猫さんたちのなかに、うしろの足が1本しかない猫さんがいましたニャン。
その猫さんは祈りのことばの中に、
「神さま、足をください」
と祈っていましたニャン。
「足、どうしたの?」
と尋ねると、
「うまれつきないの・・・でも、不便なの。」
そんな返事。
ボクたちが祈って足が生えてきたら嬉しいにゃ~。
そこで、祈りましたにゃん。
足を持てないから、猫さんの足に引っ掛けて祈っていると、
そうだ!!
ペテロさんにお願いしてみよう!っていう思いが来ましたニャン。
ボクはその猫さんを連れて、ペテロさんのところに行きました。
「ペテロさん!!気づいてにゃ」
ペテロさんは、群衆たちに祈りを教えていましたニャン。
ボクが身振り手振りするので、ペテロさんは目をまん丸くしてボクたちを見ましたニャン。
そして、近づいてきてくれましたニャン。
ペテロさんは、猫さんの足を見て理解したように、
「猫よ、わたしにあるものをあげよう。ナザレ人イエス・キリストの名によっていやされなさい」
すると、ふわ~っとあたたかな風が吹いてきて、
猫さんの上に止まりましたニャン。
猫さんは目を閉じて両手をきちんと揃えて祈っていましたニャン。
しばらくすると、猫さんは、
「足ははえていないけど、見えない足がわかる!」って言い出しましたニャン。
そして、足がないのに、バランスよく歩けるようになったのニャン。
「アニャ~♪イエス様が足になってくださってる!」
猫さんは大喜び♪
ボクたちは、ペテロさんにお礼を言って、猫たちの隠れ場に走って帰りましたニャン。
猫さんの足を見た他の猫さんたちは、みんな、嬉しそうに、
ニャーメン、ニャーメン
と、感謝を捧げるお祈りをしましたニャン。