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あの社会人時代の、馬鹿なオレ。 もうひとつのクリエイティブのほう、の。 (そのもうひとつの1)

あの社会人時代の頃、

もう、時効だろう。
映像の制作会社での話だ。

広告の代理店は、
コストダウンを、図(はか)るために、
下請けのプロダクション(制作会社)に、
いくつかの、大きく、小さな,、策略を巡らせた。

大きくは、
下請けプロダクションからの請求書への
全体の間接費を、15%から10%へと、
下請けとの協議は、全くなく、
一方的に、バッサリと、鉈(なた)で、切り落とした。

正しくは、協議がない、ではなく、
この条件をご理解して頂ける制作会社様と、
今後、お取引を続けさせて頂きます、
ご協力の程をお願い致します、と、
ご丁寧な脅迫的な強要だ。

3000万の15%は、450万、
それが、300万に、なるってこと。

天下のご下命で、
例えばだけど、いきなり、150万が、
利益としての今までの取り分が、
消えて無くなってしまうことだ。

なんだか知らなけど、
米の検地の升を、
いきなり、デカくされてしまったようなことか。

これを、インチキというか、どうかは、
歴史が、教えれくれるだろう。

プロダクションの、
左手首は、切り落とされ、地面に、転がり、
残された左腕から、
血が、どっと、どっとと、噴き出し流れた。
転がる左手の周りに、
どす黒い血溜まりが出来上がった。

ここから、真綿で締めつけるような、
条件が、ひとつ、ひとつ、強要されていく。

もう、左手は、切り落とした、
利き腕と思われる右手は残して、
次は、足の指を、いっぽん、いっぽん、と、
切り落としていく様に。
どす黒い血が、
いっぽん、いっぽん、いっぽん、いっぽん、から、
噴き流れ出る。

奴らに、左手という、一応の配慮はあるが、
左手が利き腕だったらという、配慮はない。
一律である、とどまるところを知らない、
なんでも噛みちぎる、乱暴な狂犬のような強権だ。

中小企業の制作会社にとっては、
どうやって、この難事を、
乗り越えて行けばいいのかが、問われる状況である。

代理店は、
プロダクションのプロデューサーだった人材を、
金で、取り込み、彼らを、疑いない程の、
明確で露骨な「コストカッター」と名乗らせた。

彼ら、コストカッターは、
プロダクションの内部事情に、明るい訳だし、
人件費、機材費、撮影現場での経費、
ポストプロダクションと呼ばれる、
撮影後の、映像の編集や、音入れ作業の、
料金価格にも、当然、明るい。

明るい彼らの、コストカッター作業が、
切られる側からしたら、真っ暗闇なだけだ。

いままで、どんぶり勘定で、
ビジネスが、成り立ってこと自体が、
前近代的であったのは、否定は出来ない。

一部の外資系や、コスト管理にうるさい自動車会社は、
すでに、エビデンス(証拠、証明)制を敷いており、
プロダクションからのすべての下請けへの請求書や、
現場での支払った領収書を、代理店への請求書に、
添付するというシステムを実行させていた。

ちなみに、海外で、撮影した際は、
当時、既に、分厚いファイルに、
すべての領収書が、綴じられていた。
このエビデンス制は、
欧米では、至極、当たり前の商習慣であった。
もっとも、その正直さへの報酬として、
全体への間接費は、20%〜25%が、担保されていた、と記憶する。



To be continued
 
 
 
 
初出 17/09/14 00:15  再掲載
 
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