稲敷資料館日々抄

稲敷市立歴史民俗資料館の活動を広く周知し、文化財保護や資料館活動への理解を深めてもらうことを目的にしています。

「古代アクセサリーまがたま作り教室」を開催しました!

2024年09月12日 | 日記
「古代アクセサリーまがたま作り教室」を開催しました!

令和6年度歴史民俗資料館の夏休み教室として、8月22日(木)と25日(日)の午前・午後の4回「まがたま作り教室」を開催しました。
なお、講師は、当館の職員が行いました。

初めに、まがたまの歴史や使われ方についての説明から始まり、まがたまへの関心を高めた後に、ろう石を使い「まがたま作り」のスタートです。




まず、3種類の型紙から好みの型紙を選び、まがたまの素となるろう石に型紙を当て、型紙に沿って形を描いていきます。今回使用したろう石は少し大きめのろう石を使用しているので、型紙より一回り大きめの形を描いていただきました。



次に、普段は使うことがあまりない糸のこや金棒ヤスリなどを使い、余分な部分を切断したり、削り落としていきます。
糸のこや金棒ヤスリなどを使うことに慣れていない子どもたちは、同席していた保護者に手伝ってもらいながらの親子共同作業となりました。




おおよその形ができたら、耐水紙やすりペーパーの120番から2000番を段階的に用いて、尖った部分や不要な部分、また、傷が付いた部分などを滑らかにするよう削っていきます。



形が整った後に、染料(赤・青・緑・黄の4色)で思い思いの色に染めていき、その後に革ひもを付けて、首から提げられるようにして完成です。
受講者の中には、毎年この講座を受講された方がいて、複数のまがたまを「王様のネックレス」のようにされている方がいらっしゃいました。

最後に、自分で作った「世界に一つしかないオリジナルのまがたま」を持ったり、首飾りにしたりしながら、集合写真を撮影して終了となりました。




今回の参加者は、「世界に一つしかないオリジナルのまがたま」を作り、夏の日の良い経験や思い出になっていただけたと思います。

稲敷市立歴史民俗資料館

 住所:稲敷市八千石18-1
 電話:0299-79-3211

「水田漁業の竹製漁具とどじょうつかみ体験」を実施いたしました!

2024年09月05日 | 日記
「水田漁業の竹製漁具とどじょうつかみ体験」を実施いたしました!

令和6年7月20日(土)、この日は猛暑日となり後半には雷が遠くでゴロゴロと鳴り響いていましたが、午後2時からと、午後3時からの2回に分けて「どじょうつかみ体験」を夏の体験教室として、小学生以下の子どもを対象に実施いたしました!



どじょうつかみ体験の特設会場は、資料館の玄関前の芝生の広場に、前日から職員がビニールシートと竹を組み合わせて、手作りによる特設プールを設置いたしました。

夏の強い日差しの中、資料館の周りの田園からの心地よい風が味方してくれる特設プールの中で元気に泳ぐどじょうを目の当たりにして、元気な子どもたちは、初めてのどじょうに戸惑う子や元気に、たくましく、どじょうを追いかける子たちなどが歓声を上げながら楽しんでくれていました。







稲敷地域は、水田農業の盛んな地域であり、水田を利用した漁業も盛んにおこなわれていました。
特にどじょうは、ドジョウズなどの簡単な仕掛けでたくさん捕まえることが出来る上、栄養が豊富で、夏バテ防止の滋養強壮に良いとされていたようです。

今回の参加したお子さんに「捕まえたどじょうはどのようにするの?」と質問をしたところ、「水槽に入れて飼います」、「観察したい」や「食べます」といった声が聞かれました。
地元の伝統的な食文化では、今回のどじょうの他にも、コイやフナ、ワカサギ、ウナギなど、稲敷地域には豊かな川魚食の文化がありました。
現在は大分違ってきているとはいえ、今回の楽しい体験を通して、子どもたちにふるさとの豊かな動植物の生態系や、それらと共生して来た先人たちの文化に思いを巡らし、家族みんなでワイワイと語り合って頂けましたら幸いです。





稲敷市立歴史民俗資料館
 住所:稲敷市八千石18-1
 電話:0299-79-3211