イスラエルのネタニヤフ首相がアメリカ上下院で演説。ガザで無差別殺戮を行ない、国際司法裁判所からは攻撃を差し止められ、国際刑事裁判所に逮捕状が請求されているネタニヤフ容疑者に演説させるアメリカは異常だ。
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アメリカ上下院が超党派でイスラエルのネタニヤフ首相を招いて議会で演説させる。
もしさせたら外国首脳としてチャーチル英首相を抜いて歴史上最多の演説回数になる、と報じられてから、当ブログでは何度もこのアメリカ合衆国の妄動を批判してきたのですが、2024年7月24日、アメリカ議会は本当にネタニヤフ氏に演説させてしまいました。
ガザでのジェノサイドが国際司法裁判所(ICJ)に提訴され、国際刑事裁判所(ICC)には検察部から逮捕状が出ているネタニヤフ首相。
こんな人物をガザ侵攻が続いているこの時期に選りによって自国に招いて演説させるとは、どれだけアメリカとイスラエルの癒着が根深いかということを端的に表しています。
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そして、ネタニヤフ首相はアメリカ議会で自分たちの大量虐殺を誇らしげに
「文明の力が勝利するには、米国とイスラエルが共に立ち上がらなくてはならない」
「われわれが共に立ち上がって起こることは非常に単純だ。つまりわれわれが勝ち、彼らは負ける」
と語り、アメリカ議会の国会議員たちは何度も起立して拍手したというのですから、これはナチスドイツのヒトラーに議会で演説させてスタンディングオベーションをしているようなもので、この光景がすでに現実とは思えないくらいにもう狂っています。
ワシントンの連邦議会議事堂周辺に抗議のために集まったアメリカ市民の姿は素晴らしい。
参考記事 村野瀬玲奈の秘書課広報室さんより「ネタニヤフ演説にスタンディングオベーションをおくる米議会が悲しすぎる。」
唯一の救いは、会場の下院本会議場で演説を聴いた民主党議員は263人中の下院の約100人と上院の28人だったそうで、約半数が欠席したことです。
民主党の大統領候補であるカマラ・ハリス副大統領も選挙運動を口実に欠席しました。
しかし、民主党も共和党とともに超党派でこの演説を実現させた責任は非常に重いと言わざるを得ません。
議会演説に出席し「戦争犯罪人」というプラカードを掲げているラシダ・タリーブ議員もいる。
【祝】国際刑事裁判所(ICC)のカーン検察官がイスラエル政権のネタニヤフ首相とガラント国防相に逮捕状請求。ガザ地区を意図的に封鎖して食料や人道物資の搬入を途絶えさせた戦争犯罪容疑。ハマス幹部3人にも。
とにかく、この民主党の冷たい態度に頭にきたのか、ネタニヤフ首相の演説の中での共和党の大統領候補であるドナルド・トランプ氏押しはすさまじく、トランプ前大統領に対して
「イスラエルのためにしたこと全てに感謝したい」
と述べ、トランプ政権の仲介でアラブ首長国連邦(UAE)などアラブ4カ国がイスラエルと国交正常化で合意したことに触れ
「トランプ氏の歴史的なリーダーシップ」
のおかげだと称え、トランプ氏が暗殺未遂事件を切り抜け
「米国人と同様にイスラエル人も安堵した」
とも話しました。
さすが、大統領時代に国連総会決議に反してエルサレムをイスラエルの首都認定したときに、ネタニヤフ首相から
「イスラエルが望みうる最良の友人」
と天まで持ち上げられたトランプ氏とネタニヤフ氏の関係だけのことはあり、この後今日7月26日、ネタニヤフ首相はトランプ氏のフロリダの私邸に招かれて会食する予定です。
中東「和平」案を発表し、握手するイスラエルのネタニヤフ首相(左)とトランプ米大統領(アメリカ・ワシントン)=2020年1月28日
米大統領選討論会でトランプ氏が2つの戦争について「イスラエルに仕事(虐殺)を最後までやらせるべきだ」「プーチン大統領が一目置いている大統領(自分)がいたらプーチンはウクライナを侵略することはなかった」
ネタニヤフ首相に「イスラエルの最良の友」と絶賛されたトランプ元大統領が、イスラエル軍がラファに侵攻するなら軍事援助を停止すると警告したバイデン大統領に対して、「バイデンはハマスの味方」と罵倒。
