これからもぜひ一日一回、上下ともクリックしてくださると大変うれしいです!!!
この夏の参議院選挙最大の激戦区である東京選挙区に、「五体不満足」で有名な乙武洋匡氏が出馬を表明。
それを待っていたかのようにれいわ新撰組の山本太郎代表も出馬を表明しました。
二人とも実に戦がうまくて、5月16日に乙武氏は義足をつけて自己最長の117メートル歩き、橋下徹氏や松本人志氏らから祝福を受けたというニュースが流れるようにして注目を集めさせておいて、19日に出馬表明。
20日にはまた松本氏に出馬を報告と発表してニュースにしてもらうというあざとさ。
ちなみに、乙武氏は無所属で出馬しますが、当選後にどこかの政党に所属するかは
「世の中には100%ということも0%ということもない」
と煙に巻いています。
でも、アベトモの橋下氏と松本氏をこれだけ利用しているんですから、もし当選したらどんな政治家になってどこに所属するか、ろくでもない結果になるのは明らかでしょう。
橋下さん、また次なるチャレンジに向けて頑張ります!! https://t.co/BKBEZXRVys
— 乙武ひろただ/東京から国政へ! (@h_ototake) May 17, 2022
松本さん、いつも背中を押していただき、ありがとうございます!! https://t.co/4emDwcejFF
— 乙武ひろただ/東京から国政へ! (@h_ototake) May 17, 2022
ひろゆきさん、ありがとう!! https://t.co/eqC9yulGMM
— 乙武ひろただ/東京から国政へ! (@h_ototake) May 17, 2022
音喜多さん、他党なのに……ありがとうございます😭
— 乙武ひろただ/東京から国政へ! (@h_ototake) May 20, 2022
「乙武洋匡さんのような方が、過去の躓きからいわば『再チャレンジ』という形で挑戦されることは社会にとっても良いことだと思いますし、選挙応援はできませんが友人として心からエールを送りたいと思います」https://t.co/5YdBCC443I
乙武さんとは『それでも、逃げない』(文春新書)で対談をしました。どん底のときの気持ち、そこからの学びなど、さまざま思いを語ってくれました。彼が選挙に出るということは、引き続き友人であるだけでなく、批評や観察対象にもなることに。どうぞ力一杯頑張ってください!https://t.co/7U3TN9HDGY
— 三浦瑠麗 Lully MIURA (@lullymiura) May 20, 2022
乙武洋匡氏、恩人の松本人志に出馬報告 6年前のスキャンダル後に言われた言葉が「支えになった」(オリコン)#Yahooニュースhttps://t.co/J3cgSRRw6T pic.twitter.com/QQ6rDS8LkS
— 乙武ひろただ/東京から国政へ! (@h_ototake) May 20, 2022
私と同じ選挙区になってしまうのに、こんなエールを送ってくださる #朝日健太郎 さんの人間性に感激しています。
— 乙武ひろただ/東京から国政へ! (@h_ototake) May 19, 2022
たがいに全力を尽くしましょう!!#乙武洋匡#参院選東京選挙区 https://t.co/cP2tw9RX3e
乙武氏を応援している人たちが、これでもか!というくらいロクでもないメンバーで、しかも無所属が仮面なのがわかりやすすぎる件(笑)。
そして、乙武氏が出馬表明をして東京選挙区が注目を集めたところで、衆議院議員を辞職して参院選ではどの選挙区から出馬するか公表していなかった山本氏が満を持して出馬表明。
このやりかたを上手いと見るか、あざといと見るかは人それぞれでしょうが、とにかく最高のタイミングを自分で作ったことは確かです。
ただ、れいわは参院東京選挙区には依田さんというトランスジェンダーの候補者がいたのに、いきなりその人を比例区にまわすというやり口は好きになれませんが、依田さんには事前にこういうこともありうると説明はしていたとのこと。
まあ、とにかくれいわはゲリラ戦を展開するしかない小政党なんだから少々あざといやり口をしても情状酌量の余地はあるし、2021年10月の衆院選で山本氏がいきなり東京8区から出馬すると表明して、立憲民主党の候補者と支援団体から猛反発を受けたような、他党に迷惑をかける行為ではないので、まだマシでしょう。
れいわ新選組山本太郎氏の東京8区への出馬宣言事件。立憲吉田はるみさんの6年間の努力を横取りするのはやはり許されない。枝野代表は毅然として現場を守れ。山本氏は神奈川13区、甘利明幹事長に挑戦を!
