上下ともクリックしてくださると大変うれしいです。
今朝チェックをしに行ったら、村野瀬玲奈の秘書課広報室さんに
#世界仰天ニュース で、森友事件についての番組「命をかけた赤木ファイル“文書改ざん”の謎」が放送。Tverでも見逃し配信。
という記事がアップされており、その最後が
「宮武嶺さんも赤木ファイルのことを年明けに記事にする旨年末の記事の中で言っていたので、取り上げてくれるはずです。
期待して待っています。」
と結ばれていました。
ああ!メッセンジャーでやり取りもしたことがあるジャーナリストの相澤冬樹 さんが告知してくれていた番組を見逃した!と思って、TVerで
ザ!世界仰天ニュース 命をかけた赤木ファイル“文書改ざん”の謎
を拝見しました。
すぐに記事を書こうと思っていたのですが、打ちのめされてしまってぐったりなり、ちょっと書けないくらいです。
私も鴻上さんと同じく、よくこれをテレビ番組にできたな、と舌を巻きました。
皆さん、これは絶対に観てください。
ザ・世界仰天ニュース。よくぞ地上波のプライムタイムで「森友学園・赤木ファイル」問題を取り上げたなと唸る。約50分のドラマが、まるでオリバーストーンの映画を見るような衝撃と迫力。いやあ、凄い。実写の映像が挟まるので、余計、衝撃が倍化される。
— 鴻上尚史 (@KOKAMIShoji) January 9, 2024
やはり安倍晋三元首相が亡くなったから番組にできたんだよなと思いました。
そして、よくもまあ、これだけのことがあったのに、安倍首相は辞めることなく憲政史上最長の政権を維持できたな、我々主権者はおめおめと続けさせてしまったなと思いました。
また、当時の財務相であった麻生太郎大臣くらい、どうして辞めさせられなかったのだろう、と本当に悔しく。
さらに、よくこんな麻生太郎みたいな人を政治刷新会議の最高顧問にしたな、岸田首相はと思わずにはいられませんでした。
岸田首相が安倍派などの裏金問題を扱う自民党「政治刷新本部」の最高顧問として菅義偉前首相と麻生太郎副総裁を起用。まさに「自民党は自民党政治を刷新しないという宣言」だ(村野瀬玲奈の秘書課広報室さん)
さあ、法律家の端くれである私に求められているのは、先日、赤木俊夫さんの妻が雅子さんの敗訴に終わった佐川宣寿元財務省理財局長に対する国家賠償請求訴訟の判例評釈です。
非常に気が重いのですが始めなくてはなりません。俊夫さんと雅子さんがあんなに頑張ってきたのだから。
学校法人森友学園への国有地売却についての財務省の公文書改ざん問題で、改ざんを強いられ、自死した近畿財務局職員の赤木俊夫さん(当時54)の妻雅子さん(52)が改ざん当時、同省理財局長だった佐川宣寿氏に1650万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が2023年12月19日、大阪高裁でありました。
黒野功久裁判長は、請求を棄却した一審・大阪地裁判決を支持し、雅子さん側の控訴を棄却しました。
この裁判でも雅子さんが求めていたのは真相の解明であり、佐川氏の説明でしたが、一審でも二審でも原告側から求めた被告佐川氏の本人尋問請求は裁判所に認められませんでした。
裁判所の理屈は、原告の敗訴は法律的に決定的なのだから、佐川氏の尋問を被告本人が不要として拒否している以上、尋問する必要性はないというものです。
そもそも、なぜ、原告の雅子さんがこの裁判で負けないといけないのか。
戦前は国家無答責と言って国家が国民に何をしても、どんな損害を与えても、賠償責任を負うことはない専制国家ならではの法制度になっていました。
それを戦後、国家賠償法が制定され、公務員が故意または過失のある違法行為で国民に損害を与えた時には国ないし地方自治体がその被害者に賠償責任を負うという画期的な制度が確立しました。
ただし、国家賠償法は
つまり、国家公務員が職務で損害を与えた場合、賠償責任は公務員個人ではなく、国が負い、国が賠償した場合にはその公務員に国民に払った分だけ国庫に戻せと規定されているのです。
