爽やかに目覚めた朝5時半。朝食の前に彌彦神社に行こう。宿の方にもおすすめされた「御日供祭」
社殿の中に入れるようなので、参加してみようかな。
夢中になって苔を撮っていると視線を感じる。顔を上げるとお爺さんがこちらを見ていた。おはようございますと声を掛けると、苔の写真撮ってるの?と不思議そうに聞き返された。毎日のように散歩に来るというその方は、今年90歳で家がすぐ近くだと教えてくれた。それからは質問攻め。一人旅で自転車を持ってきた。昨日は長岡から走ってきた。なーんて答えたら、相当衝撃的だったようで、3分に一回くらい「一人で・・・自転車で・・・女性が・・・わざわざ・・・女の人が・・・」のループ。やっぱりそこが引っ掛かるんですね。そうですか。
御日供祭に参加したら福米とやらをいただいた。これって食べても良いのかな?
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朝食の白米が美味しい。昨夜は飲んでしまったので、おかわりが出来なかった。今朝は軽快にお代わりをし、ちょっと食べ過ぎて準備万端。天気予報では17時頃に雨マークがあるものの、ほぼ一日曇り。
これなら今日も走れる、嬉しいな。この時点での予定は、のんびり弥彦散策の後、長岡駅まで自走。新幹線は長岡16時4分発。遅くとも15時、いや15時前には駅にいたい。今出ればさすがに余裕でしょう。(8時半チェックアウト)
ロープウェイで上からの景色も見てみたい。美術館でのんびりするのも良い。しかし、別の考えも頭をよぎる。天気がもったのなら走った方が良いのでは。その方が後悔がないだろうと思い直し、寺泊に向かう事にする。(9時46分)
魚の市場通り到着10時23分。弥彦からここまで、悩む必要がないくらい近かった。
醤油の香ばしい匂いに誘われた。のどぐろ1,100円に手を出せないところが、まだまだだな。あれもこれも美味しそうで、ちょっぴり朝食のお代わりを後悔する。あっちこっちで蟹の足も味見させてもらえ、もう入りませんの贅沢状態。
写真を撮っていると店員さんが声を掛けてくれた。「自転車?どこまで行くの」「長岡駅までです」「遠いよ〜食べていきなよ」とまた試食。どー見ても買うように見えないだろうに、商売って凄いなぁ。ありがたく頂きます。
寺泊魚の市場通り(魚のアメ横)
「寺泊魚の市場通り(魚のアメ横)」の情報は「にいがた観光ナビ」で。新潟県の中央に位置する長岡市寺泊は日本海に面した国道402号線沿いに、通称「魚のアメ横」と呼ばれる...
にいがた観光ナビ
食べ過ぎに食べ過ぎを重ね、胃が重い。もう一度布団に入りたい。寺泊港で釣り人を眺めつつ少しだけ散歩をし、気を取り直して長岡駅へ向け漕ぎ出す。
あとは帰るだけだと思うと脚が重い。暗くなってきたと思ったら雨がパラパラ。予定よりも早い降り出しに焦るも、5分ほどで止んで一安心。今日は大通りだの脇道だの考えず、調べたルート案内に従って(ほぼ)進む。あぁ味気ない・・・
長岡駅14時着。こんな事なら弥彦でもっとゆっくりするんだったな〜。後からなら何とでも言えるんだけどね。無事に15時前に分解終了。待ち時間が1時間あるので、駅構内の「ぽんしゅ館」で唎き酒をする事に。
『受付で500円をお支払い頂くとお猪口とコイン5枚をお渡しします。
ズラリと並んだ唎き酒マシーンからお好みの地酒をお選びください。
最大でお猪口5杯分の唎き酒をお楽しみ頂けます。』
100以上の銘柄が並ぶ。ラベルを見比べるのは楽しいし、コメントを読むとワクワクする。
今日の気分はこの3銘柄。
気付けば外は結構降っていた。
旅の締めは、初日の摂田屋巡りで買っておいた柿の種と、弥彦の三笠屋製菓さんで買ったきんぴらだんごでお疲れ様。きんぴらだんご、本当は真っ白で丸っともちっとした感触が伝わる見た目だったんだけど・・・フロントバッグの中で悲しい見た目になっていた。形は変わってしまったけれど、ほんのり甘くてしょっぱくて美味しかった。 何だか食べ過ぎた旅だったなー。
2023.9.30
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今回初めて「どこかにビューーン! 」を使ったが、これはこれで面白かった。特に計画段階が。普段と違う手順に目的地はやや運任せ、日程変更が出来ないなどのデメリットはあるから、焦りや不安もあった。ちょっとギャンブルっぽいけど、たまにはこういう旅行もアリかもね。
まあランドナー絡めなきゃ、もっとハードル下がるんだろうな・・・