朝、目覚めたケイトはほっと一安心していました。いつもねぼすけで朝に弱いケイトです、侍女長に怒られてばかりいたこのごろでしたので、今日は頑張るぞ、と思いました。
ケイトはオレンジジュースを運びに、お姫様の部屋までいきました。
「おひい様、オレンジジュースをもって参りました」
「テーブルの上に置いておいて頂戴」
「かしこまりました。それから、あの……おひい様?」
ねことじゃれていたお姫様は不思議そうにケイトを見遣りました。
「わたし、昨日町でリボンを買ってきたのです。おひい様の分さしあげます」
「まあ!」
お姫様はリボンを手にとって大喜びしました。
「いかがでしょうか?」
「わたくし、ボルドーの色大好きよ!」
「ほんとですか!」
「ええ。ケイト、あなたやるじゃない」
「よかったです」
ケイトはにっこり微笑みました。そのケイトの笑顔をみてお姫様は少し赤面しました。それほどケイトは笑うととても可愛らしい女の子でした。
「そうだ、ケイト。ヨウツベさんにわたしの1階の物置に蟻んこがでたって伝えてくれないかしら?」
ヨウツベさんとは侍女長のことです。
「まったく。あの部屋の担当の者をクビにしなくては。誰だったかしら?えーと…」
ケイトは震え上がりました。というのは、1階の物置――いえ一見すればお分かりになると思いますが、立派なお部屋ですが――の担当はケイトの一番の仲良し、ローザだったからです。
「おひい様、どうかローザをクビにしないであげてくださいまし」
お姫様はキッとケイトを睨みました。幼いながらもいっぱしの令嬢です、その威力にケイトはまたもや打ち震えました。
「じゃああなたをクビにしてあげようかしら?」
ケイトはうな垂れました。
「なんてね。あなたの友だち想いなところに免じて蟻んこの件は許してあげることにするわ」
ケイトはほっとしました。今日は侍女長にも怒られてないし、いいことだらけです。
お姫様がオレンジジュースを飲み終わっただろう頃合いに、またお姫様の部屋に訪れてグラスを片付けました。
ケイトは、今晩は、田舎の干し草のベッドの夢をみました。
ケイトはオレンジジュースを運びに、お姫様の部屋までいきました。
「おひい様、オレンジジュースをもって参りました」
「テーブルの上に置いておいて頂戴」
「かしこまりました。それから、あの……おひい様?」
ねことじゃれていたお姫様は不思議そうにケイトを見遣りました。
「わたし、昨日町でリボンを買ってきたのです。おひい様の分さしあげます」
「まあ!」
お姫様はリボンを手にとって大喜びしました。
「いかがでしょうか?」
「わたくし、ボルドーの色大好きよ!」
「ほんとですか!」
「ええ。ケイト、あなたやるじゃない」
「よかったです」
ケイトはにっこり微笑みました。そのケイトの笑顔をみてお姫様は少し赤面しました。それほどケイトは笑うととても可愛らしい女の子でした。
「そうだ、ケイト。ヨウツベさんにわたしの1階の物置に蟻んこがでたって伝えてくれないかしら?」
ヨウツベさんとは侍女長のことです。
「まったく。あの部屋の担当の者をクビにしなくては。誰だったかしら?えーと…」
ケイトは震え上がりました。というのは、1階の物置――いえ一見すればお分かりになると思いますが、立派なお部屋ですが――の担当はケイトの一番の仲良し、ローザだったからです。
「おひい様、どうかローザをクビにしないであげてくださいまし」
お姫様はキッとケイトを睨みました。幼いながらもいっぱしの令嬢です、その威力にケイトはまたもや打ち震えました。
「じゃああなたをクビにしてあげようかしら?」
ケイトはうな垂れました。
「なんてね。あなたの友だち想いなところに免じて蟻んこの件は許してあげることにするわ」
ケイトはほっとしました。今日は侍女長にも怒られてないし、いいことだらけです。
お姫様がオレンジジュースを飲み終わっただろう頃合いに、またお姫様の部屋に訪れてグラスを片付けました。
ケイトは、今晩は、田舎の干し草のベッドの夢をみました。
ケイトちゃんがいじらしくて可愛いです♪
暑いのにUPされて…頑張りすぎないでね…
でも、楽しみにしてます(*^_^*)