イブを友人と祝って、今帰宅。
キイの話を考えていて、かなり前の「イノセント」の続きが必要となり、何日かブログを休んで考えていた。
「イノセント」は、他人の人となりが分かってしまう田中大輝と2年間付き合った28歳の泉田マリの話。
頭が良く、クォーターでイケメンの大輝は、中学、高校とモテまくり。そんな頃に、父親の浮気相手が親戚のあかりを衆人環視の中、刺殺する。父親の仕事は弁護士。
社会的信用を失い、事務所は潰れ、母親は父親を見限る。欠けたところのないエリート家庭の崩壊。面白おかしく週刊誌に書かれ、ネットで拡散する事件。父の浮気相手の容姿が父の性的な嗜好が異常なのではないかとまで邪推されるほど特殊だったことも面白おかしく取り沙汰される理由でもあった。
加害者ではなくても社会的制裁を受ける田中家。そんな中で大輝は、他人の人間性、感情、思惑を色で捉えることができるようになる。
時が過ぎても、あの事件が大輝と妹のエリカを追いかけてくる。この兄妹の美しい外見は逆に彼らを苦しめる。父の事件は、忘れた頃にネットで再燃を繰り返す。
エリカは気が強く「あ?顔がなに?」と可愛いとか綺麗とか自分に向かって言う男は信用しない。
大輝は、寡黙な精密機械の技術者になる。女性が少ない職場を探して。見えるようになってからは怖くて女性と付き合う事ができない。顔、金、仕事、身長。。。そんなものではなくて、僕そのものを見てくれる女性はいるのだろうか?無垢な心を持つ女性に出会いたい。
「僕はイノセントなものを探してる」これが、大輝がつぶやく口癖。
マリは、普通の女性。美人で、大輝と同じ大企業の総務。大輝より二つ下。30までには結婚したい本当に普通の女。
大輝から見えた彼女の色は、良くも悪くもない。だから、付き合ってみようかなと、うっかり軽く返事をしてしまう。
大輝は長い間女性と付き合うのが怖かったために忘れていた。1番大事な事。好きがどうかが付き合うには大切だと言う事を。
マリの事は、社食で良く見る人としか思っていなかった。
ちょっと年末にかけて、この辺の話を書いていきますね。
「愛情の行方」
「心のありか」
「イノセント」
「幸せな家族」
「イノセント2」
実際の並びは、こんな感じ。
でも、母親シャインは、父親翔を忘れられない。許さなくても忘れられない。別れても、二度と会わなくても、彼が死んでも、彼の年齢を追い越しても彼を忘れられない自分に気が付きます。
最後に
「裏切られても愛している」と言い切ります。彼女は愛を知る人。