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普天間移設問題
米軍普天間飛行場は「世界一危険な飛行場」とされ、日米両政府が1996年に県内移設を条件に日本に返還することで合意。2006年には名護市辺野古沿岸部への移設を決めた。安倍政権は日米同盟を強化する観点から辺野古移設を推進。仲井真弘多前知事が2013年末に埋め立てを承認したことを受け、政府は2014年8月に地元や市民の強い反対を押し切って、埋め立て海域のボーリング調査に着手した。
しかし、名護市市長選挙、沖縄県知事選挙、衆議院総選挙で次々と辺野古への基地移設反対派が勝利して現在に至っている。
「県民が心を1つにして普天間基地の県外・国外移設、新辺野古基地の建設は許さないということを国内外に向けてしっかりと働きかけていきたい」
「アメリカ軍基地は沖縄の経済発展の最大の阻害要因だ」
「日本の安全保障は日本国民全体で考えてもらいたい」
2014年11月沖縄県知事選挙で、普天間基地の辺野古移設に反対して圧勝した沖縄県の翁長雄志知事は、2015年1月5日午前の年頭の挨拶で、アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設に反対していく考えを強調したそうです。
そして、具体的な移設阻止に向けた動きとして、翁長知事は仲井真前知事による辺野古の埋め立て承認の取り消しや撤回を検討するための専門家チームを1月中旬にも発足させます。
そんな翁長知事に対する、安倍政権からの、安倍首相の顔に泥を塗ったと言わんばかりの凄まじい攻撃が続いています。
まず、翁長知事が、2014年12月24日から上京し、翌25日は官邸で安倍晋三首相ら首脳や山口俊一沖縄担当相ら沖縄関係閣僚との会談に向けて待機しましたが、同日中の日程調整が厳しいと連絡があり、誰とも面会できないという事件が起こりました。
これについて、菅義偉官房長官は同月26日午前の閣議後の記者会見で、翁長雄志知事が安倍晋三首相や菅氏らとの会談を求めていることについて
「年内は会うつもりはない」
と明言しました。
翁長知事は短時間でも面談したいとして東京に滞在しているのに、これを拒否したのです。
オール沖縄の支持を受けた翁長知事との面会を拒み、なおかつ地域振興費を減らすと恫喝する安倍政権
さらに、翁長知事は2015年1月6日からサトウキビ交付金関係の政府要請、全国知事会出席のため上京しているのですが、農林水産省や内閣府など関係省庁では大臣級との面談だけでなく、対応者や時間帯が全部未定という異例の状況になっています。
シカトですな。小中学生が虐めでよくやるシカト。
さらに、自民党は次年度の沖縄振興予算を話し合う党沖縄振興調査会と美ら島議連の合同会議を本日1月8日の今やっているのですが、例年なら沖縄県知事に参加してもらっているのに、これに翁長知事を出席させていません。
この対応について自民党は、表向きは沖縄県側から正式に出席したいという要望が伝えられていないとしています(そんなわけない)。
しかし、末尾のテレビ朝日報道によると、政権幹部は会合に知事が出席できなかったことについて、
「当たり前だ。立場をわきまえろ」
と知事への不快感をあらわにしているとのこと。
いやしくも有権者の選挙で当選した知事に立場をわきまえろって、お前が何様のつもりかという話です。
さらに、沖縄振興費が翁長・沖縄虐めの手段に使われています。
安倍政権は2014年11月の知事選で3選を目指した仲井真弘多前知事を勝たせるため、2015年度の概算要求で約3000億円から3794億への大幅上積みを約束していました。
ところが、この自分たちが約束した沖縄県振興費について、突然、菅官房長官が
「振興費が具体的にどう使われているのかチェックした上で、査定する」
と言い出したのです。
これは、翁長知事が米軍普天間飛行場の辺野古移設の阻止を主張していることを踏まえた措置だといいます。
本来、沖縄経済振興と、辺野古移設などの安全保障上の施策は全く別問題なのですが、これが
「車の両輪」で「間接的にリンクしている」(政府高官)
と本音を出して、移設が妨げられれば振興予算の減額に踏み切らざるを得ないというのです。
安倍政権は、知事選前だから基地移設賛成派の仲井真知事を勝たせるために大盤振る舞いを約束したのであって、反対派の翁長知事が勝ったのなら沖縄に金はやれないというのです。
これは金で沖縄県民の票を買おうという、実質的には公職選挙法違反の買収行為の自白です。
辺野古移設を承認して落選した仲井真前知事に沖縄県振興費増額を伝える安倍首相と菅官房長官
さらに、びっくりして目を剥くような毎日新聞のスクープが報じられています。
15年度予算案:普天間移設、倍増1500億円 沖縄振興は減額も
2015年1月7日 毎日新聞
