意外過ぎた。自民党が下野した時に同時に下野したと表明した産経新聞が自民党を見限るとは。
こういう時に今は亡き野次馬さんが生きていたら、田舎の消防団の忘年会と批評するのかもしれないが、自民党の会合がまさにそういう状況のようだ。しかしこういう話を産経新聞がネット上とはいえ記事にするというのは異例で普段の産経新聞なら「元気があっていい」などと言いかねない新聞社がまさか自民党をこの問題で批判するとは思わなかった。こういう仕事は朝日新聞か毎日新聞がやるものと思っていたのに。産経新聞も安倍政権以降続いた極右政治からやや距離を取る、というよりそこからの決別を計ろうとしている岸田政権に愛想が尽きたのだろう。しかし岸田政権は不思議な政権だ。岸信介よりも岸田文雄の方が「鵺」かもしれない。保守の政治家の味方であるかのように振舞いながらスキャンダルで窮地に追い込む。それも大臣や副大臣、政務官などの重要な肩書につけて逃げられないようにした状態でスキャンダルが発覚しメディアから蜂の巣にされる。「仁義なき戦い」である。安倍晋三が政治家を引退したらヤクザ映画を撮りたいと言っていたが、今の政権はヤクザ映画さながらである。そりゃ支持率は下がる。子供には見せられない(爆笑)。とうとう産経までブチ切れたのだろう。個人的には政権交代を願っているのだが、正直な話、解散総選挙まで徹底的に極右政治家を完全に潰して欲しいと思っている私からすると岸田政権は支持できないが起きている事は痛快である。だから支持率が低くても政権が維持できているんだろうなあ。この部分はヤクザ映画よりホラー映画で、見たくないけど見てみたい、って事なんだろうなあ。産経的には「早く終われ」なんだろうけど。