なにぶん、なりゆき なもんで
、・ 改め らくごしゃ の なりゆき(也がついたり、つかなかったり)
「勢」「空気」というもの
世の中の事は理屈で平静に考へますれば
問題のありませぬもの事も
其場に臨みその空気(くうき)勢(いきおい)という
ものに支配されますと
随分人間は愚かなものでありますので
いく所までいかなければ
目がさめぬものかと感じまする
(NHK ETV 特集 昭和天皇が語る開戦への道 より)
百武三郎 侍従長のことば
山本七平氏の「空気」というものだ。
その後、昭和天皇と百武三郎侍従長の会話でこう続く
昭和天皇)
そうだよ戦争の場合も同様で
私など戦争を止めようと思っても
どうしても勢に引きづられて了った
百武三郎)
ハイ 矢張り芽生(めばえ)への時に
勢を押へませんければ
勢が勢を作って人力ではどうにも参らなかくなります
戦争の事に限らず、
この国にはよく観られる状況だ。
おかしいなぁと思う事は大概この事が多い、と思う。
山本七平氏は、燃えさかる勢の「空気」には、
「水をさすこと」だと
著書の『空気の研究』で教えてくれている。
しかし、
この「水をさす」ことも難しいことである。
岸田くんなどは随分この勢いで変な事をしておる。
水を差しても自分では消せんだろうな
周りも目も気も頭の中もくるくる勢い回っとる。
随分人間は愚かなものであるから
いく所までいかなければ
目がさめぬものかと感じます
そろそろ河本大作と同じ轍を踏まぬよう大惨事の前に
処分しなければいけないなぁ。
河本 大作は昭和初期に活動した日本の陸軍軍人。陸軍大佐。張作霖爆殺事件の計画立案者として知られている。(Wikipediaより)
さらに、昭和天皇と百武三郎侍従長の
戦争に関する会話はこう続く
百武三郎)陛下の仰せのように戦争の事を遡りますれば
昭和三年の張作霖事件の時に
河本大作を処分しなかった事に帰しまするので
勢といふものは実に恐ろしいものであります
昭和天皇)そうだ結局勢いといふもので
戦争はしてはいかぬと思ひながらああいふ事になった
くりかえすが、「戦争」に限ったことではない。
現国家、現政権、現都政が進める事、決めていく事。
勢いというものは実に恐ろしいものである。
自分の生きているスパンでしか、自分の利益でしか、
勢いで物事を判断できないとも言える。
あとは為政者は責任を取らない。
国民、つまりは、未来に責任を負わせるのだ。