新大宮駅近くのホテルで一泊して旅行二日目を迎えました。
車はホテルの駐車場が「入庫24時間無料」なのでそのままに。
9時過ぎにチェックアウトして平城遷都1300年祭の会場へ。
奈良市役所前のご当地マンホールは色付きだった。

昨日の雨で息子の靴が濡れたまま。
途中のイトーヨーカドーでクロックスタイプのサンダルでも。
子供用と紳士用の靴売り場しか見つからなかった。
ホテルに戻って車を出して、西大寺駅そばのジャスコへ。
そこでも靴屋は見つからず、息子の靴はもう乾いていた。
再びイトーヨーカドーへ向かうけど渋滞、もう12時近い。
ようやく駐車場に入庫、歩いてようやく会場に到着。

道の向こうには巨大な朱雀門が!
広大な空間を贅沢に使ってて、それが朱雀門の大きさを強調。

出遅れたお陰で11時頃の強い通り雨に降られなかった。
開場直後にはあった?混雑にも遭わなかった。
「結果オーライ」だと気持ちを切り替えることにした。
眼前にそびえ立つ朱雀門、ガンダムとどっちが高い?

朱雀門をくぐって歩道を進むとすぐに渋滞発生。
「何で?」
警笛が鳴り始め遮断機が下りて電車が通った。
「会場内に線路があるのか!」
余りの広大さに驚きつつも期待が膨らんで来た。

会場内には愛知万博であった様な「トラム」が走ってた。
早速乗ろうとしたら普通の人は乗れないのね(;'∀')

まず第一次大極殿を見学しようと入場待ちの列に並んだ。
行列はスムーズに流れて程なく中に入れました。
とにかく外観は新築なので凄く綺麗!

内部は落ち着いた感じの朱色で全てが美しかった。
青龍・白虎・朱雀・玄武の四神に12支を加えた壁画。
そして頭上には蓮の花を描いた天井画が広がっていた。
思ったほどの混雑もなく落ち着いて見ることが出来た。

屋根に飾ってる鴟尾(しび)のレプリカが置かれてます。
でも、鴟尾ってここから発掘された訳ではないらしい。
「当時のこんな建物の屋根にありがち」
「きっとこの太極殿にも付いてたはず」
そんなファジーな理由で想像して作って取り付けたそうです。
無いと締まらないのでこれはこれでありですねw

階段近くの欄干の端にはこんな見事な装飾が。
手の込んだ彫金が施されていました。

第一次大極殿の周りは木製の柵で囲われている。
その柵の足の部分に押された焼印がこれ。

続いて「平城京なりきり体験館」を訪れました。
遺跡の発掘や木簡に墨で字を書くなど、
天平文化に触れ合える催しです。
ずっと先の回まで予約が埋まってて今からじゃどれも無理。
天平衣装体験は着替えてブルーバックの前で記念写真が撮れる。
それに天平の風景を合成してプリントして貰えるそうです。

リアルな姿で表情豊かに身振り手振りをするロボット?
余りにもリアルな表情で逆に不気味なんですけど(;'∀')

他に金魚すくいロボット、人間と会話するシステムなどがあった。
古代の史跡と最先端技術がコラボって感じ。
でも狙いは何なんだ?どのプログラムも中途半端な印象。
まぁ殆どが無料のイベントに多くを求めるのは酷ですね。
外の順路を歩いて行くと整然と礎石が並んだ大極殿跡がある。
どちらかと言うと、こういう遺跡の方に興味があるかも。


14時を過ぎて昼食に明太マヨのたこ焼き、肉巻きおにぎり。
この明太マヨ、美味いな!w

いい加減歩き疲れて来ました。
しかし、交流ひろばで「せんとくん」に会わなければ!
最初は「キモイ!」と評判の悪かったせんとくん。
最近は見慣れて来たのか人気も上々ですね。
ステージに登場して踊りながらポーズを取って大受けしてた。

続いて復元された遣唐使船が置いてある広場へ。
こちらでも乗船する整理券の配布は終了してました。

船の前の広場で足元を見たら日本列島が描かれていた。
その横には芝生で形作られた朝鮮半島と大陸までも。
船から眺めると当時の遣唐使の気分になれたかな。

取り敢えず駆け足で一通り会場を見て回りました。
事前の予習をしなかったのは痛かったなぁ。
どっちにせよ「とてつもなく楽しめるイベント」ではない。
展示物や催しのどれも緩くほんわかやってる印象。
「無料だからこんなもの」って空気感。
主催者の意欲も、来場者のハードルも、どっちも低いイベント。
政府や自治体が税金でやってるのかな?
「頑張るぞ!」って意気込みは感じられなかった。
この機会にもっと遺構や史跡をアピールすればいいのに。
確かに地味だけど、リアルな史跡はとても魅力的でした。
イトーヨーカドーに戻って5時間分の駐車料金¥1,200?を覚悟。
ところが出口に係員が居て駐車券を受け取って終わり。
ラッキー無料でした!
帰る前にお土産を買いにお店の電話番号をナビに入力。
細い路地を入り込んで大仏プリンのお店に到着。
駐車場はなく一般駐車場に停めてもう一度お店へ。

店舗がある2階に上がると荷物を抱えた店員さんが居た。
すれ違って店に入ろうとしたら「CLOSE」の文字。
振り返ると彼女もこちらを振り返ってた。
「あ、今日定休日です」
「えっ、まじぇ?どこかに卸してます?」
「2号店なら今日営業してます。今から行くんですけど・・」
その言い方から「車、ご一緒しますか?」が感じられた。
「車、あっちに停めてるので」
「お店はどちらにありますか?」と尋ねた。
「三条通ってご存知ですか?そこのナンチャラ商店街に」
商店街の名前は3回訊き返したけど覚えられなかったw
きっと行けば何とかなるでしょう!
ナビで「三条通」を目的地にして移動。
池の辺りに伸びるその通りはとても活気があった。

「ナンチャラ商店街」はこの三条通に接する枝道かな。
そう推測して歩くとアーケード街があって名前がそれっぽい。
大仏プリン、ありました!
ナンチャラ商店街は「餅飯殿(もちいどの)センター街」だった。

さっきの店員さんに「無事に着きました」と告げてプリン購入。
人気で残り僅かになっていたけど買えて良かった!
これで心置きなく帰路につけます。
そう思った矢先、ふと見上げると向こうに三重?五重?
階段を駆け上がったら「興福寺・五重塔」がそこにあった。

犬も歩けば棒に当たるが奈良では「史跡に当たる」です。
下手に動き回ると帰れなくなってしまいそう。
「もうこれ以上、史跡に巡り会いませんように」
急いで車に乗ってナビの行き先を大津ICにセットして出発。
そこから高速を使って草津PAで渋滞情報をチェック。
すると第二名神の方が順調に流れているらしい。
そちらを選んで走ったけれど、伊勢道との合流で手ごわい渋滞。
「こっちも混んでるぞ」とボヤきながらノロノロ運転。
事故渋滞だった。
凹んだ車の横で現場検証している当事者には悪いけど、
「あなた達のお陰でこの渋滞だよ?」
心の中でそう呟いていた。