お正月に 息子たちがやって来て
にぎやかに過ごした時のことです。
2人のお嫁ちゃんとキッチンで後片付けをしていました。
日頃は ひとりで後かたづけをするのに
女3人 べちゃべちゃとおしゃべりしながらの後かたづけは
これまた楽しいものです。
その時 洗い桶の中で ふたつのお椀がすっぽりとはまってしまいました。
あれ~ びくとも動きません。
吸い付いてしまったように動かないのです。
「ネットで調べてみようか・・・」 と お嫁ちゃん。
スマホで調べると ありました ありましたYouTubeに。
「お湯に1分ぐらい浸けると はづれるんですって!」
ところが だめです。 はづれません。
「温度をもっと高くするのかねぇ? もっと長く浸けるのかしら?」
3年ほど前にも私は同じことをやってしまい、
無理やりペーパーナイフを差し込んで
漆器のお椀を傷つけてしまったことがあります。
そこに 孫のYちゃんがやってきて、
「ばぁば、お椀の間に洗剤を入れてぬるぬるさせたら、どう?」
「うん うん それもいいかもね」
でも だめでした。
「ねぇ パパぁ~ テレビでやっていたのを見たことあるよねぇ~」
Yちゃんの呼びかけに
ごろ寝でテレビを見ていた息子が援軍です。
「たしか お椀の中に氷を入れて お湯につけるんだよ。外のお椀を膨張させて
内側のお椀を収縮させるんだよ~」
はづれました ぽっかり と
びっくりするほど 簡単に
お椀もわずかに収縮や膨張するんですね。
めでたし めでたし
でした。