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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

【祝!Shohei Otani】大谷翔平選手が51ー51達成!1試合で6打数6安打3本塁打2盗塁で51本塁打51盗塁を達成。もう何も言うことありません(笑)。

2024年09月20日 | スポーツ
年柄年中、顔面アウトレイジみたいなトップ画像ばかりの当ブログですので、真田広之さんや大谷翔平君の記事がたまに書けると自分でもホッとしますw
 
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 もう1日中、日本のテレビが大騒ぎだったでしょうから、社会派の皆様の中には苦々しく思っておられた方もおられたでしょうし、わざわざうちのブログで再録する必要なんてないんですが、自分自身のメモとして。

 2024年9月20日、大谷君が51本塁打・51盗塁をやってのけました!

 

 

 6打数6安打、3連続本塁打、2盗塁、10打点。

 1試合10打点はドジャースの歴史上初の記録です。

 そして、1シーズン120打点になって松井秀喜選手の日本人打点記録116も一気に抜き去りました。

 わたくし心配性なので、昨日は

「残り10試合で50-50まであと2本塁打。大丈夫かな」

とか思ってたんですが、杞憂過ぎましたね(笑)。

 

 私自身忘れていたんですが、今シーズンは開幕戦直後に通訳の水原一平さんが巨額の使い込みをしてギャンブルしていたことがわかって、大谷君にとってそれはそれは大変だったわけです。

大谷翔平選手の通訳である水原一平氏に違法賭博の疑い。一平さんと二人三脚だった翔平くんもある意味の「十字架」は背負っていかなければならない。そして、それでも、もう一度みんなに夢を与えてください。

大谷翔平選手が水原一平氏の違法賭博・窃盗について声明を発表。大谷君の合理的で納得のいく説明に、古巣のエンゼルスタジアム観衆がスタンディングオベレーションで迎える!

 

 

 そんなシーズンでこれまでのメジャーリングの歴史上、45-45もいなかったのに、51-51の大記録。

 ほんとにニコニコしてしまいます。

 まだ試合あるから、55-55まで行って、MVPじゃ!

2016年に巨人のクルーズ選手に日本新記録の163キロ投げたときもバックネット裏で観てたし、2022年には娘と渡米して、エンジェルススタジアムでのホーム3試合とドジャーススタジアムでのオールスター戦を観てきました。

大谷君一人が猛獣のようなオーラで凄かったです。そしてWBC準々決勝も観に行きました。

 

関東にいてなかなか見られないタイガースとÐeNAの試合を午後6時からテレビ神奈川でやってくれるので、そっちもほんとに楽しみです。

広島に5ゲーム以上あけられていた時には、岡田監督も選手の悪口ばっかり言うし半ばあきらめていたんですが、首位ジャイアンツに2ゲーム差まで詰め寄るとは。

今日はもう仕事は上がり!!

2年連続でプロ野球がこれほど癒しになるとは本当に思いもよりませんでした。ありがたい。

追伸

地上波を久しぶりにつけたら大相撲の取り組みも二番見られて、ほんまにおっさんですww

追々伸

3回で0対5になり、全く癒されないのでテレビ消しました(怒)

ついつい追伸

とか言いながらまだ見てたら、タイガースが打ちまくってる!!

実況中継か!🤣

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大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手は19日のマーリンズ戦で2つの盗塁を決めたあと、3本のホームランを打って、今シーズンのホームランが51本、盗塁の数は51に伸ばしました。1つのシーズンでホームラン50本、50盗塁以上を達成したのは大リーグで史上初めての快挙です。

記事後半では大谷選手が「50-50」を達成した要因や、その記録の価値などについて詳しくお伝えしています。

「50-50」達成 3打席連続HR 6打数6安打10打点で

ドジャースは19日、相手の本拠地マイアミの「ローンデポ・パーク」でマーリンズと対戦し、大谷選手は1番・指名打者で先発出場しました。

試合前の時点でホームラン48本、49盗塁としていた大谷選手は1回の第1打席で右中間フェンス直撃のツーベースヒットで出塁すると、その後、1アウト一塁二塁の場面で、三塁への盗塁を決めて今シーズンの盗塁を「50」としました。