この国家公務員個人は賠償責任を負わないという点に関しては最高裁判例があり、大阪高裁も一審・大阪地裁もこれを踏襲して佐川氏についても賠償責任はないと判断したのです。
しかし、条文をよく見ると、国民に損害を与えた国家公務員が賠償責任を負わないとは法律にも明記されていないわけです。
前述の最高裁判例は1955年(昭和30年)、まだ法律ができたばかりのころの判例です。
学説上は、加害公務員への制裁や違法行為の抑止といった理由により、例えば
1 当該公務員に故意または重過失がある場合
2 故意に基づく職権濫用行為の場合
には、公務員の個人責任を認めるべきとする有力説があります。
1だと国家賠償責任が認められる場合はほとんど公務員個人の責任も認められることになってしまうので、個人的には判例変更があるとしたら2が可能性が高いのではないかと思っています。
実際、東京地裁は平成6年9月6日に公務員個人の責任を認めた判決を出しています(ただし、控訴審である東京高裁平成9年6月26日は個人責任を否定)。
【何が聞く耳を持つだ!】森友事件の訴訟で国が原告の請求を認諾して裁判強制終了。安倍夫妻らを守るためなら何でもする岸田政権に対して、原告の赤木雅子さんが「ふざけるな!」「卑怯!」と罵るのは当然だ。
原告・控訴人の雅子さんは当然、大阪高裁の判決を不服として上告しましたので、非常に狭き門ではありますが、最高裁が判例変更して国家賠償法上も一定の場合に公務員個人の責任を認めるとして、事件を大阪高裁に差し戻しをすれば、また佐川元局長の本人尋問調べの可能性は大きく開けます。
だって、佐川氏が「故意に基づく職権濫用行為」をしたかが裁判の最大の論点になり、これは佐川氏自身の尋問をしないと事実認定できないのですから。
そうなったら、今度ばかりは裁判所も本人尋問が必要ないとは言えません。
すべては最高裁での審理の行方にかかっており、日本テレビの昨日の番組が再び発火点となって、我々市民が最高裁を包囲するような状況が作れれば、佐川氏が法廷で尋問を受け、雅子さんが望む真相の解明が実現するかもしれません。
これは私たち次第ともいえるのです。
さて、この番組を見ていて改めて思ったことが2つあります。
1つは、佐川氏は国会での証人喚問を受けたのですが、自分が刑事責任を追及されていることを理由に49回も証言拒否しているのです。
しかし、幸か不幸か、大阪地検は佐川氏ら財務省関係者全員を不起訴にしています。
もう、佐川氏は刑事責任を負う可能性はないのですから、もう一度国会に証人喚問したら、今度は「議院における証人の宣誓及び証言等に関する法律」(議院証言法)で義務付けられている証言を拒否できません。
正当な理由がない証言拒否は刑罰が科されるので、今度こそ佐川氏は絶体絶命のピンチになります。
ちょうど、安倍派の裏金問題で自民党内部にも政治刷新本部ができることですし、これを政治とカネの問題にとどまらず、日本の政治全体の是正を目的とした国会内の特別委員会設置まで持っていければ、雅子さんが望む佐川氏の口から森友事件の真相が語られるという事態に持ち込めます。
これは立法府にできることであり、野党と私たち有権者に課せられた責任です。
本当は生前に安倍晋三氏を証人喚問しないといけなかった。せめて昭恵氏を。
森友事件「赤木ファイル」。安倍首相の「私が妻が関わっていたなら総理も国会議員も辞める」答弁から9日後に財務省が改ざん指示し、初日に昭恵夫人の名前削除を指示。菅政権は再調査!国会は安倍氏を証人喚問!
こんな人間を国葬にした日本社会。
【#安倍晋三の国葬に反対します】岸田首相が安倍元首相を国葬にすると発表。森友事件で安倍夫妻をかばうために公文書を改ざんさせられ自死された赤木さんの事件一つとっても、安倍元首相は政治腐敗の象徴だ。
うお、もう一つ思いついたことがあったのですが、書いているうちに何だったか忘れちゃいました!(-_-;)。
うおおおお、華麗なる加齢の影響が。。。。
あ!!!!
そうそう!財務省による再調査です!
