全てを忘れるその日まで

~明日への遺書~

justice

2018年07月14日 | 山歩記
梅雨明け最初の週末は



全空蒼色の大晴天



最高気温32度の予報の中



白嶽さんにえっちらおっちら行ってきました

    




登山口の駐車場には師匠のお車



前回の時と同じく上で逢える事を思いながら



トボトボ歩く白嶽路



汗が止めどなく滴り落ちる…



補給する水分もガロン単位



…なんてね



相変わらず例えが大げさです



双岩の鞍部で下りて来られた師匠と行き逢い



岩のテラスで待っててもらい



私は一人西岩峰に向かいます
 



西岩峰着
 




いや~ 蒼い 青い!


東南西北 白發中…
 


 


 


360度オールクリア



ザマ~見やがれ!



誰かに向けて言ってる訳じゃないんだけど



自然と口から毒が迸り出ます…性格 変わったみたいです




蒼い絶景を写真に収め



師匠が待ってある岩のテラスに下ります
 



しばしの間


燦々と陽の降り注ぐ岩のテラスで師匠と談笑…
 



色々な話をしたり聞いたり 聞いてもらったりしているうち


心の角っこに取れないまま残った私の毒気がちょっとずつ無くなっていくのが分かります





岩のテラスから撮った病院方向
 



見にくいけど病院前の岸壁にはクレーン船が舫ってあります


一昨日の夕方はそこから此処を眺めていました…
 



手前の「しらたけ」 遠くの「白嶽」
 




病院にはもう掛かりたくないけれど


何かの記念日の時には心が暴れ、とっちらかり、どうにも抑えきれなくなる時がまだあります



7月9日は二男の24回目の誕生日でした…



来年の4月にはこの島を離れる息子にとって家で迎える最後の誕生日


これまでの23回は前妻がご馳走を作ってくれて祝っていました


そう言えばプレゼントを一緒に買いに行ったのも一年前のちょうど今日


…それなのに何故?


思ってはいけない言葉が心の奥からこみ上げてきます



危ない、危ない…



飲み残したワイパックスを飲んで気分を落ち着け



山田松月堂にバースデイケーキを買いに行きます
 



二人だけで祝う誕生日…



あっ、違った



ラムと三人で祝います
 



それといつも良くしてくれる近所のおじさん、おばさん



二男の誕生日だからと余分にケーキを買って持っていったら



陶芸の先生でもあるおじさんが



在りし日のラムの姿を想いながら



焼き物でその像を作ってくれてありました
 


 




師匠に近所のおじさんおばさん、友人同僚先輩後輩…



私の周りは優しい人で溢れています




この様な人に囲まれて暮らしていたら




今回負った心の傷もそう遠くないうちに治ってしまうと思っています




…ただ


人の心の感情です



何が正しくて、何が間違っていて


どれが正義で、どれが不義かなんて



そんなものは相対的で個人のお勝手なんだから


他人が推量出来るはずがありません


私や子供にとっては裏切り以外のなにものでもないけど


彼女にとっては一度しかない人生を自分が楽しく生きる方を選んだ人生の選択


誰も彼女を責める事は出来ません



だから私は


私のココロがどうしようもなくとっちらかった時



リビングの出窓に置いた



フルネームが記載されたカップとおしぼり
 



医保で入院していた時に使っていた物を見て


あの地獄の日々を思い出し



もう二度と馬鹿な事をしてはいけないと己を戒めます



私はもう自分で死のうとする事はないでしょう

でも

死は恐れの対象ではなく

むしろ

ある種親しみを感じる存在となりました


自然の旅立ち


その日を心待ちにし、日々を生きている自分がいます




そして



プリウス
 



最高のプリウスドライブ
 


 


 




私の心を慰めるに十分です



しあわせはいつもじぶんのこころがきめる


相田みつをさんの詩だったっけ



そう、幸せなんて人それぞれ

感じる幸せも相対効




明日も晴天だそうな




師匠と話しながら



岩のテラスから西岩峰を見上げます



 




ただ


この蒼空こそは


万人共通の


絶対の正義




 




ジャスティスっ!