【相手は自公政権である】山本太郎れいわ新選組代表が出馬撤回。東京8区の有権者や吉田はるみさんとその支持者に謝罪して立候補を辞退したのは立派。政権交代のために、枝野氏も謝罪してノーサイドにすべきだ。
しかし、山本氏が他のまともな野党に全く迷惑をかけていないかというと、れいわ新撰組は野党共闘をしていた4党の一角ですから、その代表の山本氏が出馬すれば票を取られるのが立憲・社民、そして共産党なのは明らかです。
ところが、ここでアベトモで有名な田崎スシロー氏がすかさずデマ爆弾を投下。
「山本さんの参戦で、近年まれにみる大激戦になるだろう」
と認めながら、反自民を鮮明にしてきた山本氏が共産の山添拓氏と票を食い合う可能性については
「共産には固い支持基盤があり、盤石だ」
と嘘八百です。
「自民、公明、立民、共産に加え、山本さんが当選圏内に入り、残る1議席を乙武さん、自民2人目、維新、都ファで争う形も考えられる」
とも言っていて、無党派層の浮動票が山添氏や山本氏に入らず、乙武氏や維新の海老沢候補に流れるように、念入りにデマを流しています。
今からハッキリ申し上げます。選挙になると流されるデマに、日本共産党には組織票があるから大丈夫というのがありますが、いつも日本共産党にご支持いただく方だけでは、東京選挙区は全く足りません。都議選では同種のデマを組織的に隅々にまで流された現職が6票差で落ちました。
— 宮本徹 (@miyamototooru) May 20, 2022
東京選挙区の有権者数は約1150万人。55%の投票率として630万票。改選議席数が6。
最近3回の参院選東京選挙区での最下位当選者の獲得票数が5~60万票。
かたや、しんぶん赤旗によると、2021年10月の総選挙で東京の各党の比例票は、多い順に自民200万、立民129万、維新85万、公明71万、共産67万、れいわ36万、国民30万。
ここに同年7月の都議選で103万票獲得している都民ファーストが加わり、必ずしも保守とは思われていない乙武氏も出馬し、れいわは代表が選挙区に登場して獲得票を増やす。
となると、共産党で最も活躍してきた弁護士議員の一人である山添氏といえども、非常に苦しい選挙戦になりそうです。
やはり、アベトモ筆頭の田崎スシロー氏が「共産は盤石」と言い切ったのは、山添候補の足を引っ張るためのデマだという事は明らかでしょう。
わたくし、アベンジャーズシリーズの大ファンなので「日本・ヲ・売ルトロン」には何回見ても笑うwww
現在、東京都在住のわたくしは、東京選挙区は山添候補、比例は社民党に入れるつもりです。
なにしろ、社民党は2%の得票率を得るなどしないと、政党要件を失う大ピンチですから!
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田崎史郎氏が参院選東京選挙区を占う…自公立共で4議席 山本太郎氏が当選圏内 残る1議席を乙武氏ら争う
前回2019年(改選6)は自民2、公明1、立民1、共産1、日本維新の会1となり、立民の2人目、国民民主、れいわは議席を獲得できなかった。田崎氏は今回の選挙について、自民、公明、立民、共産の1議席獲得は堅いと予測。山本氏が反自民を鮮明にしており、共産と票を食い合う可能性については「共産には固い支持基盤があり、盤石だ」とした。
山本氏が13年に同選挙区(当時改選5)から無所属で立候補した際は約66万票、共産は約70万票を獲得している。「自民、公明、立民、共産に加え、山本さんが当選圏内に入り、残る1議席を乙武さん、自民2人目、維新、都ファで争う形も考えられる」と指摘した。
2022年5月1日(日)
2022参院選 激戦ルポ
東京選挙区(改選数6) 山添拓予定候補
欠かせぬ議席「絶対確保を」
参院東京選挙区は主要政党の候補者が出そろい、有力9人が6議席を争う大激戦の様相です。東京の日本共産党と後援会は比例代表で100万票を獲得し、6年前の参院選で党唯一の選挙区の議席となった山添拓氏(37)「絶対確保」をと奮闘しています。
「憲法が希望」が信条の山添氏。「ロシアの侵略を許さない」「国連憲章を守れ」と街頭宣伝し、党の風を吹かせています。
