兵庫県の斎藤元彦知事は19日午前、「特産のワインなどをめぐるやりとり」の音声データを、自らの発言と認めました。またワインも受け取って飲んだと話しました。

MBSが入手した音声データには、「ワインをちょっとまだ私は飲んでいないので、ぜひまた。また折をみてよろしくお願いします」といった発言が残されていました。

死亡した元幹部職員が残した音声データで、陳述書とともに百条委に提出されています。


◆「素晴らしさをPRしたいという趣旨で…よろしくお願いします」

19日午前、斎藤知事は取材に対して、「おととし11月の地域の意見交換会で、上郡町でワインが生産されているということから、私はまだ飲ませていただいたことがないので、また折を見てぜひ飲ませて頂いたりして、特産品としての素晴らしさをPRしたいという趣旨で、よろしくお願いしますと言った。たしか自宅で飲ませて頂いたと記憶しています」と、音声データが自身の発言だと認め、ワインを受け取ったことも認めました。


◆「自宅で飲んだ記憶がある」その後発信したのでしょうか?

記者が、飲んだワインについてSNSなどで発信したのかと聞くと、「そこは発信していない」と回答。「これからいろんな形で発信していきたい」と述べました。

きょう百条委員会が行われることについては「文書問題に関しての事実関係をしっかりと調査、審議するのが大事」としました。

改めて記者が辞職の意向について尋ねると、「こんな状況になっている私に対しても、頑張ってほしいという多くの県民の声もあります。1日1日の仕事を全力で頑張っていくのが責務」とあたらめて辞職を否定しました。