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映画監督のトニー・スコット氏が亡くなりました。
飛び降り自殺とは。。。。。なんとも。。。。言葉がありません。
さらに有名なリドリー・スコットの弟さんですね。トム・クルーズを大スターにした「トップガン」がとくに有名ですが、私は、大好きなデンゼル・ワシントンとジーン・ハックマンの二大スターががっぷり四つに組んだクリムゾン・タイドが大好きで、繰り返し見た回数では、「ニュー・シネマ・パラダイス」や「スクール・オブ・ロック」に並びます。
ロシアの過激な国粋主義者(ジリノフスキーをほうふつとさせる)が軍の反乱派勢力と結託し、シベリアの核ミサイル基地を占拠する。アメリカと日本が核攻撃の危機にさらされ、米海軍の原潜アラバマに出撃命令が下った。歴戦の叩き上げのフランク・ラムジー艦長(ジーン・ハックマン)と、ハーバード大卒のエリートであるロン・ハンター副官(デンゼル・ワシントン)は、核に対する思想で真っ向から対立する。
2回の潜水艦戦あり、船内での指揮権争いも逆転に次ぐ逆転。登場人物も良く描かれた、手に汗握るアクションでした。
特に印象的だったのは、映画序盤の士官たちのディナーで、副長のデンゼル・ワシントンが、ジーン・ハックマン艦長や士官たちの前で
「敵も味方も核を保有しあう現代における真の敵は、戦争そのものです」
と静かに語る場面です。
核と人類とは共存できないことを端的に示す、名台詞でした。
ウィル・スミスとジーン・ハックマンの「エネミー・オブ・アメリカ」も良かったなあ。1ほど評価が高くないかもしれませんが「ビバリーヒルズコップ2」とか、あまり売れなかったみたいですが、ブルース・ウィリスの「ラストボーイスカウト」も好きでした。
さようなら、トニー・スコット。ご冥福をお祈り申し上げます。
映画監督のトニー・スコット氏が飛び降り自殺 「トップガン」など
2012.08.20 Mon posted at 15:07 JST
(CNN) 映画「トップガン」などを手がけたトニー・スコット監督(68)が19日午後、米ロサンゼルス市の橋から飛び降り、死亡した。事件性を示すものは見つかっておらず、自殺と見られている。現地当局が発表した。
当局によると、スコット氏は19日の午後12時半ごろ、カリフォルニア州ロサンゼルス市サンペドロの橋から飛び降りたと見られる。現時点では、自殺以外の可能性を示すものは「何も見つかっていない」という。
スコット氏は英イングランドで生まれた。「トップガン」(86年)、「ビバリーヒルズ・コップ2」(87年)などが大ヒットし、一躍有名となった。
兄は同じく映画監督のリドリー・スコット氏。
残念です。
日本では往々にして欠如した組織もみられます。
ケイン号の反乱と別の視点で組織と上官と法のあり方、誰のための組織かを問うた映画だったようにも思います。
ご冥福を。
御冥福をお祈りいたします。
軍隊と法をテーマにした映画作品はいくつもありますが、ジョン・フォード監督の、軍事法廷を扱った「バッファロー大隊」(1960)が印象的でした。
南北戦争後、合衆国第9騎兵隊のカントレル中尉(ジェフリー・ハンター)は、16歳になるルーシイを強姦、絞殺した上、彼女の父であるダブニイ少佐を射殺した嫌疑によって告訴されていた軍法会議に付された黒人兵ラトレッジ軍曹(ウッディ・ストロード)の弁護を志願し、真犯人を突き止め、軍曹の無実を証明するという筋立てですが、被告人とされた軍曹が黒人であることから、当時ならほぼ確実に有罪とされ処刑されていたはずです。
1960年、日本では「安保闘争」の年でした。
ラトレッジ軍曹を演じたウッディ・ストロードが映画「スパルタカス」(1960 S・キューブリック監督)で、スパルタクスとの試合で優位に立ちつつ、ローレンス・オリビエ・演じる大貴族クラッススの「殺せ」の指示に抗して彼に槍を投げつけて迫り、殺される剣闘士ドラバを演じました。
こうした映画が製作された各時期のアメリカの社会情勢を考えるのも大切かもしれません。