紡木たく作品、初の実写映像化ということで観て来た。
もっとも、全然期待はしていなかったけどね。
14歳の和希を演じるのが21歳の能年玲奈。
16歳の春山を演じるのが27歳の登坂広臣。
サバ読み過ぎじゃね?不満がハードルを高くしていた。
でも、観たら全然違和感なくて凄く良かった!
(パンフも買っちゃった)
紡木たくが脚本の監修を務めただけあって原作のイメージ通り、誠実に作られていて好感が持てる映像だった。
TVスポットなどの広告では尾崎の曲がフィーチャーされていた。だから劇中に何度も流されるかと身構えていたらそうではなく、全体を通じて控えめなBGMが淡々と奏でられた。
真っ直ぐな想いの子供らが、眩しくて痛々しい。
親の気持ちも分かるから、すれ違いがもどかしい。
一部キャラの設定が「?」って時もあった。
トオルと春山はもっと先輩・後輩の関係じゃなかったっけ?
(トオルはHKだし・・)
でも、それらは全然許せる範囲内。
クライマックスでは不覚にも泣けた。
CBR400FとCB400FOURが登場。渋いチョイスだな。
TA22セリカが箱乗りで登場するのはご愛嬌・・
四輪はちょっと時代的に古過ぎな車種が目立った。
型落ちで安いから族車になるのだからそれで正解かぁ。
気になったのは音。もっと爆音が欲しかった。
交差点への春山の特攻シーン、まず爆音で威嚇してから突入した方がリアリティあったな。
番宣出演した能年玲奈のテンションが低かった。
不本意な作品だと思っている?
いや、決してそうではないだろう。
とまれ、リアルタイムで読んでいた大ファンなので映像化が成功して嬉しい。
興行的にもまずまずの数字だそうで、そこも良かった。