なにぶん、なりゆき なもんで
、・ 改め らくごしゃ の なりゆき(也がついたり、つかなかったり)
彼女について 私の知ってる二、三の事柄 (3)
とうとうと、
そんなトモちゃんとも、
突然のお別れの時です。
ハードなこの業界で、
トモちゃんは、カラダを壊してしまいました。
ホントのところ、
わたくしには、トモちゃんのカラダが、
壊れてしまった理由は、
仕事なのか、何なのかは、うかがい知れません。
忘年会とともに、
トモちゃんの送別会となりました。
1階が、カウンターバーで、
地下が、プールバーになっている、
当時、よくある、イベントバーです。
会社の皆んなは、地下のプールバーで、
ビリアードをしながら、
わいわいがやがや、飲んでました。
わたくしと、同僚、先輩と、トモちゃん、
この4人で、1階のカウンターバーで、
思い出ばなしを、つまみに、
笑いながら飲んでいました。
皆んな、かなり、酔っ払っていました。
トモちゃんの隣の同僚が、
いたずらごころで、ズボンのチャックをさげ、
My Son、(マイ サン)、息子を、
どっこいしょ、っと、(これで、いいかい!?)
社会の窓から、社会へと、可愛い子には旅をさせろと、
立派に旅立たせました。
トモちゃんは、
わたし達の常識では、はかれません。
ふくんで、そして、上下運動に、
地下から上がって来て、それを目撃した女子社員が、
あわてて、地下の社長に言いつけ、呼びに行きました。
それで、この件に関しては、
一件落着に、み、え、た。
その社長を呼びに行った、
気のきかねぇ、いや、嘘です、
気のきいた女子社員が、
トモちゃんの彼氏に、
夜分遅くだけれども、と連絡をして、
酩酊しているトモちゃんの状況を説明して、
タクシーで帰らせました。
トモちゃんの伝説は、
まだ、まだ、つづきます、
初出 17/08/11 09:25 再掲載 一部改訂
彼女について 私の知ってる二、三の事柄 (2)
とある撮影の仕事で、
わたくしたちが、
地方ロケーションの仕事から、
撮影を終えて東京に戻る前日のことです。
東京の会社で留守番をしているトモちゃんに連絡し、
東京に戻る飛行機の便名とその到着時間を伝えて、
羽田から、撮影機材を都内の機材会社に、
返却するための機材車の手配をするように、
指示を出しました。
トモちゃんには、ちゃんと、メモを取らせ、
そのメモの内容を
復唱する様に繰り返させ、
念を押しました。
それで、あくる日、羽田に着くと、
トモちゃんは、
ひじを、くの字に曲げて、
ハンドバックをさげていました。
「おつかれさまですぅ」ハスキーな声で、
トモちゃんが、笑顔で迎えてくれます。
お〜ぉ、お〜、お疲れ、
で、機材車は?
「ハイっ?」
ハイっ!?、じゃね〜よ、機材車は?
「ハイっ?」
トモちゃんは、とっても笑顔です。
いい加減にしろ、よぉ、!!
機材車は、どこなんだ、よぉ、!!
「呼んでません(笑)」
ぶちッ、ぶち、ぶち、ぶち、ぶちッ、
お前が、ひとり、迎えに来て、なんに、なるんだよぉ!
トモちゃんは、あふれんばかりの笑顔で、
「わたしが、迎えにくると、
皆さんが、喜ぶと思ってぇ」
さすが、トモちゃん、は、逸材です。
眉が太く、斉藤由貴に似て、とっても可愛いと、
自信たっぷり、なんでしょう。
昨日のメモは、
どうしたんだぁ!?
喰っちまったのかぁ!?
記憶は、溶けちまったのかぁ!?
われわれの常識の次元を超えています。
おかげで、ワゴンタクシーで、
機材は、無事、都内の機材会社に返却されました。
トモちゃんは、
まるで桁が違うんです。
トモちゃんの伝説は、
まだ、まだ、つづきます、
初出 17/08/10 17:21 再掲載 一部改訂