産経新聞に朝日新聞などを批判する資格は全くありません。
事の顛末は以下の通り。
産経新聞が次のような記事(現在削除済みでリンク切れ)を配信しました。
『東京都の舛添要一知事の辞任を受け、TBSが6月15日夕の報道・情報番組「Nスタ」で、東京・JR新橋駅前で街頭インタビューした「20代女性」が、被災地・熊本をレポートしたピースボートの女性と酷似していることが16日、分かった。
ネットでは「さくらか?」「やらせではないか」とTBSの報道姿勢を疑問視する声が続出している。
ところが、この女性は同じ「Nスタ」で、熊本地震後に熊本・益城町の避難所前にマイクを持って立ち、レポートしたピースボート災害ボランティアセンターのスタッフの女性と酷似していた。
このため、ネット上では「同一人物か」「やらせと一目で分かる」「ピースボートの職員をやらせに使うTBSはどういう思考回路か」などの書き込みが続出した。
一方、この女性はテレビ朝日の報道番組「スーパーJチャンネル」が15日午後5時10分に放映した番組でもJR新橋駅前での街頭インタビューの一人として登場していた。
女性がピースボートスタッフと酷似していることに関し、TBS広報部に問い合わせたところ、「放送した内容についてのお問い合わせにはお答えしておりません」と回答した。
テレ朝広報部は「(女性は)収録中に偶然通りがかった方です」としている。』
産経新聞は、TBS・テレビ朝日のこのインタビューの中で蓮舫議員押しの言葉が出たので、ディするのに参戦したのだと思われる。
産経新聞の記事は、TBSやテレ朝が東京でやらせのインタビューをしている、しかもそれがピースボートのスタッフを使ったものだと批判する記事でした。
これに対してピースボートから、当該女性職員は熊本でボランティアに従事したままで、東京に行くことはできないと抗議を受けた結果、産経は
『当該記事は6月16日にインターネット上で話題になっていた事象を記事化したものです。
ご指摘通り、記事化する際、TBSおよびテレビ朝日に取材するだけでなく、貴団体にも取材すべきだったにもかかわらず、これを怠っておりました。
貴団体およびスタッフに多大なご迷惑をおかけしましたことをお詫びいたします。』
と全面謝罪。現在、元記事は削除されこの回答書が代わりにアップされています。
産経新聞はネット上の噂をそのまま記事にしたという拙劣なものであることを認めたわけで、それなら2chを直接読んでいた方がマシというものです。
右翼新聞がネット右翼と同じようなことをしたという顛末。恥ずかしい限りです。
すみません、何度見ても凄いもので、つい紹介したくなります。
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最初から民進党を批判するという結論ありきだからこういうことになるんです。
それにしても産経新聞はネットで膨大な数の記事を排出しているので、記事の数合わせのための記事が多いようです。
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【更新】産経が報じたやらせ疑惑に反論 ピースボート「取材なかった」→記事削除・謝罪
BuzzFeed News 6月17日(金)11時38分配信
産経新聞のニュースサイト「産経ニュース」で配信された記事が波紋を広げている。【石戸諭 / BuzzFeed Japan】
問題の記事は『TBS番組「街の声」の20代女性が被災地リポートしたピースボートスタッフに酷似していた?! 「さくらじゃないか」との声続出』。
東京・新橋駅前であったTBSの情報番組の街頭インタビューに答えた女性が「被災地・熊本をレポートしたピースボートの女性と酷似していることが16日、分かった」と記している。
この記事の中で、街頭インタビューの中身を紹介した。次の都知事が誰がいいのかと聞かれた女性が「蓮舫さんとか女性にどんどん活躍してもらいたいという気持ちがある」と語っている。
ネット上では、この女性が以前、同じ番組でインタビューを受けていたピースボート災害ボランティアセンターの女性スタッフであるとする声があがり、産経ニュースでは「『さくらか?』 『やらせではないか』とTBSの報道姿勢を疑問視する声が続出している」とネットの噂を紹介した。
BuzzFeed Newsは、ピースボート災害ボランティアセンターの山本隆代表理事に取材した。
山本代表理事は「そもそもツイッターで広がった噂が間違っている。指摘されている女性スタッフは熊本県で支援活動を続けており、熊本にいるんですね。新橋駅前の街頭インタビューがあったとされる時間に東京にいるわけない。東京にいないのにどうやって答えられるのか」と否定した。
山本さんはさらに続ける。「17日午前、産経新聞さんに対して正式に抗議をしました。記事の削除、訂正記事の掲載を求めています。産経新聞さんからこの女性が本人なのか、という確認もない。取材が足りないのではなく、まったく取材もなかった」