そして2回にも盗塁を決めて記録を「51」に伸ばしました。6回の第4打席は1アウト二塁の場面で低めのスライダーを捉えて飛距離133.5メートル、右中間スタンドの2階席まで届く49号のツーランホームランを打ちました。

そして、7回の第5打席はアウトコース低めのナックルカーブを逆方向のレフトスタンドに運び、2打席連続となるツーランホームランでシーズン50号に到達しました。

大谷選手は今シーズン、出場150試合目でホームラン50本、51盗塁として、大リーグ史上初めて「50-50」を達成しました。

勢いはとどまらず、9回の第6打席は2アウト一塁二塁で、相手の5人目で登板した野手のピッチャーから51号となるスリーランホームランを打ちました。1試合での3打席連続ホームランは自身初めてです。

大谷選手はこの試合、6打数6安打10打点をマークし、1試合のヒット6本、10打点も自身初めてです。

さらに、リーグトップの今シーズンの打点を「120」まで伸ばし、日本選手のシーズン最多打点も更新しました。

試合はドジャースが20対4で大勝し、ワイルドカード以上での12年連続となるプレーオフ進出が決まりました。大谷選手にとっては初めてのプレーオフ進出です。

大谷翔平「一生忘れられない日になるんじゃないか」

 

大谷選手は試合後、グラウンドで行われたインタビューで「きょう本当に勝ててよかったですし、早く決めたいなと思っていたので一生忘れられない日になるんじゃないかと思う」と話しました。
そして、この試合の勝利でチームがプレーオフ進出を決めたことには「チームは変わったけど大リーグに来てずっと夢に見ていた。チームとしてもいい勝ち方ができてすばらしい日になった」と話し、大リーグ7年目で念願のプレーオフに進出したことを喜びました。

大谷翔平選手の一問一答

【連続写真で】50号HR達成

 

 

 

これで大谷選手は今シーズン、出場150試合目でホームラン50本、51盗塁とし、大リーグ史上初めてホームラン50本、50盗塁の「50-50」を達成しました。

「50-50達成」“そのとき”

 

大谷選手は打った瞬間ホームランを確信し、珍しく興奮した様子でドジャースのベンチに向かって大きな声をあげました。

その後はゆっくりとダイヤモンドを1周してベンチ前で出迎えたロバーツ監督と抱き合い、ベンチでは満面の笑みでチームメートとハイタッチを交わし、フリーマン選手とも抱き合って大記録の達成を祝いました。マーリンズの本拠地にもかかわらず球場は大歓声に包まれ、大谷選手はベンチから出て手を上げて応えました。

その際、対戦相手のマーリンズのベンチに向かっても、時間を作ってくれたことに「ありがとう」と目でサインを送り、大谷選手らしい気遣いを見せました。

 

打点「120」 日本選手のシーズン最多打点の新記録

 

大谷選手は自己最多の1試合10打点で今シーズンの打点を「120」に伸ばし、松井秀喜さんが2005年にマークした日本選手のシーズン最多の116打点を超えました。
大谷選手はエンジェルス時代のおととし6月21日のロイヤルズ戦で2本のスリーランホームランなどで1試合8打点をマークしましたが、これを2年ぶりに更新しました。1試合10打点はドジャースの球団記録です。さらに、1試合3本のホームラン、6安打も自己最多でそれぞれ大リーグの日本選手の最多記録を更新しました。

《恩師 日本選手大リーガーからも祝福の声》

栗山英樹氏「すごい数字だが 天井はもっと高い」

 
WBC決勝に臨む大谷選手と栗山監督(2023年)