親露派・トランプ信者に転じた、8兆円も役員報酬を得た強欲資本主義の権化イーロン・マスク氏も、ネタニヤフ首相の特別な招待で議員でもないのにアメリカ議会演説に参列した。
トランプ米大統領候補がロシアによるウクライナ侵略戦争を終戦に導く構想として、ロシアが侵略し違法に占領しているクリミア半島とドンパス地方をウクライナがロシアに割譲する案(ワシントンポスト紙報道)。
これに対して、ネタニヤフ氏の議会演説は欠席して、7月25日に別に会談の席を持ったカマラ・ハリス副大統領は、ガザの人道状況についてネタニヤフ首相に対して
「深刻な懸念」
を伝え、停戦合意を迫りました。
そしてハリス氏は会談後
「この戦争を終わらせる時が来ている」
「私たちは苦しみに無感覚になってはならない。私は沈黙しないつもりだ」
と語りました。
バイデン政権の一員としてイスラエルへの軍事援助に加担してきたハリス副大統領ですが、トランプ氏とはもちろんのこと、バイデン大統領のこれまでの方針とも一線引いたと言えるでしょう。
これまでの歴代米大統領のイスラエルべったりとは違う、ハリス氏のさらなる人道主義に期待したいと思います。
バイデン米大統領がイスラエル軍によるガザ侵攻をジェノサイドと認めず、イスラエルに10億ドル以上の武器を売却する方針を議会に通知。バイデン氏とトランプ氏から選ぶ大統領選ではババしかないババ抜きだ。
【祝】バイデン大統領が次期米大統領選挙から撤退を表明。いろいろ問題はあれど、バイデン氏から推薦されたカマラ・ハリス副大統領の方がドナルド・トランプ氏に比べたら2万%マシだ。
イスラエルvs.ユダヤ人――中東版「アパルトヘイト」とハイテク軍事産業
ネタニヤフ首相はこの議会演説の中で、ガザ侵攻における民間人の保護については徹底しているとし、ラファでの民間人の死者は
「実質的にはいない」
とまで主張しました。
まさに、フェイクニュースの王、トランプ氏の親友だけのことはあります。
なにしろ、イスラエル軍がガザで殺したパレスチナ市民4万人のうち、3分の1は子どもたちなんですから、よくもまあ死者はみんなハマスだとか言えたもんですよ。
とにかく、こんな人物を議会で4度も演説させたことはアメリカの歴史に残る汚点、いやむしろ実にアメリカ合衆国らしい出来事というべきでしょう。
第二次大戦後、休みなく他国に戦争を仕掛けて何百万人も殺し続けてきたアメリカ合衆国に、自由と民主主義の旗手を気取る資格はない。
アメリカの産軍複合体はウクライナという新たな「市場」を見つけた。第二次大戦後、世界中で戦争をしまくり、イスラエルによる武力行使を放置するアメリカに、ロシアによるウクライナ侵略を非難する資格はない。
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ネタニヤフ首相が米議会で演説 ハマス壊滅まで戦闘継続を強調 民間人の死者は「実質的にいない」
テレビ東京
アメリカを訪問しているイスラエルのネタニヤフ首相は24日、アメリカ議会で演説し、イスラム組織ハマスを壊滅させるまで戦闘を継続する考えを改めて強調しました。
ネタニヤフ首相はハマスを壊滅させ、拘束されている人質が解放されるまで戦いを続けると述べました。民間人の保護については徹底しているとし、パレスチナ自治区ガザ南部ラファでの民間人の死者は「実質的にはいない」と主張しました。
そのうえで、アメリカの迅速な軍事支援が戦闘終結を早めると訴えました。
一方、議員の中には「戦争犯罪者」と書かれたプラカードを掲げる人や欠席する人もいました。
議会周辺では数千人規模の抗議デモも開かれました。
こうした中、ガザ当局は24日、イスラエル軍による南部ハンユニスへの攻撃での死者が3日間で129人に上ったと発表しました。被害地域には軍が「人道地区」に指定した場所も含まれます。
イスラエル首相、緊張高まる米議会で演説-両国「結束」の必要性訴え
Ethan Bronner、Billy House、Daniel Flatley
イスラエル首相
Photographer: Samuel Corum/Bloombergイスラエルのネタニヤフ首相は24日、米議会の上下両院合同会議で演説し、イスラム組織ハマスに対する戦争ではイスラエルと米国が結束を維持する必要があると訴えた。民主党議員の多くが演説をボイコットし、議事堂の外では警官隊が催涙スプレーを用いてデモ隊のコントロールにあたった。
