関ケ原観光情報Twitterの呟き。
参加する方が少ないので、
ガイドさんを独り占め状態ですが、
誰か一緒に行きませんか?
あぁ苦戦してるのね。どれどれ、どんな催し?関ケ原の古戦場を「A面」と見立て、マイナーな近代の史跡「B面」を巡るツアー。火薬庫ってことは先の大戦時のか。「かなり挑戦的な内容のプログラム」って超面白そうだな。応募して当日の7時40分に出発して9時15分頃に到着。関ケ原鍾乳洞の看板はよく見るが訪れるのは初めて。いつか関ケ原ウォーランドも行きたいな。
売店前には結構な広さの駐車場。
日本武尊居醒の泉があり、綺麗な湧き水をたたえていた。
赤い陣羽織を着たオジさんが登場。関ケ原史跡ガイドの岩津さんだった。あと、関ケ原観光協会の職員さんも到着。他に応募した参加者は一名のみ・・ほ、本当に「独り占め状態」だったのね!(;'∀')
皆で移動開始、まずは立哨台を案内された。当時はここに衛兵が詰めていたのね。帽子を被ったみたいな佇まいでちょっと可愛い。
洞窟式火薬庫。
小山を掘ってコンクリートで補強してある。当時の同盟国・イギリスの技術を導入して作ったそうだ。上にも下にも横にも空洞の空間が設けられていて、魔法瓶のような断熱効果があるらしい。
内部は一部破壊された痕がある。終戦後に米軍が破壊を試みて断念したそうだ。凄いな、めちゃめちゃ強度があったのか。
立入禁止になっているけれど、特別に中に入れた。見るからに丈夫な造りだと分かる。
未だにしっかりした姿を保っていて、ライトアップしていないと奥は真っ暗。室内の温度は年中一定だそうで、音が良く響いた。
周りには山肌を掘削して作った簡易版火薬庫があった。早い時期から火薬がダブ付いていたそうだ。「もう戦況が悪かったんだろうね」と岩津さん。教えて貰わなきゃ絶対見過ごしていた。
こちらにも立哨台があり、枝道の奥には洞窟式火薬庫が二つ現存していた。
車が来ないので道一杯に広がって移動w
メナードランドの跡地。
テレビでCMを見た覚えはあるが、一度も訪れたことがない。遊園地の地下には火薬庫跡があったのね・・
閉ざされた門扉を解錠して堂々と中へ。
左側にメナード国際スケートセンター。ガイドの岩津さん、学生時代ここでバイトをしていたそうで、かなり儲かったので卒業する頃には車を購入。貴重でリアルな昔話が聴けて面白かった。
半洞窟式火薬庫跡地。
スケート貸し靴場として利用されていたそうで、今風に言うと「居抜き物件」ってことか。まるでドンキだな。
歴史的な価値がある「史跡」だが残念な落書きの被害。殆どの扉が盗まれているなど心無い人が居る。ノリや目先のお金で?後世に残すべき遺物が奪われてしまうのは辛いなぁ。
天井の通風孔は外から見るとこうなってた。
再び入口の門扉を施錠して、これで岩津さんはお役ご免。「戻って蕎麦を茹でます」と言って去って行った。
「どこか行きたい所ありますか?」観光協会さん、時間許す限りフォローをして下さるので近くの「日本武尊腰掛岩」へ行ってみた。入口には移設された立哨台がある。
地元では「やばいで行っちゃいかん」場所だって?岩津さん曰く「毒ガス造ってたかも」事実か、ただの噂話か、それは藪の中・・
着いたらそれなりに広い空間があった。年に数回、草刈りをやって整備しているそうだ。石碑とヤマトタケルが腰掛けたという岩があった。火薬庫が作られた時にここに移設された。「元の場所に戻そう」って意見があるそうだ。腰掛けると「お腹が痛くなる」言い伝えがあるらしい。迷信だろうが誰も座ろうとしないw
さっき施錠した門扉を乗り越えて(!)メナードランド跡地へと進撃を開始。観光協会さんともう一人の参加者さん、行動力あるなぁw
こちらゴーカート跡。コース脇に埋まった古タイヤが往時の名残り。
円形の池は回転ボート跡地?「消費税もう導入されてたんだ!」随分前と思いがちだが閉園は2000年。当時の名残りを見つけると高まる。食堂のメニュー表の残骸?発掘したお宝に皆の目が光るw
スケートセンターは機械室で再利用。でも、ベースは火薬庫なのだ。
どれもほぼ同じ造りで壁に空間を設けた魔法瓶の構造。洞窟式の方は危なくて入れなかった。こちらはそこそこ綺麗なので入ってみることにした。
強度を持たせる補強梁が所々に配されていた。それでも充分な大きさの通路だった。周りに誘爆しないように、頑丈に造られているのが分かる。
探検を終えて鍾乳洞Pに戻って来た。岩津さんが経営している「玉倉部そば」で昼食にした。観光協会さんに倣って天ころそば(¥700)を注文。
実は事前に食べログでここをチェックしていた。余り良くない評価ばかりで少し不安だったが、実際に食べてみたら美味しい!「オープンした頃は、手際が悪くて待ち時間が長かった」当時のドタバタぶりを観光協会さんが教えてくれた。それが評価に響いたのだろう。
「笹尾山の家紋ラテを飲みに行こうかな」「あ、だったらこれを」観光協会さんが割引き券をくれた。
さて、折角なので鍾乳洞を見学。夏場は涼を求めて大勢のお客さんが来るそうだ。入洞券は¥700だった。
もぎりの人どこに居る?入口にも中にも、結局どこにも居なかった。
入ってしばらくはコンクリ造り。天井が低くて中腰で進んで行くことになる。
しばらく行くと、天井から鍾乳石のつらら。これだけ育つのにとてつもない年月掛かったのだろう。
ここら辺はもう「凄い」としか言いようがない。天井全体がつらら状になっていてまるで龍。鍾乳洞は久しぶりだったので楽しめた。
帰りに正門跡に立ち寄った。古戦場の町の違った一面(B面)はとても興味深かった。子供の頃に、火薬庫跡地で遊んでいた人のガイドだったしw 地元民ならではの逸話を交えたツアーはとても贅沢だった。参加者がたった2組って勿体なさ過ぎ。
観光協会さんに聞いた新企画も凄く面白かった。それが実現したら是非とも参加したいな。岐阜愛に満ちた、明るくて楽しい美人さんでした。
笹尾山に到着。それなりに賑わっていた。お天気もいいし、古戦場日和だ。
駐車場のロードスターのFr.ガラスが興味深い。でも、今日は山頂には登らない。
関ケ原コーヒースタンドを再訪。以前の部屋は観光協会さんが使うことになった。その結果「校長室」に引越していたw
今日は大谷さんと三成さんをチョイス。関ケ原は歴史好きがリピートしたくなる場所。ここに集う人も、盛り上げる人も、どっちも面白い。また遊びに来るよ〜。