大谷選手を投打の二刀流の選手に育てた日本ハムの栗山英樹チーフ・ベースボール・オフィサーは、球団を通じてコメントを発表しました。

栗山さんは「50-50ということではなく、誰も成し遂げたことがない記録を達成するということは素晴らしいことであり、うれしいことです。ただ僕には『翔平、それで良かったと思わないで』みたいな気持ちはあります。『あなたは、もっとすごいでしょ』と。すごい数字ですが、僕が見ている天井はもっと高い。ただ、まさか盗塁にあれだけ高い意識を持って『50』まで達したということに関しては、すごいとは感じています。あの体の状態で、走りながら1年間けがをしないでプレーを続けられている。それが大谷翔平のすごさ、突出しているところだと思います。この先も、自分の年齢とか、自分が達成してきたことで、止まってほしくないという思いがあります。それは僕が一番、大谷翔平という選手の天井を高く見ているからです。さらに、誰も見たことがない景色を見ることができると信じていますし、楽しみにしています」とコメントしました。

花巻東高校時代の恩師 佐々木洋監督「誇りに思う」

 

大谷選手を高校時代に指導した岩手県の花巻東高校の佐々木洋監督が、取材に応じ「最高峰の舞台で偉業を達成し、誇りに思う。われわれの想像をはるかに超えることを成し遂げたのではないか」と活躍をたたえました。

一方で、佐々木監督は「多くのホームランを打ったり170キロのボールを投げたりする可能性があるとは思っていたが、高校時代はまさか、ここまで盗塁できる選手だとは思わなかった。彼の可能性に気づいてやれず、うれしさと同時に申し訳ない思いもある」と述べて、大谷選手の予想を超える進化に笑みを浮かべていました。

その上で、残りのシーズンに向けて「自分の記録だけでなく、チームが勝つ喜びを味わいたいという思いがあるのではないか。彼にはゴールがないので高みを目指して精いっぱいやると思うし、ぜひプレーオフでも頑張ってもらいたい」と期待を述べました。

花巻東高校の先輩 菊池雄星「誰よりも野球を楽しんでいる」

大谷選手の花巻東高校の先輩でアストロズの菊池雄星投手は「ウォーミングアップの一番最後に50本目のホームランを見て興奮した。クラブハウスは盛り上がっていたし、その瞬間を見られて日本人としてすごくうれしく思う」と喜びを話しました。そのうえで「15歳から知っているし、対戦することも多かったが体もどんどん大きくなってアメリカ人が飛ばせないくらいの打球を打っているので、今、本当に世界一のバッターの1人だと思う。50本のホームランを打つ選手が日本から出てくるのは僕も含めた野球選手や子どもたちに大きな夢を与えてくれている」と話しました。
そして「たくさんのプレッシャーが毎年毎年かかっていると思うが誰よりも野球を楽しんでいるように見える。世界中が注目する中で、なかなかできないことなので、そこが彼の一番のすごさだ」と評していました。

レッドソックス 吉田正尚「記録を更新し続けるのでは」

去年のWBC=ワールド・ベースボール・クラシックで大谷選手ととともに日本の優勝に貢献したレッドソックスの吉田正尚選手は「本当に誰も経験していないことをやっているので、その領域は分からないが、素直に記録達成おめでとうございますと言いたい。まだまだ試合もあるし、記録を更新し続けるのではないか」と祝福しました。

カブス 今永昇太「空も飛べるのではないか」

去年のWBC=ワールド・ベースボール・クラシックで大谷選手ととともに日本の優勝に貢献したカブスの今永昇太投手は「僕は彼ならやると言っていた。彼は想像を容易に越えてくるのでもう驚かない。もしかしたら空も飛べるのではないか」とユニークな表現で、大谷選手の偉業をたたえました。

カブス 鈴木誠也「次はHR60本 60盗塁で」

カブスの鈴木誠也選手は「おめでとうございます。次はホームラン60本、60盗塁でお願いします」とコメントしています。

 