「文明の力が勝利するには、米国とイスラエルが共に立ち上がらなくてはならない」とネタニヤフ首相。「われわれが共に立ち上がって起こることは非常に単純だ。つまりわれわれが勝ち、彼らは負ける」と述べた。
議員らは演説中に何度も起立して拍手喝采した。戦争への非難が強まる中でも、超党派の支持が続いていることが浮き彫りになった。ハマスが運営するガザ地区の保健省によれば、これまでに約3万9000人のパレスチナ人が殺害されている。20数人の米議員は大量の民間人殺害とネタニヤフ首相のガザ対応に抗議し、演説をボイコットすると表明した。
ネタニヤフ首相が訪れた米国では、過去に例があまりないほど政治的緊張が高まっている。バイデン米大統領はつい3日前に再選を断念すると表明、ハリス副大統領を大統領候補として支持した。その1週間前にはペンシルベニア州で開かれた選挙集会で、トランプ前大統領の暗殺未遂が起きた。
上下両院合同会議は通常、副大統領のハリス氏が議長を務めるが、この日はインディアナポリスでの集会で不在。集会はネタニヤフ首相の演説予定が決まる前に設定されていた。ハリス氏はバイデン大統領と同様、25日にネタニヤフ首相と会談する。
資産家のイーロン・マスク氏もネタニヤフ首相に招待され、議場で演説を聞いた。同氏はトランプ氏および副大統領候補に指名されたバンス上院議員への支持を表明している。ネタニヤフ首相は演説で、バイデン氏を「誇り高きシオニスト」と称賛して謝意を表明しながらも、26日にはフロリダ州のマールアラーゴでトランプ氏に会う。
原題:Netanyahu Tells Congress US and Israel Must ‘Stand Together’(抜粋)
ネタニヤフ首相、トランプ氏称賛 米議会で演説「全てに感謝」
配信共同通信
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24日、米議会で演説するイスラエルのネタニヤフ首相=ワシントン(AP=共同)
【ワシントン共同】イスラエルのネタニヤフ首相は24日、米議会での演説で、トランプ前大統領に関し「イスラエルのためにしたこと全てに感謝したい」と述べて称賛した。11月の大統領選で共和党候補のトランプ氏が返り咲く可能性をにらんだ対応。26日には米南部フロリダ州でトランプ氏と会談する。 【写真】腕に残る拷問の傷痕 イスラエル軍拷問の実態をガザ市民が証言
ネタニヤフ氏は、トランプ政権の仲介でアラブ首長国連邦(UAE)などアラブ4カ国がイスラエルと国交正常化で合意したことに触れ「トランプ氏の歴史的なリーダーシップ」のおかげだとたたえた。 トランプ氏が暗殺未遂事件を切り抜け「米国人と同様にイスラエル人も安堵した」とも話した。
ネタニヤフ氏、米議会でトランプ氏称賛「してくれたこと全てに感謝」
2024年7月25日 12:15 発信地:ワシントンD.C./米国 [ 米国 北米 ]
【7月25日 AFP】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は24日、米連邦議会で演説を行い、イスラエルを支援したドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領を称賛した。同時に、イスラム組織ハマス(Hamas)による拉致被害者救出への支援についてジョー・バイデン(Joe Biden)大統領にも謝意を表した。
ネタニヤフ氏は、トランプ氏が任期中に行った施策に言及し、「ゴラン高原(Golan Heights)におけるイスラエルの主権承認からイランの攻撃への対抗、そしてエルサレム(Jerusalem)をイスラエルの首都と承認し、そこに米大使館を移したことまで、トランプ前大統領がイスラエルのためにしてくれたこと全てに感謝したい」と述べた。
また、昨年10月のハマスの奇襲攻撃の際に拉致された被害者に言及し、「人質たちに代わって、バイデン大統領の不断の協力に感謝したい」と述べた。(c)AFP
【解説】イスラエル・ネタニヤフ首相が米議会で演説 受け止めは