赤木俊夫さんが遺した赤木ファイルが雅子さんが国相手に起こした前の国家賠償請求訴訟で国から開示されたのですが、麻生財務相の時代に行なわれた財務省の内部調査はこの赤木ファイル公開の前に行なわれたものです。
500ページ以上の赤木ファイルの存在を前提に、もう一度、財務省は調査をし直すべきです。
それも、自民党の政治刷新本部のように自浄能力がない組織が内部で調査をするのではなく、ジャニーズでさえやった第三者委員会による客観的な調査です。
これが実現すると当然、この事件の主要人物である佐川氏も調査委員会の聴取を受けることになり、その記録が公開されることになります。
菅総理が「赤木ファイル」の存在を認めてもなお、森友学園事件の再調査を拒否する理由は、安倍前首相が菅総理を後継に選んだ理由が森友・加計・桜疑惑の隠ぺいのためだから。
公文書改ざんという犯罪を財務省という組織全体で犯して、その末端の現場の公務員が自死までしているのに、腐りきった当事者である財務省自身の調査で終わらせていいわけがありません。
これも政権交代をした暁には、となるのかもしれませんが、
【#赤木さんを忘れない】
ことは、我々日本の主権者が真に民主主義社会にふさわしいと言える政治を勝ち取ることを諦めないという宣言です。
赤木雅子さんの裁判での闘いに頼り切るのではなく、私たち自身が私たちの社会の政治を良くするための運動として、できることをしようではありませんか。
森友事件で赤木さんが自死したことについて「人が死ぬほどのことじゃない」と言い切った三浦瑠麗氏が必死で安倍氏と統一教会の関係を誤魔化す。「誰それが統一教会と黒いつながりだとか書き込むのは陰謀論」。
メディアの闇 「安倍官邸 VS.NHK」森友取材全真相 (文春文庫 あ 86-1)
番組の中で赤木雅子さんが、「何も言わないでいる佐川氏もつらいだろう」「夫が近畿財務局の中の犠牲者なら、財務省本省の中の被害者は佐川さん」と思いやる、その言葉には号泣してしまいました。
こんなにお優しいご夫妻だったのに、その幸せを国家が破壊した。
法律の条文と判例で凝り固まったベテラン弁護士のクソ頭では絶望しかないような気がしていて、赤木雅子さん敗訴の判決について書けないで来たのですが、書いてみたら案外、光があるような気がしてきました。
この判決について書くように促してくださったコメンテーターのsuterakusoさん、そしてそこで書くことをお約束したことを思い出させてくださった村野瀬代表、本当にありがとうございました!
さらに、地上波もまだまだ死んでいないと思わせてくれた日本テレビ「ザ!世界仰天ニュース」のスタッフの皆さんもありがとう!
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1962年宮崎県生まれ。東京大学法学部卒業。1987年NHKに記者職で入局。東京社会部、大阪府警キャップ・ニュースデスクなどを歴任。著書『安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由』(文藝春秋)がベストセラーとなった。
これについて黒野裁判長は、「改ざんを指示したと評価されてもやむを得ないものといえる」と指摘した。さらに「道義的責任に基づき、あるいは一人の人間として、誠意を尽くした説明及び謝罪をすることがあってしかるべき」とまで指弾した。まさにその通り! ところが「法的には責任がない」と結論付けた。そんな理屈、世の中で通用する? もちろん、するわけない。満杯の傍聴席から抗議の声が上がった。
「なんでやねん」
「人が亡くなってるんやぞ」
「恥を知れ!」
普通なら制止されるところだが、裁判長はヤジがないかのように淡々と理由を読み続けた。制止するのがためらわれたのだろう。
それより、相手の佐川氏。ついに一度も法廷に姿を見せなかった。それどころか、判決の法廷には代理人の弁護士の姿もなく、被告席はからっぽだった。
■改ざんのいきさつを説明してほしかった
雅子さんは、亡き夫を死に追い詰めた公文書改ざんについて、「方向性を決定付けた」と指摘された佐川氏に、いきさつを説明してほしかった。ただ、それだけだ。
だから、実は先月初め、弁護士を通し佐川氏に和解を申し入れる手紙を送っていた。佐川氏が俊夫さんの墓前か自宅の祭壇の前で手を合わせ、いきさつを話してくれたら、すぐに裁判をやめる。賠償金はいらない、と。
でも、答えはなかった。「和解に応じない」という返事すら来なかった。スルーされた。国会の証人喚問でも証言を“差し控えた”佐川氏は、今も“だんまり”を決め込んだままだ。
佐川氏は、1審に続き控訴審でも勝った。国にかばってもらった、ように見える。でも、実は逆なんじゃないか? 雅子さんは判決後、報道各社の取材に語った。
「佐川さんは国に守られたようでいて、実はまた捨てられたんだと思います。役所を辞めても、組織のために本当のことをしゃべらないんでしょうけれど、しゃべらない限り、つらい毎日が続くはずです。話す場所を奪われ、闇に葬られて、一番気の毒なのは佐川さんなのかもしれません」
最後に、今の心境を歌に例えた。
「『負けないで』ですね」
ZARDの30年前のヒット曲。ボーカルの坂井泉水は歌った。
「負けないで もう少し
最後まで 走り抜けて
どんなに 離れてても
心は そばにいるわ
追いかけて 遥かな夢を」
雅子さんも夢を追い続けるのだろう。真実がわかるその日まで。
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江戸時代の様に、失政者の責任は切腹するくらい重いのではないのでしょうか?
想定外といろ色なことが裁判で免責されていますが、
役職を持った官僚は、免責でなく能力不足として罷免されることが必要では?
嘘もでたらめも上司のご機嫌を取れれば、やったもの勝ちのシステムが問題ではないでしょうか?