《チームメート 対戦相手 談話》

 

ドジャース ロバーツ監督「唯一無二の存在」

ドジャースのロバーツ監督は大谷選手の快挙について「すばらしかった。世界中の人たちがこの試合を見ていたし、歴史を目撃するチャンスを得たことに興奮している。唯一無二の存在で、これ以上ないほど才能のある選手だ」と称賛しました。そのうえで「ことばは少なかったが、チームメートのサポートにとても感謝していた」と試合後の大谷選手の様子を明かしました。ドジャースはこの日の勝利で12年連続のプレーオフ進出を決め、「大谷選手が打席ですばらしい活躍をしたし、プレーオフの進出も決まった。すばらしい一日だった」と喜びを語りました。

ドジャース ベッツ「最高だったし すばらしかった」

ドジャースのチームメートで2018年にシーズンMVPを受賞したスター選手のムーキー・ベッツ選手は試合後に報道陣から大谷選手へのメッセージを求められ「おめでとうと言わせてほしい。最高だったし、すばらしかった。毎日、君に会えてとてもうれしい。史上最高の選手を見て残りのキャリアを過ごせることを幸せに思う」と祝福していました。

 

テオスカー・ヘルナンデス「費やした努力が報われた」

大谷選手のチームメートでドジャースの主力選手の1人、テオスカー・ヘルナンデス選手は「彼が歴史を作っているシーズンを見るのは最高だった。彼とチームメートになれて、そばで眺めることができたのは大きな喜びだ」と話しました。そのうえで「誰もが彼がホームランを打てることを知っているし、盗塁ができることも知れ渡った。彼はすばらしく費やした努力が報われた」とたたえました。

打たれた投手「脱帽するしかない」

大谷翔平選手に今シーズン50本目となるホームランを打たれたマーリンズのマイク・バーマン投手は、打球を見送りながら頭の上でグラブをたたき、偉業の達成を祝福しました。
試合のあとバーマン投手は「ボールはねらったところに行かなかったが、彼は本当にいいスイングをした。脱帽するしかない。彼はこの試合で最高の選手の1人であることを証明した。本当に信じられないくらいすごい」とたたえました。

マーリンズ監督「史上最高の選手になるかもしれない」

マーリンズのシューメーカー監督は大谷選手の快挙について「彼が50本のホームランを打ったのは、私が今まで見た中で最も才能のある選手だからだ。彼のピークが2、3年続けば、史上最高の選手になるかもしれない」と称賛しました。そのうえで「ファンの1人としてスタンドで観戦していたかった。マーリンズにとっては最悪だったが、野球にとってはいい日だった」と話していました。

【解説】大谷翔平 盗塁 大幅増の要因は?

 

大谷選手の盗塁の自己最多はこれまで2021年にマークした26盗塁でしたが、今シーズンはおよそ2倍に増やしました。背景にはキャンプから重点的に取り組んできた走塁面の強化や昨シーズンからけん制の回数が制限されるなどより盗塁がしやすくなったルール改正などもありますが、最も大きいのは大谷選手が今シーズン、打者1本に絞ったことによって疲労度が大幅に減ったことが挙げられます。

【盗塁しやすくなった“ルール改正”】
大リーグではよりダイナミックなプレーを増やそうと昨シーズンからベースが大きくなり、ピッチャーのけん制の回数が制限されるなど、ルール改正が行われました。その結果、大リーグ全体の昨シーズンの盗塁数は3503個と前の年の2486個からおよそ1.4倍に増え、ブレーブスのアクーニャJr.選手がホームラン40本・70盗塁をマークしたように、足の速い選手にとっては、より盗塁をねらいやすい環境が整っていました。