法政大学教授の上西充子さんは「世界情勢の不安定化を受けて、国内では今後、憲法改正に向けた声が高まる可能性があります。その勢いに押し流されないためにも山添さんの存在は国会に欠かせません」とコメントしています。
物価高が都民や中小業者を直撃。山添氏が渋谷区の商店街を訪問すると、銭湯を営む女性がガス代の請求書を見て「3割超上がっていた。ガス漏れかと思った」と肩を落とします。山添氏は、消費税減税、インボイス方式の導入中止など多くの分野に波及する対策の必要性を痛感します。
弁護士でもある山添氏の国会論戦は「法廷ドラマのようだ」とSNSでも人気です。映画「浅草キッド」などに出演した俳優の古澤裕介さんも国会質問動画を見て、言葉の応酬が非常に面白くてドラマチックと評し、「自分の出演しているコマーシャルを宣伝しても『いいね』は五つくらいなんですけど、山添さんの街宣を上げると100ぐらいついたりする」と話します。
9条今こそ 外交ビジョン語って
「はてな」リーフで変化が
「ロシアは侵略をやめよ」との党の宣伝に都民の関心が高く、ウクライナ支援募金も次々寄せられる一方、宣伝中に「ロシアは共産党」などとの声も出ています。
渋谷地区では、左手に憲法署名、右手に「はてな」リーフを持ち、ウクライナ情勢版“あなたの疑問に答える活動”を進めています。
党の展望に感激
「自民党などが9条では平和は守れないと言っているがどう思いますか」と問いかけ、攻められたらどうするのかでなく、どうやって攻められないようにするのか、日本共産党の外交ビジョンを語って理解を広げています。大学1年生は「志位さんの演説で一番印象に残ったのは、共産党の外交ビジョンだった。これってすごい」と感激し、入党しました。
五十嵐千代子区議は党支部メンバーと訪問活動をして「今まで政治の話をしたことがない人でも、ウクライナの問題で対話になる。話したがっている」と驚きます。
夫婦と息子の3人家族を訪問したときのこと―。妻が支持者。夫とはあいさつ程度の関係でしたが、夫が自らの戦争体験を語り「戦争だけはダメ」と述べ、話を隣で聞いていた息子と一緒に憲法署名に応じました。
別の女性宅を訪問したとき、「9条に自衛隊を書き込んだほうがいいと思っているから署名は勘弁して」と断られました。その場では相手の話を否定せず聞くことに徹し、「はてな」リーフやウクライナ問題の宣伝物を渡し「ここに詳しく書いてあるから」と、その場を後にしました。20分後、その女性が「やっぱり署名させて」と追いかけてくる変化も。
議席失う危険も
2021年10月の総選挙で東京の各党の比例票は、多い順に自民200万、立民129万、維新85万、公明71万、共産67万、れいわ36万、国民30万。都民ファーストは同年7月の都議選で103万票獲得しています。総選挙後の都内の中間地方選の結果などから、これを既得の陣地とせず、「現有議席を失う危険が存在することも直視」(党都委)しています。
戦争か平和かが問われる選挙で、戦争する国づくりを一気に進めようとする自民・公明・維新・国民の翼賛体制を許さない審判をくだす選挙にしようと都党をあげて取り組んでいます。
平和と暮らしの問題で山添氏の魅力を押し出す新しい全世帯向けビラも準備。対話・支持拡大、宣伝やSNSも活用して共産・山添旋風を吹かせる構えです。
各党でそろい激しい動き
自民は元五輪選手の男性現職(46)と元アイドルの女性新人(53)を擁立。立憲民主は女性現職(54)と元衆院議員の男性新人(47)、公明は女性現職(52)、維新は大阪市議の女性新人(48)が名乗りをあげています。れいわは新宿区議の新人(50)、ファーストの会は都議の女性新人(40)が立候補を予定しています。
自民は支部長・常任総務合同会議(4月)で「2議席確保は至上命題」「都連の総力を結集する」と意思統一。比例候補全員当選と選挙区での活動を相乗的にたたかうとしています。
公明は公明新聞(4月14日付)でロシア問題とからめて日本共産党の安全保障の立場を「“自衛隊憎し”の本音を隠し…」などとねじ曲げ攻撃。公明現職は街頭演説で、野党が求め続けた新型コロナ支援金を「公明党が与党にいるから実現できた」などと自らの手柄のように説明しています。
維新は東京を最重点区に位置づけ、全党あげて支援の構え。オープンな会合で、非核三原則について堅持するとしながら、「核共有」については「常に議論するべきだ」と確認。