私より正確な知識で的確な判決分析や時事評論をかける人がたくさんおられると思うんですけど、どこかにそういうブログ、ないんでしょうか。
うちからリンクしているブログでも澤藤先生が小休止、ナベテル先生も更新しないし、森川も津久井先生も書かなくなっちゃったし。
期待の新人はどこかにいないんでしょうか。
正直、私一人だと荷が重いですぅ~~~
いま宝塚歌劇団でも似たような事件が起こっています。宝塚でも「外部漏らし」はご法度、いじめやパワハラにひとりで苦しまなければならなかったといいます。赤木さんも公務員の守秘義務があって家族にも打ち明けられなかった。お医者さんや教員は何があっても患者のプライバシー、児童生徒の将来を守るのは当然だと思いますが、明らかに理不尽で卑劣な権力者に対する守秘義務まで、命をかけて守らなければならないのでしょうか。
赤木さんは雇用主は国民の皆さんですと言われた。国民も赤木さんのことを言い続けなければならないと改めて思いました。
国家賠償請求権だけでなく、生存権その他を現憲法条文に入れさせた鈴木義男さんには感謝するばかりです
https://www.nhk.jp/p/etv21c/ts/M2ZWLQ6RQP/episode/te/Y8LQQGWKNX/
https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_kenpou.nsf/html/kenpou/s210731-s06.htm
( ↑
鴻上尚史さんが「小委員会」を戯曲化してくれたらな…と以前から切に願っています)
ギダンさんなら、赤木さんの側に立ち、国、司法の判断を許さないでしょう!
一般の報道業者のニュースは、自民党政府の発表や発言をただ書き写しただけであったり、そのトピックについてよく知らない社員の浅い文章にすぎなかったり、的外れな人に専門家としてのコメントをさせていたりと、読めば読むほど、社会や政治を知れば知るほど物足りなく思われる内容になっています。
とりあえず、いろいろなトピックに法律的解説をつけてくれるエブリワンブログは政治ブログ界・政治系SNS界ナンバーワンだと心から思います。ツイッターを見れば、いろいろな法律家がアカウントを持っていますが、「え?法律家でこんなことを言っちゃうんだ」みたいにがっかりさせられることを言う人も少なくありません。だから、法律家が書けば誰でも良い内容になるというわけでもないのですね。自発的に参入してくれる人権思想理解者の法律家を待つしかないですか...。
何の専門家でもない一般人が政治・社会ニュースに法的解説などが欲しい時にそのニーズを満たしてくれる、権力や政治的利害関係から独立した人権重視の法律家ブログとして、健康に留意してできるだけ続けてほしいです。
法律家ブロガー仲間を増やす良いアイデアがないことにお詫びしかないです。
村野瀬維玲奈の秘書課広報室と東西両横綱だったAfternoon cafeさんが更新をやめられてからは特に、村野瀬さんがリベラルブログの大将格だと思っていますよ。
それで偶然でなく、「個人の尊厳」の代表になっていただき、私は幹事長になったんですから。
『サイバー政治団体「世界愛人主義同盟」秘書課広報室勤務の村野瀬玲奈さんを代表とするリアルの新政治団体「個人の尊厳」を設立!不肖宮武嶺が幹事長に就任します!!』
https://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/2ec32f3a0ffa4a52f2bce4e72c833a8d
ちょうど、「社会権の会」の代表が申先生で、私が事務局長なのと同じです。
『「友だちを助けるための国際人権法入門」申惠丰(シンヘボン)著でわかる、なにもかも国際法ですでに規定されていたという事実。』
https://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/9dea044baf9dc397f51c9b686c16a53b
それにしても、kojitakenの日記さんが気を吐いてくださっていますが、リベラルブログもだいぶ減ったんでしょうね。
人権派弁護士たちも弁護士不況の中、こんなお金と時間ばっかりかかって事務所の売り上げに全く貢献しないようなことに時間を割いている暇はないのかもしれません(笑)。
今年の1月はなんだか沢山人が亡くなる印象なのですが、村野瀬様も皆さまもご自愛いただき、それぞれの持ち場で細く長く良いことを致しましょう。
労働組合とフリーライドの問題についての問題提起~~労働組合への公的助成は是か非か~~
https://suterakuso.hatenablog.com/entry/2024/01/13/150150
いちおうですが、記事自体は、なんの新しい情報も勉強になる話もない、短いものです。いわゆる増田みたいな記事です。もし、同じようなことを考えている人がいて、それを私なんかよりもっと強い発信力で発信してくれたり、あるいは奇特な詳しい人がいて教えてくれたりしたらいいなぁと思って書いたものです。だから、本当に増田に成りすました方がよいかもという記事です。増田の書き方しらないし、調べたこともないですけど。
失礼しました。