しかし、昨シーズンの大谷選手は主に中5日でピッチャーとして先発登板をしながら指名打者として毎日出場を続けるという過酷な投打の二刀流でプレーしていました。このため体力の消耗が激しく、シーズン全体で盗塁を試みたのは26回で、成功したのは20回でしたが去年8月には筋肉のけいれんが相次いで途中交代する試合が増えるなど満身創痍(そうい)の状態でした。

【今季は打者1本で“元気なままプレー”】
今シーズンは去年受けた右ひじじん帯の再建手術のため投手としてのリハビリを続けながら打者1本に絞って出場することになり、それによってシーズン終盤でも“元気なまま”プレーを続けられる大きな要因になりました。

【打順も2番から1番に】
また、ことし6月にチームで1番を任されていたベッツ選手がけがで離脱し、大谷選手の打順が2番から1番になったことも盗塁が増える要因になりました。

ベッツ選手が離脱する6月16日までの70試合では盗塁は15個でしたが、6月17日以降は80試合で36盗塁と一気にペースを上げました。しかも、28回連続で盗塁を成功させ今シーズンの成功率は驚異の92.7%に上り、現在リーグトップの64盗塁をマークしているレッズのデラクルーズ選手の80%と比べても高い数字となっています。

リードオフマンとしてチームの勝利に貢献するという役割に徹したことが記録を伸ばすことにもつながり、ベッツ選手がけがから復帰したあとも大谷選手がそのまま1番を務めています。5年前、25歳だった2019年に打者1本に絞ったシーズンではひざのけがの影響もあり、ホームラン18本、12盗塁でしたが、30歳のことし残した成績は改めて「野手・大谷」としての無限の可能性を示しました。

ドジャース 監督・コーチ陣が語る“大谷の進化”

 

ドジャースのロバーツ監督が「大谷は今シーズンいいベースランナーからベーススティーラーになった」と言うように、これまでのシーズン自己最多だった2021年の26盗塁を大きく上回っています。

ドジャースの走塁に関わる作戦などを担当しているクレイトン・マッカロー一塁コーチは、今シーズンの開幕前にキャンプで初めて大谷選手を指導した当時を振り返り「まだ彼のシーズンの成績がどうなるかは未知数だった。ただ、ピッチャーとしてのリハビリ中で攻撃に高いモチベーションを持っていた。盗塁も含めて自分の限界に挑戦しようとしていた」と話しています。

大リーグ公式サイトによると、大谷選手の今シーズンの走塁スピードは秒速8.56メートルで、大リーグ平均の秒速8.23メートルよりは速いものの、全体では154位にとどまっています。

その大谷選手がここまで盗塁数を伸ばした要因についてマッカローコーチは、2つの理由をあげました。

【その1:フォームの改善】
キャンプでは昨シーズンまでの大谷選手の映像を精査しミリ単位でリードの幅や体勢を見直したということで「二塁に進むことと同時に、一塁に戻ることも考えてどのくらいのリードがいいのか、どんなフォームがいいのかを検証した。彼は時間と労力を注いでフォームを改善すればもっとスムーズに、効率的に走ることができる、もっと盗塁のチャンスがあると気付いたようだった。そして、最初の10歩の中でより早くトップスピードに持って行くためのトレーニングを本当にハードに重ねた」と明かし、スタートの質が格段に向上したと話しました。

【その2:相手ピッチャーの研究】
試合前のロッカールームでは毎日のように相手ピッチャーの映像を確認し▽ボールを投げるまでにかかる時間や▽投球動作に入る際に体のどこが最初に動くかなど、フォームの癖を研究しています。
マッカローコーチは「彼は賢く細部へのこだわりはすごいものがある。彼がどれだけ研究に時間を費やしているかはあまり知られていないが、毎日映像を見て何かを発見することが好きなんだと思う。ピッチャーの特徴とキャッチャーの送球能力、そして自分の限界を知って、どのタイミングなら行けるかをよく理解している。彼が盗塁を決めることになんの偶然もない」と大谷選手の高い研究意欲をたたえました。