立民は3月の都連大会で「2人の議席確保を至上命題として全力で取り組む」としています。
ファーストの会新人の会合(4月)には小池百合子都知事が出席。自らの秘書として活躍したエピソードに触れながら、「みなさんの声を国政に届ける役目を担うよう期待している」と支援を呼びかけました。24日には国民民主党との合同街頭演説会を開催しています。
山本太郎氏、誤算と打算、勝算は?…参院選東京選挙区へ「復活参戦」、決断の背景を探った
昨年得たばかりの衆院議員の職をなげうち、参院選へのくら替え出馬を表明していたれいわ新選組代表の山本太郎氏(47)。注目を集めていた出馬選挙区は結局、東京選挙区とすると、5月20日に発表した。「結局」と書いたのは、山本氏はつい先日まで衆院東京ブロックの衆院議員で、さらなる党勢拡大を目指したいと、党代表自ら辞職し、参院選に出ることを表明した末の発表だったからだ。
この間、どこの選挙区から出るかはけむに巻きつつ、れいわ新選組が誇る緻密な選挙情勢分析を、いくつものサンプルで調査した結果、ふるさとの兵庫、改選数プラスワンの神奈川などさまざまな臆測が出る中、本人の「地盤」でもある東京選挙区という選択に落ち着いた。「冷静で現実的。驚きもない」(自民党関係者)結果となった。
東京選挙区で、れいわはすでに依田花蓮氏を候補者とすることを記者会見までして発表しており、今回はその候補者を比例代表に回すことも表明した。党内調整が付かず、選挙区に出馬予定だった候補が比例に回るケースはあるが、代表の都合で候補者が「割を食う」形になるのは、山本氏がオーナーの政党である、れいわだから可能なことだ。多士済々なメンバーはいても、山本氏なくしては成立しない政党だからこその決定だが、いったん「候補者の差し替えはしない」と発表しながら、新人の候補者を自分に、差し替える結果に。大激戦区で全国の注目も集まる東京に、最終的に、自分を上回る候補者を立てられなかったという「誤算」の結果でもある。一方で、最初から東京は山本氏だという選択肢が残っていたような気もする。
「企業にたとえるなら、何かと前面に立つオーナー企業の社長のよう」。野党関係者を取材すると、そんな皮肉も飛び出した。代表である山本氏が、辞職と出馬を重ねて注目を集め、知名度をフル回転することで党勢拡大につなげようとしている「れいわ方式」。前例のない動きに、政界には戸惑いの声も聞かれた。
「山本氏は東京選挙区か」という見方は、発表される数日前から、選挙のプロたちの間でも出ていた。昨年の衆院選では、野党間の約束が壊れて比例東京ブロックに回ったが、当初の予定は東京8区だった。落選したいちばん最初の選挙(2012年衆院選)も東京8区で出たし、2013年に初当選した参院東京選挙区も含め、20日の会見での山本氏の言葉を借りれば「東京は私の人生の足元」「すべてを鑑みて東京に落ち着いた」。激戦といわれながらも、改選6人のうち当選が有力視される候補の数を引いていけば、事実上、戦うべき相手の数は限られる。その相手を想定した戦略を立てる中、もともとの地盤である分、有利にはたらく面もあるのではないか…そんな「打算」も働いたのではないだろうか。
ただ、机上の論理だけでは語れないのもまた選挙だ。今回は、山本氏と同様に知名度の高い新人が複数出てくる。自民党の生稲晃子氏や、無所属で作家の乙武洋匡氏などなど。著名人の出馬表明は、「後出しじゃんけん」であればあるほど有権者の記憶に残りやすく有利とされ、その意味では、山本氏の表明のタイミングは効果的だったかもしれないが、候補者数が多く、著名人が多く出れば、それだけ票も割れるはずだ。
改選数の6人の中に「粛々と滑り込む」ことが目標とした山本氏。山本氏が初当選した13年参院選の最下位当選の獲得票は61・2万。前回は52・5万、前々回は50万だった。少なくともここに近い票数をまずは確保しなければ、議席は獲得できない。
山本氏にとって、東京の地盤への「復活」とを目指す参院選。その結果は、「変則的二刀流」の政治スタイルを模索してきた山本氏と、れいわ新選組の今後を占う、大きな決戦でもある。【中山知子】
乙武洋匡さん、義足歩行で自己最長117メートル歩いた!「あきらめないって大事ですよね」
