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アフガニスタン戦争の問題点や「誤爆」を書き出したら切りがないのですが、このブログでは今まで以下のように書いてきました。
一昨年
去年
アフガニスタンで次々誤爆 市民多数死亡 ただちに空爆やめろ!
先日、パキスタンでビンラディン容疑者を殺害して狂喜したアメリカ合衆国。
憲法記念日2 日本に軍隊はいらない!国際災害救助隊の創設を!!
自分たちの犠牲は出さないように空爆、暗殺。
しかも無人爆撃機で「誤爆」の連続。
スクリーンの中のヒーローの米軍と違って、現実には、なんて卑怯未練な国でしょう。
パキスタンでもアフガニスタンでも、アメリカへの不信と不満がかえって大きくなっています。
アメリカが祭り上げたカルザイ大統領でも、もう警告を発せざるを得ない。このままでは自分の身が危ないというSOSです。
そもそも、イラン戦争もありもしない大量破壊兵器を口実に始められたのですが、大量破壊兵器がなかったという責任を、ブッシュ大統領も小泉首相も取らなくていいという世界が、単純な私には本当に不思議です。
イラン戦争では何十万人という市民が犠牲になり、何百万人という難民が出ているというのに。
アメリカを中心とする多国籍軍は、3・11テロを起こした首謀者で、3000人以上の無辜の市民を死に至らしめたとされるビンラディン容疑者が潜伏していると言うことで、山の形が変わるくらい空爆しました。もう10年もやっているのです。しかし、彼が死んでもなお戦争は継続され、現在もまだ空爆し、「誤爆」しています。
毎年、3・11テロと同じくらい、数千人もの犠牲者が出ていて、もう何万人の市民が亡くなったか正確にはわかりません。
アメリカ市民の命は尊くて、アフガンの人たちは死んでもいいと言わんばかりです。
(アフガニスタンでの民間人死亡者数が体系的に数えられ始めたのは、2007年から。戦争が始まってから6年後のことだ。犠牲者の数は15,000人~35,000人。2010年の民間人死者数は2,421人。外国軍兵士の死者数711人で過去最悪である http://luapono.com/?p=224)
そもそも、「誤爆」というのはミスリーディングで、うまく目標に当たって相手が死ねばいいとは思っていない私にとっては、あまり使いたくない言葉です。
正義の戦争はないという私の立場からすれば表現が難しいのですが、イラク戦争同様、アフガン戦争も「特に誤った」戦争です。
はっきりいって、「容疑者」を問答無用で暗殺するアメリカが世界最大のテロ国家。テロの応酬で報復=殺し合いを連鎖・拡大する「テロとの戦い」っていったいなんですか!?
日本の国際貢献は災害対策に絞るべきで、戦争で原爆を投下された唯一の被爆国として、そして世界最大の「被曝国」として、平和で安全な国際社会を作っていく役割を担うべきです。
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テロとの戦い継続=NATO事務総長と会談-松本外相
【ブリュッセル時事】松本剛明外相は3日午前(日本時間同日午後)、ブリュッセルで北大西洋条約機構(NATO)のラスムセン事務総長と会談し、国際テロ組織アルカイダの指導者ビンラディン容疑者の殺害を「テロ対策を進める上で顕著な前進と認識している」と評価、両氏はテロとの戦いを継続することで一致した。
ラスムセン事務総長は「アフガニスタン支援での日本の貢献はアフガン復興にとって不可欠だ」と強調。松本外相も「日本の支援を継続する」と応じた。
両氏はまた、日本とNATOの協力関係を強化していくことを確認した。(時事通信 2011/05/03-19:52)
誤爆で米国に「最後の警告」 アフガン大統領
2011年5月30日 08時17分 東京新聞
【カブール共同】アフガニスタン南部ヘルマンド州で28日に国際治安支援部隊(ISAF)の誤爆により子どもら14人が死亡したとされる問題で、カルザイ大統領は29日、非難声明を発表、ISAFを主導する北大西洋条約機構(NATO)や米国に対する「最後の警告だ」として、市民が犠牲になるような空爆をやめるよう強く求めた。
カーニー米大統領報道官はこれを受け「カルザイ氏の懸念をわれわれは共有し、深刻にとらえている」と述べた。
カルザイ氏は声明で「独断的な作戦が無実のアフガン人を傷つけていると、米国などに繰り返し伝えてきたが、聞き入れられてこなかった」と厳しく指摘した。
また、DPA通信によると、アフガン東部ヌリスタン州知事は29日、州の一部地域の支配権を一時的に奪った反政府武装勢力タリバンに対するNATOの空爆に巻き込まれ、同日までに民間人18人と警官20人が死亡したと述べた。
知事によると、タリバン兵は民間人を「人間の盾」として使い、アフガン治安部隊やNATO軍に向けて発砲。警官らは交戦している際に巻き込まれたという。
【ニューデリー杉尾直哉】アフガニスタン南部ヘルマンド州と北東部ヌリスタン州の州政府当局は29日、米軍主導の北大西洋条約機構(NATO)軍による誤爆が連続し、多数の子供や女性を含む民間人ら計52人が殺害されたと発表した。一方、NATO側はアフガン当局との合同チームを現地に派遣し、調査を始めた。
アフガン大統領府によると、カルザイ大統領は同日、「アフガンの女性や子供が殺されている」と指弾し、米軍と米政府に対して「最後警告」を発したという。今後も市民の犠牲が続いた場合、駐留米軍などの作戦に影響を与える厳しい措置に出るとみられる。
ヘルマンド州政府によると、28日、米海兵隊の基地が武装勢力に襲撃され、NATO軍の空爆支援を受けた際、2軒の民家が爆撃された。うちナウザド地区では、子供12人と女性2人が死亡し、6人が負傷した。北西部ヌリスタン州政府によると、州内でNATOが25日に行った空爆で民間人18人と警察官20人が死亡した。
01年に米軍がアフガンに侵攻して以降、誤爆などによる民間人の犠牲は増加し続け、反米感情の高まりを背景に旧支配勢力タリバンは勢力を拡大。アフガン国民の間にも米軍の早期撤退を求める声が高まっている。
毎日新聞 2011年5月29日 22時35分(最終更新 5月29日 23時18分)
※コメントの承認等は特に結構です。いい記事だと思います。