大谷選手はこれまでの取材に対し盗塁のポイントを「確実に行けると思った時に行く。あとはスタートのタイミングと勇気だ」と話していました。準備と研究に裏打ちされた「勇気」が大リーグ史上初の偉業として実を結びました。

【ポイント】「50-50」の価値は

 

日本のプロ野球では打率3割、ホームラン30本、30盗塁をマークすると総合力の高さを「トリプルスリー」と評価されるように、大リーグではホームラン30本、30盗塁を達成した選手たちを「30-30クラブ」、ホームラン40本、40盗塁を「40-40クラブ」と呼んで1つの称号としてたたえられます。

「30-30」クラブには
▽ガーディアンズのホセ・ラミレス選手や
▽ロイヤルズのボビー・ウィットJr.選手など、
今シーズン達成した選手を含めて70人以上の“クラブ会員”がいますが、「40-40」クラブは大谷選手を含む6人のみです。

大リーグを20年以上取材しボストンの地元紙でレッドソックス担当する、ピーター・エイブラハム記者は「ホームランと盗塁という数字は“パワフルで速い”という単純なものを示しているが、それができる選手は多くない。複雑な指標ではなく、ファンがシンプルにその選手のすばらしさ、どれだけ優れているかを理解できるところがこのクラブの魅力だ」と、その価値を話しています。

大谷選手は大リーグで初めてホームラン50本、50盗塁を達成したことでたった1人の「50-50」クラブの会員となりました。

エイブラハム記者は「『50-50』はベーブ・ルースの史上初のシーズン60本のホームランや、ジョー・ディマジオの56試合連続ヒットの大リーグ記録などの偉大な記録の1つだ。数年前には不可能に思われていたが、これで『50-50』を目標にしようという選手が出てくると思う。時間はかかるが、達成可能な選手も出てくるだろう」と大リーグの歴史の中でも大きな足跡となると期待していました。

 

《大リーグで活躍する選手たちはどう見る?》

 

おととし46本のホームランを打ってホームラン王を獲得し、今シーズンもここまで35本のホームランを打っているフィリーズのシュワーバー選手は「『50-50』はとても難しいことで、しかも彼はまだ右ひじのリハビリ中ということがすごいことだ。彼の偉業を見ることができるのはファンにとって本当にすばらしいことだ」とバッターに専念するシーズンでの活躍をたたえていました。

今シーズン大谷選手を上回る両リーグトップの64盗塁をマークし、ホームランも24本打っているレッズのデラクルーズ選手は「彼は本物だ。信じられないよ。盗塁をするためにはタフでありそのための追加の努力をしないといけない。ハードに努力をし、健康であり続けるための努力もしないといけない」と大谷選手のたくましさに驚いていました。

2019年にドジャースで47本のホームランを打ち、盗塁も15個記録してMVPに輝き、現在はカブスでプレーするベリンジャー選手は「リハビリをしながら継続的な活躍を見せていることは本当に信じられない。彼はアスリートとは何かを見せてくれている。大リーグのキャッチャーはみんな優秀で多く盗塁をすることは難しく彼がどれだけ速いかをあらわしている」と大谷選手の身体能力の高さに脱帽していました。

今シーズンここまでホームラン21本、32盗塁とオールラウンドな活躍を見せ、オールスターゲームでは初のMVPを獲得したレッドソックスのデュラン選手は「スピードのためのトレーニングを増やす選手もいれば、パワーをつけるためのトレーニングをする選手も多くいる。私はその両方を少しずつ取り入れているが、大谷選手はそれ以上のトレーニングをしているのだろう。『50-50』は私もいつか達成したいが、できなくても気にしない。それを達成できるのは本当に特別な選手だ」とホームランと盗塁を両立させることの難しさを語りました。

