セリカ魂

「初代セリカに乗りたい!」
ゆっくり旧車ライフの備忘録

あいち2022/一宮地区2周目

2022年09月01日 00時07分41秒 | つぶやき

8月31日(水)
国際芸術祭あいち2022、一宮地区は駆け足だったのでリベンジ。
⑨のこぎり二


IC12b 塩田 千春
入ると最初の部屋が調整中で、作品の中までは入れなかった。糸が外れたり切れたりした?


それでも十分に見事さを堪能。


赤い糸って色んな解釈が出来る。

 

塩田さんは2017年に卵巣癌を再発し、以後の作品は大きく影響を受けたそうだ。その前年の彼女の作品を瀬戸内海の豊島で観ているが、確かに今とは作風が少し違うかも。
クールで計算された大がかりな作品という部分は変わらず、今はそこに「生気」が加わった印象がする。
 →瀬戸内国際芸術祭2016(2016.8.21)

さて、一宮駅エリアに移動。
駐車場は真清田神社に隣接する一宮スポーツ文化センターを利用。調べたら駐車料金がリーズナブルで会場にも近かったから。
神社の境内を横断。うわ、スゲー立派な楼門。


本殿も見事。どの建物も屋根はお揃いの銅板葺き。


④旧一宮市立中央看護専門学校


IC06 西瓜姉妹(ウォーターメロン・シスターズ)
映像作品《Watermelon Love》は彼ら or 彼女らクィアの背景を知ると違った見方になる。
これを「イロモノ」と決めつけるのはバカの壁だったと自省。


背中合わせのアバターフィギュア。
プラトン「饗宴」のアリストパネスの演説を踏まえた物らしいが、そんな背景なんて一般人には分からなかったけれど、小田原のどかさんの呟きで知ることが出来た。
同じ現代美術家のレビューは凄く参考になるなぁ。


数量限定(12体)で販売され、収益はLGBTQを含む日本の看護関連コミュニティに寄付されるそうだ。


奥の大きなスクリーンには二人のCGモデル。来場者の動きをモーションキャプチャで読み取って即座に反映させる。


色んなポーズで動きを楽しんで、ふと振り返ると他の来場者が居て照れ笑いw


どんな高度なシステムなんだ?
なんと、XBOXのKINECTが使われていた。


IC08 ローター・バウムガルテン
《テトラヘドロン》を改めてジックリと鑑賞。まるでMeltykiss。


尾張一宮駅の丸亀製麺で昼食。


①オリナス一宮
IC01 奈良 美智《Miss Moonlight》


IC01 奈良 美智《Fountain of Life》


⑦豊島記念資料館
車で移動。やはり楽チン。


IC16 遠藤 薫《羊と眠る》
前回は駆け足だったので今日はジックリと。でも途中で「鑑賞漏れはないか?」ふと自信がなくなった。普通なら作品の傍には作品名などを紹介する銘板があるはずなのに、ココは全くない!
入口の作家紹介の下に、しゃがみ込むとやっと読める低い位置に、隠れる様に「会場に置かれているもの」一覧が貼ってあった。


羊の骨たち。


戦時中に彫られた羊の石彫2体。
どこにある?探し回った末に、外の会場入り口横にあると知った。


羊の骨の十字架。


メソポタミアの青銅器(再現)もどこか分からず。ギブアップしてスタッフさんに尋ねたら教えてくれた。


毛織物の陸軍帽とフェルトの五芒星の写真。


一宮の隠れキリシタン火炙りの碑とその神社の写真。ってこれだろうか?


女工(織姫)と羊の銅像。


陶器手榴弾片。


遠藤周作の「沈黙」英語訳。蝉の抜け殻も作品だろうか?


旧日本軍の落下傘を背負って歩く。


羊毛の落下傘にくるまって眠る。


亡くなった子羊を解体する。


戦時中に毛織物工場にて風船爆弾を織っていた証言、陶器手榴弾の証言など。


全文が文字起こしされてプリントが置かれていた。お婆さんは沖縄の方なのかな?


2Fの気さくなスタッフさん、ここの担当に決まってからリストの作品を探し回って理解を深めていらした。
作家や主催側からのレクチャーはなかったそうで、独自に考えて努力したことが窺えた。
「大きな作家さん紹介の作品リストは見ました?」下に貼ってあったリストではなく、その上の方のらしい。
「石鹸って分かりました?」何ですと?(;'∀')


青銅の足型はこれだな。亡くなった子羊を解体するモニター前にあった。


タイトルの分からないものたち。


石鹸ってコレ?骨じゃなさそうだし。

 

他の会場と違う不親切な展示スタイル。
でもそのお陰で会場内のあちこちに、隠れる様に点在する作品を探し出しては「コレはアレだな」と宝探し的な答え合わせのゲームが楽しめた。
作家が敢えて既定のスタイルにしなかった?だとしたら、まんまと思惑に嵌って楽しんでしまったw

扱っている内容が真面目だと、遊び心なんて「不謹慎だ」と怒る人も居るだろう。
三谷幸喜や宮藤官九郎の脚本が凄いのは、笑いの後に悲しみや感動する場面が来るところ。
感情の起伏の大きさ=感動の大きさなのだ。

全てを探し終えたらまず達成感が訪れる。その後で作品に通じるテーマに思い至り、改めてより深くそれに向かい合うことになった。


再び④旧一宮市立中央看護専門学校へ。
IC04 近藤 亜樹《HIKARI》
15:00の回に間に合ってやっと見れた。



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