ガザ地区への攻撃を続けるイスラエルのネタニヤフ首相はアメリカ議会で演説し、イスラム組織ハマスの壊減と人質全員の解放を実現するまで戦闘を続ける考えを改めて強調しました。ネタニヤフ首相は、大きな拍手で迎え入れられましたが、民主党の一部の議員は拍手を送ることはなく、冷ややかな対応を受ける一面もありました。別府正一郎キャスターの解説です。
(「キャッチ!世界のトップニュース」で2024年7月25日に放送した内容です)
・超党派の支持を取り付けることができたか
議会演説の映像を見ていると、多くの場面で議員たちから拍手喝采を受けていました。また、バイデン大統領、トランプ前大統領の名前を出して謝意を伝えるなど、民主党、共和党、それぞれに配慮した内容でした。しかし、超党派の支持を完全にとりつけることができたかというと、そんなことはなかったと言えます。
まず、民主党の多くの議員が欠席する動きがありました。アメリカのニュースサイト、アクシオスのまとめでは、「民主党の下院と上院のおよそ半数の議員が欠席した」としてボイコットの動きがあったと伝えています。この中には民主党の重鎮、ペロシ元下院議長も含まれます。こうした中でハリス副大統領は、ボイコットではなく以前から決まっていた行事への参加のためだとして欠席しました。
また、出席していた民主党議員の間でも、共和党議員に比べて拍手喝采が少なかった場面もあったほか、ネタニヤフ首相がアメリカ国内での抗議デモを批判した時には、ブーイングする議員もいたということです。さらに、議会の外の動きではありますが、大規模な抗議デモが行われていました。
・演説の中身は
ひと言で言うと、「何を言えば、アメリカの議員に好意的に受け入れられるかをよく計算した内容」だったと思います。たとえば、イスラエル軍の兵士の勇敢さをたたえる内容や、イスラエルとアメリカの伝統的な友好関係を強調する内容などです。一方で、事実関係については、イスラエルから見て都合のよい内容を強調したようなものもありました。イギリスBBCの記者は「事実関係を選択した上で並べていた」と指摘していました。
たとえば、ガザ地区での民間人の犠牲や、食料などの人道支援物資の搬入について、イスラエルは「最大限の配慮をしている」と主張しましたが、これは、国連や現場の人道支援団体の表明している懸念や批判とは大きく異なる主張です。
また、演説でネタニヤフ首相は、日本を持ち出して日本に言及する場面もありました。
「非軍事化と脱過激化という考えは、第2次世界大戦後、日本とドイツに適用された。その結果、平和と繁栄と安全が続くことになった。イスラエルの勝利を受けて、ガザ地区の非軍事化と脱過激化をすれば、同じように安全と繁栄と平和をもたらすだろう」
戦前の日本と現在のハマスを一方的に重ねるような主張ですが、歴史的にも地理的にも、また、置かれていた状況も大きく異なる中、私はかなり唐突な内容だという印象を受けました。
・イスラエル国内での受け止めは
ネタニヤフ首相を支持する人からみれば、イスラエルの主張をしっかりとワシントンで展開したと好意的に受け止められると思います。
しかし、イスラエルでネタニヤフ首相を支持する人は、ますます少なくなっています。国民の7割あまりが首相の辞任を求めているという世論調査の結果もあります。そうした人の間では、「議会での演説も、ネタニヤフ首相が自分の政治家のイメージをアピールするために利用しているに過ぎない」という冷ややかな受け止め方も出ているようです。
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☆穏健派のジョージ・ラティマー氏(70)に敗れたボウマン氏の選挙は、親イスラエルの有権者や団体の政治的影響力を示す結果となった。>
米国に於いて『イスラエルロビー』の影響力の大きさはいろいろな件からはっきりと提示されていますよね。
※普通の『反ユダヤ的な言動』ならともかく、『ガザの民族浄化をやめろ!』というごく『人道的な提言』すら『反ユダヤ主義のレッテル貼り』をするイスラエルロビーは『ナチスドイツの被害者』が同じことをする『加害者になった』だけでなく、『被害者の立場を悪用』したとしか思えない、極めて悪辣な行動を取っています。
両陣営ともに『悪辣な“シオニスト”イスラエルロビーの深い影響下にある』今回の大統領選挙では正直、両陣営ともに応援する気にはなれないのですよね。
