あいちトリエンナーレ2019豊田会場リレートークシリーズ。
vol.8は豊田会場担当キュレーターの能勢陽子さん。
前回メインは喜楽亭だったそうで、それ聴きたかったな。
新豊田駅地下駐車場に車を停めて地上に出たらそこに台座が。
ライトアップされてないのでひっそりと佇んでいました。
後でバタバタしたくないのでセントレで駐車券を認証した。
駅を通るとラグビーW杯をアナウンスする人々が。
スカイホール豊田でライブビューイングしてるらしい。
サッカーと比べるとまだまだ盛り上がりに欠けてるなぁ。
昭和59年の大分舞鶴vs天理の「あの試合」以来ラグビー大好き。
もっと盛り上がって欲しいけどW杯開催してこの程度とは・・
18時頃にTPACに到着。アイスコーヒーを買って会場入り。
能勢さん登場。
規格違いでPC接続出来なくてノーパソの画面を使うことに。
机を囲むようにして詰めかけた来場者が座りました。
前回はツーニェンに時間を使い過ぎたそうです。
語れなかったアンナ・ヴィットのお話でスタート。
「60分間の笑顔」から「未来を開封する」についても。
作家さんの意図を聴くとやっとあの映像の意味が分かります。
でもそれだと余りにも説明不足だと思うけどな。
折角の来場なのに「なんじゃこら」で早々に退散する人多数。
機会損失のリスクと作家さんのスタイルの乖離が勿体ない。
アンナ・フラチョヴァーの「ミッションからの帰還」
市美のガイドツアーで教えられてから大好きな作品です。
元ネタであるプラハの地下鉄のレリーフを紹介。
彼女のもう一つの作品「アセション・マーク1」についても。
奇しくも「二人のアンナ」の作品には共通するテーマが。
「未来はユートピア?それともディストピア?」
このテーマだと私が連想するのは「スタートレック」ですね。
日本では「宇宙大作戦」として放映されました。
舞台は数百年後の未来。貧困や戦争が根絶された世界。
人々は富のためではなく人間性向上のために働いていた。
そうして目指したのは未踏の地が広がる「宇宙」だった。
レニエール・レイバ・ノボ作品について。
キューバは検閲が厳しい国。だから彼も少女像問題に反応。
展示中止を申し出て来たけど交渉の結果今の状態に変更。
「とても大雑把で」「図面が成立していない」
裏話を含めて作家の人となりが聴けるのは有難い。
ちなみに実際のガガーリン像はチタン製らしい。
もし戦争が起きたらそれも金属供出される?
台座だけになって小田原のどか作品として伏線回収とかw
高嶺作品のプールについて。
壁の製作過程を撮ったタイムラプス動画がネットに。
面白いけどそれを「見ないで欲しい」と言ってたらしい。
考えて貰いたいから。固定観念を持って欲しくないから。
するとアンナ・ヴィットの場合も説明不足などではない?
一つの見方しか出来なくなることを恐れてのことかな。
プール作品は様々な都市伝説を生んだらしい。
「メキシコの壁」「防潮堤」「モノリス」などなど。
そんな反応こそが作家さんにとって無上の歓びなのかも。
「プールの底からトヨタエンブレムの土器が出土」
なんて、トモトシ作品とコラボしたら最高だけどなw
帰りにもう一度、台座を鑑賞。
深まった闇の中で尚更ひっそりと佇んていた。