(前略)
政府は今年度当初予算で、移設関連経費としてまず53億円を計上。昨年7月1日の閣議決定で普天間代替施設の建設事業予算に予備費から142億円、国庫債務負担行為などで545億円の追加支出を決め、今年度の移設予算は計740億円に拡大していた。
さらに、昨年11月の知事選後の来年度予算編成で、防衛省が倍額の約1500億円の計上を要求し、認められる方向になった。
同省関係者は「沖縄関連の予算は今後、振興から基地関連にシフトする」と説明。
移設に関する政府調達では「安全保障に関わる調達の品質を確保するため」として、知事選で翁長氏を支援した県内業者を排除する可能性にも言及している。
(後略)
驚くじゃないですか。
この記事にある、沖縄県振興費を減らしてこれを辺野古への基地移設費用にまわすという話も言語道断ですが、翁長知事支持の企業に制裁を加えるために公共事業の発注先から外すというのは、完全な違法行為です。
なぜなら、行政活動、なかでも公費の支出には公正性が特に求められるからです。
本件のように国の公共事業の発注の場合、相手先企業の事業遂行能力と請負価格だけが問題にされるべきであって、どの選挙でどの候補に肩入れしたから選ぶの選ばないのなどという恣意的な選定は許されないのです。
こんなことを本当にすれば、国は行政訴訟で必ず負けます。
以上に見てきた安倍政権による翁長知事への虐めと違法行為を見ていると、もちろん、まずこの政権の非情な性格がよくわかります。
まさしく、こういう虐めを公然と平気でやる人たちに、教育再生だとか口にして欲しくないですね。
そして、彼ら安倍政権が翁長知事を屈服させようとするがむしゃらな態度からは、一方で普天間基地の辺野古への移設がいかに無理筋であるかも実感できますし、他方で彼らが激怒していると同時に、非常に焦っていることがわかります。
沖縄の方々には、今が一番辛いときだけれども、しばらく耐え忍べば必ず道は拓けると申し上げたいです。
そして、我々本土の者こそ、もっと焦らないといけないなと痛感するのです。
義を見てせざるは勇無きなり。
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辺野古反対知事誕生が影響?沖縄振興予算減額へ
2015年1月8日 テレビ朝日
政府は、2015年度予算案で沖縄振興予算を減額する方針を固めました。普天間基地の辺野古移設に反対する翁長知事の誕生が影響したのでしょうか。
(政治部・長谷川由宇記者報告)
沖縄振興予算は、2014年度は概算要求額を上回る額でした。しかし、政府側は、それが異例で、通常は減額されるものだとしています。
山口沖縄・北方担当大臣:「地方創生始め、いわゆる子育て支援等、どうしてもやらなくてはならない経費がある。非常に今、財務省との折衝のなかで大変、苦労しているという状況です」
ただ、沖縄県側は、普天間基地の県内移設反対を訴え、野党の支援を受けた翁長氏が知事になったことが予算の減額の一因だとして反発するのは確実です。また、例年であれば、予算を要求する自民党の会合には沖縄県知事が出席していましたが、8日朝はその姿はありませんでした。自民党は、沖縄県側から正式に出席したいという要望が伝えられていないとしています。ただ、政権幹部は、会合に知事が出席できなかったことについて、「当たり前だ。立場をわきまえろ」と知事への不快感をあらわにしています。政府は、従来から沖縄の理解を得ながら基地の移設を進めたい考えですが、対立は深まる一方です。
翁長知事、政府と面談未定 異例の事態
2015年1月7日 05:25 沖縄タイムス
翁長雄志知事は6日、サトウキビ交付金関係の政府要請、全国知事会出席のため上京した。ただ、農林水産省や内閣府など関係省庁では大臣級との面談だけでなく、対応者や時間帯が未定という異例の状況だ。県秘書課も「知事会以外は白紙状態」とし日程取りに苦労している。翁長知事は就任後、政府・自民党から一貫して冷遇されており、県政運営を左右する重要な予算折衝を前に引き続き厳しい対応を強いられている。
翁長知事は7日にJA沖縄中央会とともに西川公也農水相にサトウキビ関係の要請を予定していた。自民党関係者によると、農水相とJA幹部との面談日程は決まっているが、翁長知事の同席は厳しいとしている。自民党は中央会が要請する党野菜・果樹・畑作物等対策小委員会への県側の出席を認めないとの方針を示している。
仲井真弘多前知事は昨年、関係団体役員らと自民党農林部会長や党野菜・果樹・畑作物等対策小委員会の委員長、農水相に会い、直接要請していた。
翁長知事は内閣府も訪ね、次年度予算の確保を要請する予定だが、対応者や時間などは未定という。
