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下の記事が本当のことだとしたら、アバターって映画がすごいというより、アメリカ人がいかにナイーブ(英語ではバカという意味も含むらしい)かってことだと思いますね。
産経新聞フリークの私は久しぶりに朝日新聞をネットで見たのですが、先日、うちの事務所を独立したばかりの弁護士が人欄に載ったとか、なかなか、渋い記事のある新聞ですなあ。
平凡な日常いや…アバター観賞後、米でうつ症状多数 朝日新聞 2010年1月27日
【ワシントン=勝田敏彦】映画「アバター」を見た後に平凡な日常に戻って落ち込んでいる人々がいる、との報道やインターネットへの投稿が米国で相次いでいる。「アバター観賞後うつ」とでも呼ぶべき症状で、ネットには「患者」からの声が多数書き込まれている。
この現象は、3D(3次元)で描かれた美しい神秘の惑星パンドラの風景や、自然と調和した住民の平和な生活に魅せられた人が、現実の生活との差に悩むことで起きているようだ。
ネット上にある映画のファンの英語のページに「パンドラの夢によるうつから脱する方法」というコーナーができ、人々の悩みが書き込まれている。
「映画から日常に戻り、本当に落ち込んだ。もう1回見て、絶望感から立ち直った」「映画を見てから、遊ぼうという気がなくなった」「パンドラのような所を探そうとしたが、見つからなかった」
米CNN電子版は「この映画は、仮想的な世界を作る技術としては最高。逆に、映画に出てくるユートピアと全く違う現実が一層不完全に見えてしまう」という精神医学の専門家の分析を紹介している。
この現象は日本でも話題になっており、ネットには「日本はアニメ・ゲーム文化が根付いていて、そこまでの人はいないのでは」といった見方がある。一方で「映画の宣伝ではないか」という意見もでている。
産経新聞フリークの私は久しぶりに朝日新聞をネットで見たのですが、先日、うちの事務所を独立したばかりの弁護士が人欄に載ったとか、なかなか、渋い記事のある新聞ですなあ。
平凡な日常いや…アバター観賞後、米でうつ症状多数 朝日新聞 2010年1月27日
【ワシントン=勝田敏彦】映画「アバター」を見た後に平凡な日常に戻って落ち込んでいる人々がいる、との報道やインターネットへの投稿が米国で相次いでいる。「アバター観賞後うつ」とでも呼ぶべき症状で、ネットには「患者」からの声が多数書き込まれている。
この現象は、3D(3次元)で描かれた美しい神秘の惑星パンドラの風景や、自然と調和した住民の平和な生活に魅せられた人が、現実の生活との差に悩むことで起きているようだ。
ネット上にある映画のファンの英語のページに「パンドラの夢によるうつから脱する方法」というコーナーができ、人々の悩みが書き込まれている。
「映画から日常に戻り、本当に落ち込んだ。もう1回見て、絶望感から立ち直った」「映画を見てから、遊ぼうという気がなくなった」「パンドラのような所を探そうとしたが、見つからなかった」
米CNN電子版は「この映画は、仮想的な世界を作る技術としては最高。逆に、映画に出てくるユートピアと全く違う現実が一層不完全に見えてしまう」という精神医学の専門家の分析を紹介している。
この現象は日本でも話題になっており、ネットには「日本はアニメ・ゲーム文化が根付いていて、そこまでの人はいないのでは」といった見方がある。一方で「映画の宣伝ではないか」という意見もでている。
そうでなければ不気味すぎる。
アメリカ人はそんなに「うつ」になりたいのだろうか。
ベスト10を見ると、魔術モノ2作品のシリーズの各最終作、パイレーツオブカリビアン、新スターウォーズ第1作、ジュラシックパークと大味でシリーズものばかり。大味だけれどシリーズものでない第1位・第2位を占めるのはすごいことなのでしょう。
それにしてももっといい映画を見てほしいものですね。
本当に記事のような状態になったのなら,希望のない社会の一現象の表れ?
宣伝ならば,ちとひどいっす。
とはいえ,この病気は結構うつるんです。患者どおしで。キャリアしか分かんないか。この感覚は。
私のひどい時は,このような映画観る気力も体力も全くなかったけど(今も無理そう。)。
ちなみに,我が家に届いた朝日新聞では,新しい抗うつ剤(SSRI)が発売された国では,発売直後からウツ患者が増大したという記事が載ってましたね。
どうも,製薬会社のウツの啓蒙CMで,本来ウツでない人がたくさん病院を訪れることと相まって,医師が安易にウツと診察してしまうケースが増えたことの両方が原因らしいですが。
この話にも,アバターの謎を解くカギはあるような。
ほんとうに映画にそれだけの影響力があるとしたら、それはそれで一面素晴らしいことなのですが。
これから花粉症の時期で、私、苦しむんですが、うつと花粉症、日本の二大現代国民病かもしれませんね。
そんな心の状態で,人の辛い話や感想を聞いてしまうと,あたかも自分がその経験をしたかのような錯覚に陥りやすいという傾向があります。
経験者どおしでの会話はお互いの痛みが多くの説明を必要とせず,言葉は少なくても分かってしまう,または想像できてしまう。
うつの患者さんというのは,たとえ健康な人の温かい気持ちや行動でいたわってもらったとしても,孤独感や絶望感を真から共有できる人をなかなか見つけられないのです。
だから,経験者であるだけで,その人のことを何もわからなくても,安心して話せるし,思いやることもできるのです。
うつキャリアの人と一緒になって考えたり悩んだりしているうちに,自分の気持ちまでつらくなったり悲しくなったりして,変調をきたすということは私の経験上よくあります。
うつキャリアの先輩に私が悩み相談をして先輩に伝染させることもあり,また先輩の怒りのメールに同感して私も体調不良になったり。
そんなのしょっちゅうです。
アバターのことはよく分かりませんが,そういう患者さんの連鎖が生み出したとも言えなくはないかもという気もしたりします。
一方で,うつとまでは言えない状態の方が,厭世的になって書き込みをしているのではないかという疑問も同時に首をもたげます。
私も常に気分は厭世的なんですが、依頼者にははっきりうつ病という診断を受けた方が多いです。弁護士自身にも多いよねえ。個人個人の状況もさることながらこれだけ多いということは、きっとそれだけますます生き辛い世の中なんだと思います。