作家の乙武洋匡さん(46)が16日、東京都新宿区の新国立競技場で義足を装着しての100メートル歩行に挑戦し、7分44秒、117メートルを歩き続けて、応援に集まった約200人からは盛大な拍手を浴びた。4年前から過酷なトレーニングを始め、これまでの自己最長66メートルを大きく上回る〝記録更新〟に、乙武さんは「テクノロジーと、チームの努力と、皆さんの支えで、不可能に思っていたことが可能になりました。あきらめないって…大事ですよね」と目を潤ませた。
先天性四肢欠損により幼少期から電動車椅子で生活してきた乙武さんは、2018年からSONY製のロボット義足で歩行を目指す「OTOTAKEPROJECT」をスタート。義足エンジニアの遠藤謙さんによる「生まれつき四肢のない乙武さんが義足でスタスタと歩く姿を見せることができれば多くの人を驚かせることができるのでは」との発想がきっかけ。義足の技術革新を願い、乙武さんも挑戦を決意した。
「歩くことをあきらめている人々に希望を届けたい」との思いでトレーニングを開始したが、40年以上も「L字型」に固まっていた股関節を伸ばすところからの訓練は気の遠くなるようなもので、理学療法士の内田直生さんによる指導でまず二足歩行が可能になるように肉体改造。義肢装具士の沖野敦郎さんによって製作された太ももの先に足首が来る“短足義足”から徐々に義足の長さを伸ばしていき、自宅マンションの非常階段をひたすら上る“階段トレ”などを日課にして、昨年9月に自己最長66メートルの義足歩行を達成。さらなる成果を東京五輪・パラリンピックで聖火ランナーとして披露するプランもあったが、新型コロナウィルスの影響で叶わず、今回の舞台で挑戦することになった。
雨上がりのフィールドに義足で立った乙武さんは、大きく深呼吸してから一歩目を踏み出した。これまでの自己最長を超え、80メートルを進んだあたりから辛そうな表情を見せたが、100メートルに到達してもなお歩き続け、大きな声援のなか、倒れ込むように歩みを止めた。歩く前には「路面が濡れているところを歩くのは初めてだし、最大の不安要素は涙で視界が遮られること」と話していた乙武さん。歩き終わって、しばらくは体力を使い果たして言葉が出てこなかったが、最後には感謝の言葉を繰り返した上で「誰もがあきらめなくて済むような社会にしていけたら」と声を詰まらせた。
「TOKYO2020」の舞台として多くのアスリートの夢を叶えた聖地でのプロジェクトには、有森裕子さんをはじめ、井上康生さん、国枝慎吾さん、為末大さんらそうそうたるアスリートに加え、実業家の堀江貴文さんらが激励メッセージを寄せ、場内のオーロラビジョンに登場。サッカー日本代表の吉田麻也選手も「乙武さん、頑張れ!」と応援、メディアアーティストの落合陽一さんも駆けつけた。
新国立競技場での一般貸出開始のタイミングで、利用料や諸費用をクラウドファンディングで募り、最終的には目標額の500万円を大きく上回る596万5865円もの支援金が423人から集まった。この日の模様は公式YouTubeチャンネル『乙武洋匡の情熱教室』でも公開される予定。
乙武さんは、大学在学中に著した「五体不満足」が海外での翻訳も含め600万部を超す大ベストセラーに。義足プロジェクトのこれまでの軌跡も著書「四肢奮迅」でまとめている。
乙武洋匡氏 恩人・松本人志に出馬を報告 “社会に必要な人”励ましの言葉を支えに
前日19日に今夏の参院選東京選挙区(改選数6)に無所属で出馬することを発表したベストセラー「五体不満足」の著者で作家の乙武洋匡氏(46)が20日、東京・新豊洲Brilliaランニングスタジアムで会見を開き、改めて参院選の出馬を報告した。
義足でゆっくりと歩みを進め、会場に訪れた。同所は、乙武氏がかねて取り組んできた「乙武義足プロジェクト」のトレーニングで活用。自身にとって思い入れの深い場所から「どの政党からも支援を受けない無所属で立候補することを決意しました」と宣言した。
会見では「(出馬にあたり)松本人志さんに電話をして報告をしました」と告白。16年参院選で自民から出馬する方向だったが、女性問題の影響で見送られたことを振り返りながら、「皆さんの信頼を失った中、私を擁護することで批判を浴びる状況で、松本さんから何度も励ましていただいた」と感謝。「(松本の)“乙武さんは社会に必要な人だと思う”と、その言葉が私の支えになっていた」と声を詰まらせながら語った。