大リーグ1年目の2019年に53本を打ってホームラン王を獲得し、今シーズンも33本のホームランを打っているメッツのアロンゾ選手は「彼がとてつもない打撃技術とパワーを持っているのは間違いない。ただ、盗塁をしない私からすると、50盗塁というのが最も難しいことだ。常に健康でないとこの数字は残せない。彼はフィールドで活躍をしているが、健康を維持するということにおいてもすばらしい仕事をしている。これこそ驚くべき偉業で、歴史的なことだ」とシーズンを通して活躍を続ける大谷選手のコンディション管理を絶賛していました。

 

SNSで“スーパースター”からも祝福

 

大谷選手の偉業達成に、SNSでも多くの祝福の声があがっています。

1988年に大リーグで初めてホームラン40本、40盗塁の「40-40」を達成したホセ・カンセコさんは自身のSNSで「私が『40-40』クラブを作り、30年以上たって大谷翔平が『50-50』クラブを作った。おめでとう」と投稿しました。

ドジャースの共同オーナーの1人で、NBA=アメリカプロバスケットボールのレイカーズで活躍したマジック・ジョンソンさんは「オーナーグループを代表して、史上初の『50-50』を達成した翔平を祝福したい。ドジャースファンよ、われわれは大リーグの歴史の一部になるチャンスを手に入れた」と投稿しました。

野球界以外の著名なアスリートも反応しています。ドジャースと同じロサンゼルスに本拠地を置くNBA、レイカーズのスーパースター、レブロン・ジェームズ選手は大リーグ機構が投稿した動画を引用する形で「この男はありえない!」と絵文字つきで興奮気味に偉業をたたえました。

NFL=アメリカプロフットボール、チーフスのスター選手、パトリック・マホームズ選手は大谷選手のこの日の活躍を紹介するニュースを引用し「おかしいよ!」と投稿して称賛しています。

 

米ベテラン記者が語る“時代変化”

 

大リーグを40年近く取材しているアメリカの全国紙、USAトゥデーのボブ・ナイチンゲール記者はNHKの取材に対して、大谷選手の「50-50」達成は昨シーズンのブレーブスのアクーニャJr.選手のホームラン40本と70盗塁と並び「時代の変化によるものが大きい」と語りました。

ナイチンゲール記者は「ホームランと盗塁の『40-40』のようなことには1988年にホセ・カンセコが史上初めて達成するまで、みんな興味がなかった。それまでにも偉大な選手はたくさんいて、彼らは『それが重要なことだと知っていたら、僕らもやっていただろう』と話している」と、大リーグでは時代とともにホームランと盗塁の両立が重視されるようになったと振り返ります。

そのうえで「もし、シーズン130盗塁の大リーグ史上最多記録を持つリッキー・ヘンダーソンが今のルールでプレーしていれば200盗塁していただろう」と昨シーズンのルール改正が盗塁の難しさを大きく変えたと指摘します。

そして、出塁率と長打率を足した「OPS」などの指標が重視されるようになり、バッターがヒットの数よりも長打をねらう傾向が強くなっていることなどを念頭に「かつてバッターは三振することを恥ずかしがったが、今は違う。全く違うゲームになっているんだ」と時代によって選手たちのプレースタイルも大きく変わってきていると話していました。

(後略)

 

 

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1 コメント

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キルステンワトソンさん (時々拝見)
2024-09-20 23:39:28
実力も身長も高い!大谷選手と同年齢でしたっけ? おでこちゃん(アイアトン氏)も高身長ですね。
「160km/hを投げる高校生」の話題から12年・・すごいもんです。

おまけ
ブルワーズ、地元での発音はブルワーズ。時々、ブリュワーズって書いてる人(の記事)を見ると、「英語話せても現地に行ったことないな」と思ったり。映画の「スウィングステート」では、民主党員が共和党員に地名の読み方違うぞ~って言ってるシーンがありましたから、無理ないのかも知れませんが。
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