アヌシー国際アニメーション映画祭でグランプリを受賞!
あの「カンヌ映画祭」からアニメ部門を独立させて出来た賞で、
世界一の歴史と規模を誇る、凄い映画祭なのですよ。
長編部門では過去に、宮﨑・高畑の両氏がグランプリを、
今回、湯浅政明監督は日本人として三人目の受賞となりました。
湯浅監督の作品といえば、印象的なのが「四畳半神話大系」。
非日常的で不条理な世界観は、驚愕に値するものでした。
絶望先生や物語シリーズなど、冒険的な作品が多かった頃ですね。
つい先ごろも、「夜は短し歩けよ乙女」を公開したばかり。
不覚にもそっちはスルーしてしまったヽ(´Д`;)ノ
四畳半的な作風だけど、売れてる星野源を起用しやがって。
そんな反感を勝手に抱いてしまった・・
「ルーのうた」も全然ノーチェックで、5月の公開時にもスルー。
ところが、殆どの劇場で公開終了したタイミングで受賞の報が。
しかも、あの「この世界の片隅に」を抑えてグランプリとな!
このニュースには驚きました。
俄然どんな作品か観たくなってイオン東浦へ。
入口に展示されたパンフ、誇らしげに「限定復活上映」の文字が。
![0626_01.JPG](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/03/1306aaf276770ce995a892f3b1d0bb46.jpg)
auマンデー。
¥1,100でチケット買えましたヽ(´▽`;ノ
![0626_02.JPG](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/97/bebdd6ca55965aed9771e778922880f2.jpg)
劇場内には5人・・
アヌシー効果、出てませんよ?w
やっぱ「この世界」を超える評価ってイレギュラーだったかなー。
拍子抜けして、やや不安を抱えながら上映開始。
フラッシュアニメってことで、セルの画とは少し違和感。
基本的に影がないキャラの仕様ですね。
始まってすぐ感じたのは「センスいいなー」。
構図やアングルが斬新で、スタイリッシュさを感じる。
背景も、リアルな水彩画的ペイントで好みかも。
ルーが登場した直後は、子供じみたキャラに拒否感を。
ディズニーやトムとジェリー的な集団ダンスにも違和感。
でも、丁寧なストーリー展開を追っている内に慣れていた。
そして終盤、ジェットコースターの様に急展開!
細かい場面転換が続く!
でも、前後の繋がりの編集が上手いので置いてけぼりにならない。
しかも、その中にキャラたちの「想い」が描かれてるじゃん!
気付けば涙していた。
いやぁ、驚きました!
新海誠や片渕須直はアニメのレベルを何段階も上げてしまった。
後発の作品は、それらと比較されるのだから堪ったもんじゃない。
湯浅政明という監督は、違う方法でそれらに肩を並べて来た。
このとんでもない傑作が、約一ヶ月で公開を終えていた。
あの残念な「ひるね姫」とは真逆の出来なのに!
あぁ、ひるね姫並みに宣伝してくれていたら・・
もっとクチコミ、盛り上がってもいいと思うけど?
アヌシーの受賞を受けた復活上映は確かにありがたかった。
でも、本来の公開期間中にもっと評価されるべき。
試写を観た映画関係者やマスコミの審美眼が疑わしい。
つい、そう思ってしまうくらいの良作でした。
「夜は短し歩けよ乙女」の方も見てみたい、強く感じた。
まぁ、円盤になるのを待つしかないかな?ヽ(´▽`;ノ
とまれ、才能豊かなアニメ監督が続々台頭して来て嬉しいなー。
宮﨑監督、引退撤回しなくていいよw