かたつむりのように

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時には アンテナをたてて・・・

京都 苔の美しい西芳寺(苔寺)と鳥居が並ぶ伏見稲荷大社へ

2019年06月30日 06時12分22秒 | 日記

息子宅をたづねて3日目。

世界遺産の京都西芳寺(苔寺)と伏見稲荷大社を案内してもらいました。

 

苔寺はかって誰でも参観できる観光寺院でしたが、

観光ブームにより 苔の荒れが進んでしまい、

1977年(S.52年)より予約制になったそうです。

 

予約は往復ハガキのみの受付で お嫁ちゃんが予約をしてくれてありました。

その日は10時開門、拝観は1日1回のみです。

拝観料はなんと 1人 3000円で ちょっとお高いのにびっくりです。

 

それは 苔の維持+読経+説法+祈願+写経とのことで、

なるほど 時間もかかりそうだな・・・と思いながら

予約された100人あまりの方たちと 本堂に入りました。

 

本堂では 各自小さな机の前に座し、用意された般若心経を皆で唱和し

お札にお願い事を筆書きし ご本尊に奉納しました。

予定にあった説法と写経がないのには、あれ?あれっ?と思いましたが

私たちには限られた時間でしたから それはそれでよし・・・とばかり

境内の庭園を見学しました。

庭園は 前日の雨で苔は生き生きとし、まるで緑の絨毯を引き詰めたように

広がっていました。

木の間から差し込む光が当たるところは 際立った緑色で

120種あるという苔は 梅雨のこの時期が特に美しいのだそうです。

予約制のため 参拝者 観光客は少なく

庭園は 中心部の喧騒とは無縁の静寂が広がっていていました。

 

それに引き換え それから出かけた伏見稲荷大社は

非常な賑わいでした。

世界最大級の旅行口コミサイトによる「外国人に人気の日本観光スポット」の

ランキングで 5年連続1位になっているそうで

前も後ろも聞こえてくるのは外国語ばかりです。

日本人は私たちだけかと思われるほどでした。

見どころの「千本鳥居」は朱塗りの鳥居がずらりと連なり

その光景は圧巻です。

江戸時代以降 願い事が「通るように」また「通った」という

お礼をこめて鳥居を奉納する習慣が広まったそうで

その鳥居が 今では境内全域に 一万基も並ぶといいますから驚いてしまいます。

 

この3日間息子たちとゆっくりと過ごしました。

 気がつけばいつもお嫁ちゃんが 私の横を歩いてくれています。 

苔寺で心の字を形どる黄金池のまわりを並んで歩きながら

「〇〇が(息子が)困らせていない?」

と聞きました。

「そんなことないわ、私の方が困らせているかも・・・」

と にっこり

おそらく 息子のわがままもあるでしょうに

お嫁ちゃんの優しい言葉 心遣いが嬉しく

私の心は じんわり温かくなっていきました。