※※ハリス氏が距離を置いたのはまだしも、『台湾有事を煽りまくり』の“軍産利権の代弁者”ペロス氏が距離を置いても『ポーズ』にしか見えない気が…。
https://www.asahi.com/articles/ASS6V253NS6VSFVU197M.html
☆米下院選予備選、NY州の民主党現職が敗れる イスラエル批判で逆風
ニューヨーク=中井大助
2024/6/26 朝日新聞
11月の米下院選に向けた予備選が25日、複数の州であり、ニューヨーク州では、イスラエル批判で知られた民主党革新派の現職ジャマール・ボウマン氏(48)が敗れた。AP通信が報じた。著名ロビー団体「米国・イスラエル公共問題委員会(AIPAC)」の関連政治団体が約1500万ドル(約24億円)を投じ、ボウマン氏を批判する広告などを展開していた。
パレスチナ自治区ガザでの戦闘が続くなか、民主党支持者や議員の一部はイスラエル批判を強めているが、それに対する反発も激しい。穏健派のジョージ・ラティマー氏(70)に敗れたボウマン氏の選挙は、親イスラエルの有権者や団体の政治的影響力を示す結果となった。
その考えたかは非現実的ですし、生きづらさを産むので、アルコールや薬物依存症の患者さんに多いんですよ。
世の中、100か0ではないということを受け入れるのが成熟というものです。
日本共産党が、ウクライナ戦争初期にすでに、侵略しているロシアとされているウクライナのどっちもどっち論を批判したのと同じ状況と言えます。
カマラ・ハリスについてのネガティブな材料を少しでも多くあげようとする人はアメリカ国内外に多いでしょう。日本でもたぶんそうだと思います。日本の権力や報道業界を牛耳っている人たちはトランプの方が望ましいと考えていると思いますが、それをくつがえすことの意味は大きいです。以前一度、伝統的なアメリカ大統領像が、黒人ルーツのバラク・オバマによってまずくつがえされています。次は、有色人種ルーツなだけでなく女性でもあるカマラ・ハリスが当選すれば、アメリカ政治の刷新と世界秩序の立て直しに好影響が出る可能性が増えると思います。
日本においても、たとえば、蓮舫さんは次の選挙に立候補する時のヒントをカマラ・ハリスの選挙戦からたくさん得ることができるのではないでしょうか。」
米大統領選で有色人種ルーツで女性のカマラ・ハリスの当選、つまりドナルド・トランプ落選がアメリカ政治と世界秩序の立て直しに好影響を与えてほしい。
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-10075.html
ただ、私見ですが、バイデン氏の代わりに『サンダース氏を候補にした』とかであったれば、大歓迎でした。
しかし、『新自由主義政策』まっしぐらかつ、『イスラエル全面支持政策』を行ってきたバイデン政権の副大統領を持ってきても、『認知症ではなくなりました』とは言えても、“明らかな後継政権”に見え、『大きな政策変更があるようには思えない』のですよね。
※岸田政権で『 上川氏や高市氏に首相を差し替え 』られても宮武さんも私同様に『一ミリたりとも改善したようには見えない』ですよね。
立憲泉代表が『野田代表に刺し変わった』ら、むしろ『悪化したように見え』ますよね。
☆ジョー・バイデンを是が非でも民主党大統領候補にする目的で民主党「予備選」で行われる恒例の討論会を中止して、事実上「不戦勝」にした >
利権のため?ごり押しでバイデン氏を(サンダース氏とか差し置いて)候補にしておいて、『討論会などで勝ち目が皆無』になったので、『代わりに“後継者”かつ副大統領のハリス氏にしました』しかも、“明らかに大統領としては判断力がヤバい”バイデン氏は任期中は大統領のままです。(※本来なら即カマラ・ハリス大統領に昇格…の案件でしょう。)
いろいろな意味で危険なトランプ氏を大統領にするのはとてもためらわれますが、『日本を台湾有事に突っ込ませようとしていた』バイデン政権の恐怖の政策を受け継ぎそうなハリス氏を支持する気にもなれないのですよね。
(※台湾有事に関しては『トランプ氏も同様の暴挙に出そう』なので、こちらも…。)
日本は両陣営から距離を取って、まずは『岸田政権』及び『従米120%』グループを何とかするのが先決ではないかと。
https://mainichi.jp/articles/20240722/k00/00m/030/294000c