自身が目指す社会について「キャッチフレーズを“私たちは諦めない”を中心に据えたい」と説明。「障がいを抱えていたり、経済的な状況で社会に選択肢がないばかりに夢を諦めなければならない人がいる。そんな社会状況を打破したい」と思いを語った。
21日には東京・用賀で最初の街頭演説を行う予定。「私が4歳から16歳まで12年間住んだ町。人間形成に大きく関わった場所で、一番感謝している町。初めてのスタートは用賀にしたい」とした。
無所属出馬の乙武洋匡氏、政党に入る可能性について「0%と100%は世の中あり得ない」
配信 エンカウント
SNSやYouTubeの生配信を駆使した選挙戦を行っていくという
乙武洋匡氏は今夏の参院選出馬について思いを明かした【写真:ENCOUNT編集部】
今夏の参院選に初出馬することを表明した作家の乙武洋匡氏が20日、都内で記者会見を開き、「この日本を、社会を、より多くの選択肢がある、多様性のある社会にしていきたい」と決意を語った。義足歩行で登壇し、車いすに座って出馬表明。東京選挙区に無所属で立候補する。 【写真】「イケメンすぎない?」「かっこいい」と話題…20年以上前に小泉純一郎氏らと写った乙武氏の若々しい姿 乙武氏は質疑応答に応じた。完全無所属を選択したことについては、「政治的なラベリングのない船の方が、多くの方々に挑戦を応援していただける。とにかくこの苦しかった6年間を支え続けてくださった皆さんに応援していただきたいという思いがあったので、応援していただける枠組みを作りたい。それに尽きます」と語った。 具体的な政策を問われると、「方向性としては、選択肢を増やすということを基本方針に考えています。既存のメニューだけでは生きづらいと感じている方に、それぞれの方に合ったメニューを用意していく。例えば教育、福祉に選択肢を増やすことを実現していきたい。それぞれの当事者の方々にお話を聞いて、もっとブラッシュアップしてから皆さんにお教えしたいです」。公式サイトを通して随時発表するとした。 また、当選した場合に今後、政党に所属することはあるのか、という問いにも答えた。「私はもともと、本当にその前例でいいのかどうか、自分でやってみないと納得できない、気が済まない性格です。もし無所属で議席をいただくことができたなら、まずは無所属で何ができるのかできないのか、まずは試してみたいです。そのうえで、どこかに属さないと何もできないと感じるタイミングが来たならば、改めて仲間たちと検討していきたいです」とした。 さらに、政党に入る可能性について聞かれると、「本当にやってみないと分からないのが正直なところです。ただ、私はこれまで人生を生きてきて、0%と100%というのは世の中あり得ない、絶対にこうする、絶対にこうしないというのはなかなかないことだと思っています。なので、いま現時点で言えることは、当選の場合にどこかの政党に所属することは100%ありません、とは言えないです。逆に、当選した場合、必ずどこかに所属しますとも言えないです。活動してみて、現場で感じたことを糧に判断するのがすべてかなと思っています」と話した。 今後はSNSやYouTubeの生配信などを駆使した選挙戦を行っていくことを明かした。 「五体不満足」の著者で知られる乙武氏は、2016年夏の参院選にも自民党公認で出馬準備を進めていたが、週刊誌に不倫問題を報じられ、一度は出馬を断念。政界進出は悲願で、今月19日夜に自身のYouTubeチャンネルで出馬を正式表明していた。 参院選東京選挙区(改選数6)は乙武氏の参戦によって、有数の激戦区となりそうだ。自民党の朝日健太郎氏、立憲民主党の蓮舫氏、公明党の竹谷とし子氏、共産党の山添拓氏といった現職4人に加え、自民が元「おニャン子クラブ」でタレント生稲晃子を擁立予定。立民の松尾明弘氏、日本維新の会の海老沢由紀氏、ファーストの会代表の荒木千陽氏、れいわ新選組の依田花蓮氏ら新人が立候補を予定している。
ENCOUNT編集部
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