BuzzFeed News が産経新聞の広報担当者に問い合わせたところ、「文書で質問項目を送ってほしい」と返答があった。質問を3点にまとめて送った。
・本当にピースボートに取材をしていないのか
・確認をしなかった理由はあるのか
・今後、この記事を訂正される予定はあるのか
午後4時過ぎに産経新聞社広報部からFAXで回答が届いた。以下が、その回答全文だ。
「個別の記事についてはお答えできません。一般社団法人ピースボート災害ボランティアセンターからの抗議に対する回答は産経ニュースに掲載しましたのでご参照ください」
産経ニュースを確認したところ、午後3時49分付けで「ピースボート災害ボランティアセンターへの回答書」という記事が配信されていた。
「当該記事は6月16日にインターネット上で話題になっていた事象を記事化したものです。ご指摘通り、記事化する際、TBSおよびテレビ朝日に取材するだけでなく、貴団体にも取材すべきだったにもかかわらず、これを怠っておりました」
「貴団体およびスタッフに多大なご迷惑をおかけしましたことをお詫びいたします」
「取り急ぎ、当該記事は産経ニュースおよび関連サイトから削除しました。代わって貴団体の抗議文を掲載しております」
2016.6.17 12:04 産経新聞
ピースボート災害ボランティアセンターが産経ニュース記事に抗議 「女性スタッフは熊本で活動中で街頭インタビューに応じるわけない」
一般社団法人ピースボート災害ボランティアセンターは17日、産経ニュースが報じた記事「TBS番組『街の声』の20代女性が被災地リポートしたピースボートスタッフに酷似していた?!」に対して抗議文を寄せた。
ピースボート災害ボランティアセンターによると、被災地リポートした女性スタッフは、5月から現在に至るまで熊本で災害ボランティア活動をしており、6月15日の報道当日に東京で街頭インタビューに応じられるわけがないとしている。
抗議文は以下の通り。
◇
6月15日付 産経ニュースの記事について
一般社団法人ピースボート災害ボランティアセンターは、2016年6月16日18時55分に「産経ニュース」で報じた『TBS番組「街の声」の20代女性が被災地リポートしたピースボートスタッフに酷似していた?!「さくらじゃないか」との声続出』の記事に関して、記事内の写真の女性が当団体スタッフでないことをご報告するとともに、当団体に一切の確認もない報道姿勢に対して、強く抗議いたします。
今回の記事は、6月15日にテレビ朝日のニュース番組「スーパーJチャンネル」、TBSのニュース番組「Nスタ」が東京JR新橋駅前で、舛添都知事の辞任に関する街頭インタビューに応じた女性が同一人物、かつ以前4月21日に熊本地震に関して報じたTBS「Nスタ」のインタビューに応じた当団体スタッフとも酷似しているとの内容です。4月21日に熊本で「Nスタ」のインタビューを受けた当該女性スタッフは、現地災害救援活動のため6月15日の報道当日を含め5月、6月中は熊本に駐在しており、そもそも東京での街頭インタビューに応じられるわけがありません。
また、当該スタッフと街頭インタビューの女性が同一人物かどうかは、当団体に確認を取れば明らかになることにもかかわらず、当団体には事前に一切の連絡もなく、単なる憶測で書かれたものと思われます。大手マスメディアとしての自覚がないばかりか、悪意さえ感じる内容です。
当団体は、いまも厳しい被災状況の熊本において、1日も早い復旧・復興に向けた災害救援活動を続けている最中です。当該女性スタッフも現地派遣職員として、被災された熊本の皆様のために尽力するなかで、このような本人とは無関係な記事をきっかけにインターネット上でのいわれのない誹謗中傷を受け、現地活動に支障をきたすばかりか、本人の身の危険を感じる書き込みさえ行われています。
当団体としても、このたびの記事に対して、記事を書いた記者および御社編集部に対して強く抗議するとともに、即刻の謝罪と訂正記事の掲載を求めます。また、本件に関して、本日中に文書による御社からのご回答を求めます。
一般社団法人ピースボート災害ボランティアセンター代表理事 山本隆
2016.6.17 15:49 産経新聞
ピースボート災害ボランティアセンターへの回答書
一般社団法人ピースボート災害ボランティアセンターの山本隆代表理事の抗議を受け、産経新聞社は以下の回答書を送付した。
◇
回答書
平成28年6月17日
6月16日に産経ニュースで報じた「TBS番組『街の声』の20代女性がピースボートスタッフに酷似していた?! 『さくらじゃないか』との声続出」の記事に関して、貴団体の抗議に回答いたします。
当該記事は6月16日にインターネット上で話題になっていた事象を記事化したものです。ご指摘通り、記事化する際、TBSおよびテレビ朝日に取材するだけでなく、貴団体にも取材すべきだったにもかかわらず、これを怠っておりました。