自民党は次年度の沖縄振興予算を話し合う8日の党沖縄振興調査会と美ら島議連の合同会議に翁長知事の出席を求めない考えだ。例年、知事や副知事、県執行部が出席し、県の次年度予算の要望を聞き取る場となっていた。米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に反対する翁長県政への厳しい対応が顕著になっている。翁長知事は、昨年末に就任あいさつなどで上京した際も、面談できた大臣は山口俊一沖縄担当相のみ。安倍晋三首相や菅義偉官房長官らとの面談は実現しなかった。
15年度予算案:普天間移設、倍増1500億円 沖縄振興は減額も
2015年1月7日 毎日新聞
政府が14日に閣議決定する2015年度当初予算案で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古沖への移設経費として、今年度の2倍に当たる約1500億円を計上する方針を固めたことが6日分かった。昨年11月の同県知事選では移設反対を掲げた翁長雄志知事が初当選したが、政府は「県内移設は既定路線」として工事を加速する構えだ。一方、15年度概算要求で計上した沖縄振興予算3794億円については減額を検討しており、政府の強硬姿勢に沖縄側の反発も予想される。【木下訓明、飼手勇介】
政府は今年度当初予算で、移設関連経費としてまず53億円を計上。昨年7月1日の閣議決定で普天間代替施設の建設事業予算に予備費から142億円、国庫債務負担行為などで545億円の追加支出を決め、今年度の移設予算は計740億円に拡大していた。
さらに昨年11月の知事選後の来年度予算編成で、防衛省が倍額の約1500億円の計上を要求し、認められる方向になった。同省関係者は「沖縄関連の予算は今後、振興から基地関連にシフトする」と説明。移設に関する政府調達では「安全保障に関わる調達の品質を確保するため」として、知事選で翁長氏を支援した県内業者を排除する可能性にも言及している。
沖縄振興予算を巡っては、安倍政権は県内移設を容認した仲井真弘多前知事に対し、現在の沖縄振興計画が終了する21年度まで毎年3000億円台を確保すると約束。「移設容認の見返り」と指摘された。
菅義偉官房長官は知事選後も「政府の約束だ」としてこの水準を維持する考えを示す一方、「振興費の使われ方をチェックし、他の予算と同じように算定する」と減額の可能性を示唆していた。山口俊一沖縄・北方担当相は6日の記者会見で、昨夏の概算要求時点の3794億円を満額確保するのは難しい、との認識を示した。
翁長氏は昨年末に上京、山口氏と会談し、振興予算の満額確保を求めた。しかし菅氏ら他の関係閣僚との会談は実現していない。知事選で翁長氏を支援した共産党など野党側は「明白な拒絶だ」と政府を批判した。
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■ことば
◇普天間移設問題
米軍普天間飛行場は「世界一危険な飛行場」とされ、日米両政府が1996年に県内移設を条件に日本に返還することで合意。06年には名護市辺野古沿岸部への移設を決めた。安倍政権は日米同盟を強化する観点から辺野古移設を推進。仲井真弘多前知事が13年末に埋め立てを承認したことを受け、政府は14年8月に埋め立て海域のボーリング調査に着手した。
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だいたい、本当に基地と振興予算がリンクしてないと考えている国民がどれだけいるか
沖縄は平和の島 平和憲法9条の島に生まれ変わるのです。
そして、東南アジア、東北アジア諸国との友好と親善を市民外交として展開するのです。そうしてこそ、沖縄の自然は生かされてきます。そうしてこそ、沖縄県民は活かされてきます。
翁長知事および沖縄の皆さんには是非とも安倍政権の恫喝に屈せず、民意をに沿って辺野古移設反対に取り組んでほしいです。応援します。
安倍政権は危険だ。
読売、産経も引用してください(笑)
辺野古の移転が実現しなければ、世界一危険と言われた普天間基地はそのまま継続使用されることになってしまいます。
はたしてそれが望みだったのでしょうか?
あらかじめ面会予約を取っておけば逃げ場は無かったでしょう。仮に面会予約を取れなかった(拒否された)とすれば、向こうのスタンスはバレバレです。今度はアポを取ってから再度朝鮮しましょう。
だ調です調の混用どころか、だな調とください調の混用とは…「国語」を知らないにも程があります。
今年も、「国民の皆様とともに日本国憲法をまもり」という天皇陛下のおことば(古い言い方だと、みことのり)にしたがいたいものです。
このおことば、日本国憲法では思いっきり有効のはずです。そして、日本国憲法を守らない(護らない)人は、天皇陛下御承認の、日本国国民でない人のわけです。
おおきみは、いくどもこうべをたれたもうなり
おおおみのまいらぬかのちのいしぶみに