同再開発をめぐっては、樹木の伐採や、現在の神宮球場から建て替えられる新球場の建設に伴い、象徴でもあるイチョウ並木の生育に影響するのではないかと懸念の声が多く、事業者側は対応策を取っているとするが、現在も反対論がくすぶっている。

長年、同地区の樹木の調査を続け、再開発見直しを求めている国際記念物遺跡会議(イコモス)の日本国内委員会の石川幹子理事とともに約1時間、視察を行った蓮舫氏は、石川氏からイチョウや樹木の生育状況について説明を受けた。

終了後の取材に「1度決まった再開発でも、首長の判断で立ち止まることはできると思っている」とした上で「都から事業者に新たな伐採計画を出すようにといわれていながら、いまだに出てきていないのは、何らかの力が働いているとしか思えない。(再開発は)いったん、立ち止まるべきだと思う」と訴えた。

この問題が、都知事選の争点になるかと問われると「当然、争点です。当たり前だと思う。(事業者側が新たな伐採)計画を早く出すようにしないのもおかしいと思う。もし現職の方が(知事選に)出られたら、私は問わせていただきたい。(小池氏に)お考えがあって、納得できるかどうかは、都民の投票判断の1つだと思う」とも訴えた。

一方、依然公表していない都知事選の公約の発表時期についてあらためて問われたが「候補者がほぼ出そろったところで、(有権者の)みなさんに比較していただきやすいタイミングで出したいと思っている」と、述べるにとどめた。