貴団体およびスタッフに多大なご迷惑をおかけしましたことをお詫びいたします。
取り急ぎ、当該記事は産経ニュースおよび関連サイトから削除しました。代わって貴団体の抗議文を掲載しております。この回答文も全文を産経ニュースに掲載いたします。
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そう言えば、産経の記事の正確性への疑問を指摘している軍事ブログもありましたね。
そういう誤報慣れを逆手に取って、とにかく民進党など野党勢力や安倍政権批判勢力のイメージダウンを狙う記事を流せばやった者勝ちになるとでも思っているのでしょうか。
こういうやった者勝ちでデマ紛いの情報を流してイメージダウンを図るというやり方はネットウヨクの手法の典型ですね。
産経も完全にネットウヨク並みになることはないでしょうけど、しかし不確かなネット情報を記事として載せるという時点でアウトでしょう。
ところで産経は何時になったら従軍慰安婦問題での吉田証言の「誤報」を訂正するんですかね。(笑)
裏付けもせず記事にする記者のレベルというか見識が疑われる。こんな行為は小学生でも出来る。そして、その記事の掲載を許可した編集局長も、何も考えていないという良い証拠だ。
ケツ拭き紙にもならない糞新聞、産経。
幼少期から10代までは、あのクオリティの”高い”新聞の愛読者でしたね。
右翼チックな連中には、デマだと即答があると思われるが、KKK新聞の地方支局記者は実はまともだったりしました。大阪・東京両本社から飛ばされるほど頑張った記者だったので。今は居るかどうかはしりませんがね。
創始者・ミズノは、戦前の”非公然”共産党メンバーだったが、陸軍諜報部門に引き抜かれた男。全共闘活動家も多く社員に。嘘ばっかり言うなって?
同社の過去の定年退職者などには結構おるで。自分で調べてみよ。そんな新聞に踊らされる右翼チックなあんた、一度はKKK新聞を疑え。
体質を的確に表しておりますね
なにしろ記者と称する人が報道というものを知らないとしか思えないことばかりやってるわけですから。
今回もそうですがイラク人質事件の「イッテイッテ」問題など、「...と思った」というような中学生の感想レベルの話を記事にしてしまっている。
ですが、こんなのはまだ良い方です。
あるテレビ討論で安倍さんの安保の解釈問題で解釈を変更できるようになると他党が政権を取った時にまた変更されるかもしれないという指摘をうけた産経の元記者はどうせ取ることは無いなどと言ってました。
法律ってのは仕組みの話であって特定の団体が政権を取るかどうかに左右されるものでは無いというのは大原則だと思うわけですが、そんなことも分からない愚か者がジャーナリストを名乗ってるということです。
また、朝日の植村記者へのインタビューの中で産経も慰安婦報道をしてたことが指摘されてタジタジになってる件ですがね、私が気になったのは植村氏に指摘されて初めて見たというのにその場で自社の記事を間違いだと断言してる点です。
一体、何の権限があってこのアホはその記事について確認も取らずに間違いだなんて言えるんですかね。
それとも産経はこの記者に全権を委ねてるとでもいうのでしょうか?
間違いという結論が変わらないとしても、その記事を書いた記者に確認を取り、社内で協議しての結論として間違いとすべき話で、その記事を初めて見た者が勝手に決めて良い話じゃない。
こんなのがジャーナリストなんですかね?
甚だ疑問です。
http://hunter-investigate.jp/news/2016/03/post-851.html
ニュースサイトハンター
朝日新聞を擁護するつもりはないが、産経も十分性根が腐っていることに変わりはないな。
これはその通りでしょうなあ。だからといって朝日の方が優れている訳ではないですが。
左右関係なく、新聞やテレビは「マスゴミ」として話半分に受け取れば良い。
殆どがガセネタであるネットに慣れている世代なら何とも思わないことでしょう。
しかし、ここに載っている元記事を読むと、「酷似している」とあるだけで、厳密には同一人物であるとは書いていない。同一人物であると受け取れる巧妙な書き方はさすが物書きらしい。
でもネットのガセネタに慣れていると、この文でそのまま信じ込むことは無いでしょうし、本件はネット上で比較写真を見たら、似ているだけで別人なのは簡単にわかる。新聞記事を真に受けるのは時代遅れ。
それにしても二つの局に取材されたという20代女性は何者なんでしょう?
街角インタビューマニアで、取材クルーの前を行ったり来たりするタイプなのか?
単なる偶然か?(にしても目立ちたがり屋でないとわざわざ二つも応じないよね)
それとも工作員として取材クルーのそばを歩いていたのか?
局側の仕込みか?(各局共通で引き受けるタレント事務所でもあるのだろうか?)