稲敷資料館日々抄

稲敷市立歴史民俗資料館の活動を広く周知し、文化財保護や資料館活動への理解を深めてもらうことを目的にしています。

稲敷警察署で郷土のお話を!

2013年09月26日 | 日記
9月26日(木)。

この日は、稲敷警察署で全署員の集まる会議が開かれたそうで、
会議終了後、稲敷市の歴史につきまして簡単にお話をさせて
いただきました。

これは稲敷市内で活動する警察官の皆さんに、
稲敷市の歴史を知って貰おう!
という署長さんの配慮によるものでした。

お話の内容は…

①第七代横綱稲妻雷五郎

②天海僧正

③常州東条庄高田郷の鍛冶

についてです。

どれも「郷土史」の立場からお話をさせていただきましたが、
署員のみなさん、誠にお忙しい中、ご清聴ありがとうございました。





万年筆画体験教室、2回目と展示終了

2013年09月18日 | 日記
9月15日(日)。

この日は台風の余波で荒れ模様の天気の中、
第二回目の万年筆画体験教室をおこないました。
講師は、古山浩一さんです。



教室が始まる前から、参加者のみなさんが
描いてきた作品を手直しして貰おうと古山さんの元
に集まって来ました。

今回は、第二回目なので、ちょっと難しいですが、
1本の万年筆を使って、線の幅を細くしたり太くしたり、
筆圧の強弱などを表現する方法をはじめとして、
風景画の画面に「動き」を取り入れる方法や、
テーマ(主題部分)と周辺部の描き分け方などの
テクニックといった、ちょっと高度な内容も
解説していただきました。


もちろん、今回が初めての初心者には
丁寧に指導してくださいました。



さあ、みなさん、どんどん描いていきましょう!


こちらの方は、手慣れたもので、色鉛筆で色付けです。


今回も、アシスタントさんが活躍します!


もちろん、古山先生も大活躍です!!


最後に、みなさんで記念撮影です!


参加された皆さんには、万年筆画と言う
新しいジャンルを体験していただき、
楽しんで頂けたかと存じます。

古山先生、今回は、どうもありがとうございました!
是非また、稲敷市の活動にご協力願います!!


※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

そして、「古山浩一 万年筆画の世界展」の千秋楽が終り、即日撤収と
なりました。

重ね重ね、古山先生お疲れさまでした!




仏像のクリーニングの仕上げ

2013年09月11日 | 日記
9/8(日)

博物館実習生のC子です。

実習最終日になります。

この日は9/1にはじめた仏像のクリーニング作業の
仕上げをしました。

最初に始めた時には、色彩豊かで化粧の濃かった
女性の仏像も胡粉をとりきれいになりました。


袖の部分の木材は、体幹部とは違う木材のようで、
修理の際、後から付けられたものの可能性があるようです。

こちらの男性の仏像は、何箇所も修復をされた
様子がうかがえました。
寄木造りなので部材の合わせ目を紙で張り合わせている
部分が何箇所もありました。

袖と胴体の隙間部分には胡粉を塗りやすいようにする
ためなのか木片で隙間が埋められていていたので、
胡粉を落とす前と袖の形が若干変わり、少し動きのある
ようなものに変わりました。



女性仏像と男性の仏像どちらも二十八部衆のうちの
2つなのですが、割り首造りと挿し首造りといった
製作技法の違いが見られました。

これが制作者の違いなのか、時代の違いなのか、
今後の調査が待たれます。

木材も男性の仏像は杉でできていましたが、女性の方は
一見すると楠のような、それとは違った木材でできていました。

どちらも、過去の修復の際に当初の姿を変えてしまうような
手がいろいろと加えられたようです。

まとめ

博物館の仕事というのは実際にやってみないと分からないことが多く、
実務を通して学ぶことがたくさんありました。
また、まだまだ学ばなくてはいけないこともたくさんあるということも
実習を通して学ばしてもらいました。

今回学んだことを博物館の勉強にいかしていきたいです。
そして資料館の皆さん今回ご指導いただき本当にありがとうございました。



石臼でのお団子作り

2013年09月10日 | 日記
9/5(水)

実習生のC子です。
この日は、石臼を使ってのお団子作りの実習をしました。

まずはお団子の原料になる米粉をつくるための
下準備から始めました。
よく洗ったお米を2時間ほど水に浸します。
その後よく乾燥させてお米の準備は完了です。

石臼はきれいに洗い、熱湯をかけて消毒しました。


石臼をゆっくり反時計回りにまわして、お米を入れて
挽いて行きます。
何度かふるいにかけ細かな粉状になるまでやりました。

石臼を回す作業は最初は重く、力のいる作業でしたが、
上下の臼の間にお米が入ると、だんだんと軽くなっていきました。


米粉の完成です。


これにお湯を入れ、練っていきます。


耳たぶくらいの弾力になったら、今度はお団子の大きさに
丸めていきます。
真ん中をへこますようにするのがコツだそうです。


3,4分ほどゆでていきます。


最後は冷水に冷やし少し、風に当てて冷まして完成です。


ややかためだったのが反省点です。
分量、茹で時間や冷水に冷やす時間など
考え直さなければいけないと思いました。

最後は反省点をふまえ、
「もしも私が、石臼でお団子作り講座を開くとしたら…」
という想定で企画案を考え、発表しました。



刀剣の手入れ

2013年09月10日 | 日記
9/4(水)

博物館実習生のC子です。

この日は刀剣の手入れをしました。
展示されている刀もすぐに錆びてしまうことがあるので
定期的に行っているそうです。


まず刀袋から刀を抜いていきます。
このとき鞘にごみが入らないように
刀を抜いたらきちんと袋をとじます。

刀は、目釘という小さな竹の杭のようなもので
柄と刀をとめているため、目釘抜きという
小さなトンカチのような道具を使って
目釘を抜き、柄から刀を外します。

ここからようやく刀を手入れする作業にはいります。


奉書紙というものを使って刀身についている
古い油を拭って刀をきれいにしていきます。


その後、打粉(内曇り砥石を細かく粉状にしたもの)で
刀身をはたくように刀に打ち掛けていきます。


刀に掛けた打粉を奉書紙で再度拭い終わったら
刀を錆びないようにするため丁子油という油を
ネルに染み込ませ根元から刃先にかけて
ムラの無いように塗っていきます。


これで一通り手入れは終了です。
後は刀をまた柄に戻し目釘をはめ
刃先を傷つけないように鞘に納めていきます。


最後に刀袋に刀をしまい紐でしっかり縛り完了です。


今回、16本も刀の手入れをやらせてもらい
気の張る作業で最後のほうは疲れてしまい大変でしたが、
こんなに刀をさわる機会というのは実生活では
中々ないと思うので貴重な体験させてもらいました。