☆思考停止のツケは重い 決定が遅れたバイデン氏の撤退表明
毎日新聞 2024/7/22
バイデン米大統領が大統領選挙からの撤退を表明した。劣勢が明らかになってからも、判断の遅れが目立ったが、その責任は本人だけに問われるべきではない。バイデン氏の指名ありきで、党内での議論や競争を怠った民主党にも問題があったといえる。【北米総局長・西田進一郎】
バイデン米大統領が11月の大統領選から撤退すると表明した。6月下旬の討論会を機に年齢や認知力への懸念が再燃し、民主党内から噴出した「差し替え論」に耐えきれなくなった。
バイデン氏の責任は重い。2020年の大統領選では次世代への「懸け橋」になると語り、1期務めたうえで後継者に引き継ぐ可能性をにじませていた。当時から、当選すれば大統領選出最高齢で、1期目終了時には82歳になることは分かっていた
ところが、就任してまもなく再選に向けた準備を始め、後継者養成の動きは鈍かった。筆頭と目されたハリス副大統領には国境と不法移民の対策など難しい問題を任せ、成果が出せないハリス氏の人気は低迷した。
(※毎日新聞北米総局長の西田信一郎は、はっきりジョー・バイデンを是が非でも民主党大統領候補にする目的で民主党「予備選」で行われる恒例の討論会を中止して、事実上「不戦勝」にした事実を書いているのである。『知り合いのブロガーさんより』)
シオニストが今のイスラエルに戻ってくる時に、土地の所有権を主張した根拠の一つが、二千年もの長きにわたり、キリスト教徒、その後に出たイスラム教徒、アラブ人たち他民族と協調しながら、住み続けてきたユダヤ人、いわば(いろいろですが)正統派ユダヤ人の存在でした。
強硬シオニストはパレスティナ人を弾圧する一方で、正統派ユダヤ人には、土地を少し分けてくれれば、建国しても、税金免除だよ、(昔ながらの)牧畜や農業ができなくなったら生活保護の特権もあるよ、もちろん兵役なんてとんでもない、と言って住み始めました。
ところが…
そろそろ、ネタニヤフ政権、超正統派ユダヤ教徒も邪魔になってきたようです。
なお、超正統派ユダヤ教徒の中には、外国語での発信を是としない人々もいるそうです。伝聞ですのでどこまで本当か不明ですが、超正統派の意見を聞く機会がほとんどないのも事実です。
The Aipac-funded candidate defeated Jamaal Bowman. But at what cost? (ガーディアン 2024/07/26)
この選挙で、Aipac(American Israel Public Affairs Committee:アメリカ・イスラエル公共問題委員会)は2000万ドルの資金提供をしたとか。これはアメリカ選挙史上最高額で、これは持続可能ではないと指摘。
また、2018年以前は、積極的にパレスチナ寄りの議員は皆無だったが、今は、Alexandria Ocasio-Cortez, Ilhan Omar, Rashida Tlaib(パレスチナ系の下院議員。ネタニヤフ演説の際、議場で”War Criminal(戦争犯罪者)”のプラカードを掲げた人)がいる。
なお、この選挙敗北は不運もいくらかあったものの、Bowman 自身の問題(例えば、火災でもないのに国会議事堂の火災報知器を鳴らした)も指摘している。また記事にはないが、Wikipediaには2021年、イスラエルへ10億ドルの追加援助を提供することに賛成票を投じたともされている。その後も問題発言があったりで、とうとう、リベラルなイスラエルのロビー団体Jストリートは、Bowman のハマス攻撃に対する対応の「枠組みとアプローチ」を理由に、2024年1月29日に Bowman への支持を撤回した。
Bowman の落選はそれなりの理由があり、単にイスラエルロビーの力だけではない。見るべきはパレスチナ支援の議員が今後も増えていくかどうかだ。つまり米国国民の世論がパレスチナ支援に向かうかどうかだ。
日本と違ってボリュームがあり投票率も高い彼らZ世代やミレニアル世代の特徴は「パフォーマンスや扇動には乗らない」「イスラエル離れ」の2点に顕著です
誰かさんの「凶弾からの奇跡の生還」なんて茶番な話には乾いた冷笑で報いる人達ですね
