象。
 描いているのがまだ若い頃の正宗だから?
 かなり「お気に入りの曲」になっています!

8. 月鳴り
(作詞:遠野ゆき/作曲:森 伸広/編曲:加藤素朗)
 岡田以蔵といえば龍馬伝の佐藤くんが鮮烈だった。
 人斬りを繰り返して次第に精神を蝕まれていく姿を?
 変調を繰り返すことで迷い彷徨う人生を暗示?
 曲の雰囲気が「落花流水」みたい。
 “ツレダシテ”みたいな“テンチュウ”という呟きも。
 明るい野外より暗いホールで演ってこそ映えそう。

9. 一刃の風
(作詞:遠野ゆき/作曲:田中俊輔/編曲:傅田修弘)
 曲が始まった瞬間からもうお気に入り。
 イントロからの流れを引き継いだ歌いだしも見事。
 さくらさんの声質をしっかり活かしています。
 二人の声によるバトンタッチが大好きな流れに!
 サビのサウンドはもうネ申メロディ!
 そしてハイハットが心地良い。
 互いのソロパートの声もちゃんと聞こえます。
 ゆきさん初の新選組ソングだっけ?
 来年の“ひの新選組まつり”で是非聴きたいな。

10. 関ケ原
(作詞・作曲:小栗さくら/編曲:松崎陽平)
 セルフカバーで「青き夢」みたいにガラリ変わる?
 イメージを崩さない程度のリアレンジでした。
 「完売したけど(再販の)要望が多かった」そうです。
 曲名の表記が「関ヶ原」から「関ケ原」に変わった。
 歌詞カードを見ると少しブラッシュアップ。
 歌い込んだことで進化させたのでしょう。
 印刷範囲を読み間違え?「一筋」が「筋」に・・

どれもキャッチーで聴きやすくて良曲ばかり。
捨て曲はありません。
コーラスによるハーモニーが凄く良いです。
でもソロパートが少ない印象。​
さくらさんが低音から極低音に落とす一瞬、
それが他アーティストに対する大きなアドバンテージ。
ゾクっとする声の魅力をもっと出していい。
CDはニュートラルに歌うもの。
だからそんな印象を持つのかも知れません。
ライブではリミッターを解除したさくらさんに会える?
そのさくらさんに負けていないのだから、
本当に凄いのはゆきさんだったりして。
とまれ、ライブが楽しみなお二人です。



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