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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

別世界だ その好景気 中国自動車産業

2010年02月09日 | IT・経済
中国の1月新車販売台数、166万台 日本経済新聞 2月9日

 単月で過去最高 中国汽車工業協会は9日、1月の新車販売台数(中国内生産分のみ。乗用車・商用車合計。輸出を含む)が前年同月比124%増の166万4200台だったと発表した。マイカーブームが全国に広がっており、単月の販売台数として過去最高。米国の1月の販売台数(69万8346台)の2.4倍に達し、年間販売台数が2年連続で世界1位になるとの見方も出ている。
 1月の生産台数は143%増の161万4800台。2009年は1月下旬だった旧正月休暇が10年は2月中旬となる。10年1月の販売店や工場の稼働日が09年よりも5日前後増えたことで、販売や生産台数を押し上げた効果もあった。
 乗用車販売台数は113%増の131万6000台。排気量1600cc以下の小型車は1月から取得税率が5%から7.5%に引き上げられたが、販売台数は昨年12月比で25%増と好調を持続。同協会は「昨年末の駆け込み需要の反動減は小さく、販売は安定的に伸びている」と分析する。


 日本ではトヨタがアメリカではアクセル問題でリコール。国内ではプリウスがブレーキでリコール。アクセルとブレーキという車の基本中の基本でつまづいてます。
 しかも、問題を隠して内密に修復作業をして、それがばれてもなかなか謝罪しないという、信じられないような危機管理の甘さを見せ付けました。
 トヨタは日本企業のフラッグシップ、チャンピオンですから、なにとはなしに、この国全体の技術力の衰退やモラルの低下を示す形になっています。

 日本がエコカー減税などでなんとか需要を喚起しているのを尻目に、なんなんでしょう、この中国の爆走ぶりは。経済大国、技術大国日本のプライドがずたずたになっていく思いです。

 今年中には、日本を抜いて、中国がGDP世界第2位に躍り出ます。

 相手は13億人もいるんだもん。日本の10倍だもん。しょうがないよね。

 中国発の公害もすごいし、水不足だし、国内経済格差も日本の非じゃない中国ですから、このままいけるとも思えないのですが、いまや世界経済の牽引車は中国で、中国がいなかったらと思うとぞっとするリーマンショック後の世界なので、それだけに人権問題を初めとして、中国には徐々に安定した先進国に変容してもらわないと困りますね。

 それにしても、あれやねえ、ほんまに日本は一気に抜かされて置いてきぼりを喰らいそうですね。

 私はパトリオットともちがうんですが、中国の発展を考えるとちょっと心がざわつく、自分のセンチメンタルなナショナリズムを刺激されるものがあります。

 持ちつ持たれつ、というより、かなり頼ってるかな、日本が。


日産、中国内陸進出が奏功 一転、営業黒字に転換  同日 日本経済新聞

 日産自動車の2010年3月期の連結営業損益が2900億円の黒字と前期比4280億円強改善するのは、中国を中心とした新興国の販売拡大や緊急の収益改善策が想定以上に進んでいるためだ。特に中国ではいち早く地方都市が多い内陸部まで進出、今期は国内大手3社中、販売量、伸び率ともにトップとなる見通し。4000億円を超えるコスト削減も寄与し収益回復は急ピッチだ。
 「中国事業は非常に良く、1月も伸び率は70~80%に達する」。志賀俊之最高執行責任者(COO)は収益改善の原動力の一つは中国にあると強調した。
 今期の中国向け販売は前期比39%増の75万6千台と全地域中、最も伸びる。計画を大幅上方修正した09年4~9月期決算時の想定をさらに4万4千台上回り、トヨタ自動車(21%増の約71万台)やホンダ(23%増の58万台)をしのぐ。中国の通期での営業利益額は開示されていないが、前回計画(71万2千台)時点で600億円以上とみられており、今回の販売上振れでさらに膨らむ。 (21:49)

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