勿論若い彼らに今できることはキャンパスでピケを張ることぐらいですが、英スターマーや米ハリスらの「不人気リーダー」がイスラエルロビーに頼らずに勝ち続けるだけでも次善の選択肢は増えると思います
そもそもサンダースが大統領候補になる条件として、世論のサンダース支持、民主党左派が党内を圧倒するほどでないと意味が無い。
パレスチナ問題において、ハリス、そして平和・人道主義の運動がどこまで奮闘できるのかにかかっている。イスラエル国内でも同じことなのは以前にも述べた。イスラエル・ハマス戦争についてはネタニヤフとの会談で推し量ることができるだろう。そしてウソを事実だと強弁するトランプなら和平ははるか彼方へ遠のく。
ところで、ロハスさんはサンダースに何か幻想を見ているのではないか。
1,Bernie Sanders: House progressives were wrong on Ukraine (semafor 2022/10/25)
引用開始----
Vermont Sen. Bernie Sanders said Tuesday that the Russian invasion of Ukraine “has to be resisted,” and that the Congressional Progressive Caucus was right to withdraw a letter that urged President Biden to negotiate an end to the war with Russian President Vladimir Putin.
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
バーモント州選出のバーニー・サンダース上院議員は火曜日、ロシアのウクライナ侵攻は「抵抗されなければならず」、連邦議会進歩派幹部会がバイデン大統領にロシアのウラジーミル・プーチン大統領と戦争の終結を交渉するよう促した書簡を撤回したのは正しかったと述べた。
引用終わり----
2,Sanders: "I am not a pacifist" (POLITICO 2015/10/13)
・最後の手段である限り、軍事力の行使を躊躇しない。(アフガニスタン戦争、コソボ、シリア空爆を支持する)
3,サンダース氏、必要なら軍事力行使いとわず 台湾防衛にも言及 (AFP 2020/2/24)
・米国の利益保護と同盟国支援のいずれの目的であっても、正当な理由があれば「間違いなく」軍事力を行使する
・台湾が中国から攻撃を受けたら軍事行動を命じる・・・わが国は侵略の起きるのをただ座して許すことは絶対にないと、世界中の国々にはっきり示さなければならないと考えている
実際、このとおり実行するかは不明だ。情勢の変化によって発言も変化するだろう。反米こじらせの無条件即時停戦論者の「たかが領土」思考でないことは明白だ。
> ロハスさんが引用した Jamaal Bowman の選挙敗北について、ガ...... への返信
興味深い記事をありがとうございます。
イスラエル関連では民主党支持層の方が『パレスチナ支持』の勢いがどんどん増しているのですよね。
共和党は支持層の多い『キリスト教福音派』がイスラエル支持が強く、そこを意識したトランプ氏が世界中のパレスチナ支持世論にも関わらず、バイデン政権を超える『超強硬イスラエル支持路線』を主張しているのが頭の痛いところです。
本来なら“民族浄化支持”を『主張する』だけより、『“民族浄化”全面支援実行犯』のバイデン政権の方が遥かに悪質かつ、罪が重いはずですが、『政治的立場の強い』トランプ氏の動きがパレスチナ支持の『大学生達の弾圧』や『バイデン政権のイスラエル支援』を大きく後押ししているのですから、『政権奪取した後のさらなる強硬路線?』まで踏まえると、バイデン政権(後継のハリス政権)よりさらに危険…とも判断できるのですよね。
※バイデン氏の代役が『同じ実行犯の一人』のハリス氏ではなく、せめて(直接“民族浄化”の共犯者ではない)『ミシェル・オバマ氏』あたりなら、まだ支持できたのですが…。(本当はサンダース氏が良かったですが…。
なお、元民主党で人気の高いケネディJr氏はほぼトランプ氏同様の超イスラエル支持なので、トランプ氏同様論外だと感じます。)