九州電力は、定期検査のため12月26日未明、玄海原子力発電所4号機の原子炉を停止し、九州に6基ある原発がすべて止まりました。
このため、政府と九州電力 は、冬場の電力不足が懸念されるとして、管内の家庭や企業に対し、前の冬と比べて5%以上の節電の要請を26日から始めました。
・・・・6基の原発がすべて止まったのに、たった5%の節電で良いの?!
これ、ポーズだけの節電要請で、本当は原発なんて「電力の安定供給」のためには必要ないのです。電力会社と地元自治体と経産省などの利権のためだけに必要なのが原発。
まして、玄海原発3号機のように、プルトニウムを混ぜて燃料にするプルサーマル発電など百害あって一利なしだからこそ、無理してやらせメールや説明会が必要になるわけです。
玄海原発稼働再開のため九州電力がやらせメール 市民装い原発再稼働支持意見要請で自作自演
(九州電力ホームページより)
そのやらせメール事件でもやめようとしない眞部利應社長が同日記者会見し、
「これから本格的な冬に入り、寒波の到来などによって需給状況が厳しくなるおそれがあります。利用者 にはご不便をおかけしますが、節電への協力を改めてお願いします」
と節電への理解と協力を求めましたが、夏から始まった各電力会社と経産省が一体となった電力不足キャンペーンは「原発が本当は必要なんだ」というデマとアピールに過ぎないのです。
原子力安全・保安院がやらせ質問・動員要請 世論工作 中部電力、四国電力、中国電力 全部やろ! 続報あり
こういう、電力不足キャンペーンはデマだという記事を書くと必ず現場の節電はたいへんだというコメントが来るのですが、たぶん、電力会社関係者のやらせコメントでしょうな (笑)
一般家庭は関係なし!もはや脅迫 電力使用制限令発動 「電力不足」は原発維持のためのデマ・嘘キャンペーン
九州は夏が暑くて冬は暖かいから、冬は電力需給の問題が少ないのだろうと思われますか?
今年の夏は記録のある114年間で4番目という猛暑でした。
ところが、原発6基のうち3基が停止したまま暑い夏を迎えた九州電力の電力使用率は、管内の需給見通しを示す「でんき予報」の公表を始めた7月5日以降、「比較的余裕」のある日が続きました。
九電は、電力供給不足の不安を主張し、原発再稼働の必要性を訴えましたが、資源エネルギー庁の夏の電力需給対策の総括によると、5%どころか電力使用量は10%以上削減され、電力使用率は5日から8月4日まで78~92%で推移しました。
さらに、8月4日には福岡県の苅田発電所新1号機(火力、36万キロワット)がトラブルで停止しましたが、電力需給は全く逼迫することがありませんでした。
(東京電力でさえ余裕だったこの夏の電力需給)
過剰な節電は人を殺す 東電のでんき予報「本日のピーク時供給力」は低め 電力需給戦線余裕あり
全国で54基もある原発の内、6基しか稼働していないのに、九電・関電以外の他の電力会社では節電要請さえありません。
九州電力だけでなく、すでに11基中10基の原発が止まっていて10%の節電要請をしている原発依存度ナンバーワンの関電も、夏は11%の節電が出来ましたから、間違いなくこの冬を乗り切ることが出来ます。
経産省によると電力供給力の40・6%を原発に頼っているはずだった九電が原発なしでこの冬も乗り切れたら、そのあと、原発推進派は一体どうやって原発が必要だと説明するつもりなのか。
なんだか、日本のどこかで、この冬、原発再稼働を狙い、事故を装った「自爆テロ的停電」が起きるのではないかという「妄想」さえ沸きます。
原発なしでも電力は足りていた 電力使用制限令は前倒しで解除 脱原発は可能!
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追伸 さっそくなんだか怪しげなことに・・・
九州電力は26日、長崎県佐世保市の相浦(あいのうら)火力発電所2号機(石油だき、50万キロワット)で、ボイラーから蒸気が漏れるトラブルがあったと発表した。けが人はなかった。復旧の見通しは立っていない。運転を停止して点検するため、九電管内の27日のでんき予報は今冬初めて「やや厳しい」(使用率93%超~95%以下)に落ち込んだ。
1月の需給も、電力不足対策を実施した場合の予備率が0.8%の見通しから、マイナス2.6%に低下。管内の原発全6基が停止する中、代替の火力発電の一部も停止することで、電力需給はより厳しくなった。九電は「他の電力会社からの融通や電力取引市場からの調達などで余力の電力をかき集める」としている。
九電によると、相浦2号機は26日午前9時40分、子会社社員が点検中にボイラー上部からの蒸気漏れを確認し、午後2時10分に運転停止した。発電用タービンを動かす高圧高温蒸気が通る鉄製チューブの一部から蒸気約10トンが漏れたとみられる。設備の温度が下がる27日を待って漏えい個所付近を調べ、原因を究明する。
相浦2号機は9月に定期検査する予定だったが、原発停止に伴う供給力不足を補うため、特例措置を活用して検査の1年間延長を九州経済産業局の承認を得ていた。88年6月にもボイラー損傷事故が起きている。【太田圭介】
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国土交通省九州地方整備局は26日、最終工程に入っている佐賀市の嘉瀬川ダムの九電嘉瀬川発電所(最大出力2800キロワット)が当初予定より約3カ月前倒しして23日から発電を始めたと発表した。ダムは来年3月に完工予定で、現在は試験貯水中。4月に発電開始予定だったが、厳しい電力需給を改善させるために九電の前倒し申請を許可した。【竹花周】
毎日新聞 2011年12月26日 21時33分(最終更新 12月26日 21時41分)
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