稲敷資料館日々抄

稲敷市立歴史民俗資料館の活動を広く周知し、文化財保護や資料館活動への理解を深めてもらうことを目的にしています。

博物館実習開始と勾玉づくり講座

2013年08月29日 | 日記
稲敷市立歴史民俗資料館で、10日間博物館実習を
させて頂くことになりました、C子と申します。

今回、資料館のブログを書くこととなりましたので、
実習の様子を随時更新していこうと思います。
短い間ですがお付き合いください。

 8/25(日)
・勾玉作り体験
8月25日、実習初日は、「勾玉づくり講座」の
お手伝いをさせていただきました。
この日は,親子連れなど20名弱ほど参加してくださいました。


このキットを使って作っていきます。


好きな形を描き、思い思いに削っていきます。
みんな真剣です。



ある程度形が整ったら…


色を着けていきます。
色は全部で四色で、赤青黄色緑などさまざまでしたが、
中でも一番人気は緑でした!


完成です!
最後はみんなで写真を撮りました。


勾玉作り。実際自分でも作ってみましたが、
うまくいかず、根気と時間が必要な作業でした。


江戸崎中学校2年生、職場体験(その一)

2013年08月23日 | 日記
8月22日(木)。

この日から2日間、江戸崎中学2年生が2名、資料館に
職場体験にやってきました。

職場体験の一環として、彼らの活動内容を、ブログにて
紹介してもらいたいと思います。



江中2年のI.Tです。

初日は、まず、あいさつをしました。
それから、職員のMさんに館内の案内をしてもらいました。
第一収蔵庫、第二収蔵庫、第一展示室~第三展示室、そして
企画展示室、資料閲覧室などを見せてもらいました。

一番最初のお仕事は、第一収蔵庫の除湿器に溜まった水捨て
でした。

水を捨ててから、外に出て野外展示の赤い丸ポストや
機場のディーゼルエンジン、稲妻雷五郎の銅像と茶屋を
見学して、銅像の周りの草抜きをしました。

それから、中に戻り、展示室のガラスケース磨きをしました。





次に、寄贈を受けた資料の水洗いをしました。


資料は縄文時代の土器の破片や石器の破片やシカやイノシシの
アゴの骨や、実際に作った土器や土偶などのレプリカがありました。


ここまでで午前中の作業は終了しました。


午後からは、日本刀の取扱説明を受け、
実際に日本刀のお手入れをしました。

お手入れしたのは、古刀の脇差と現代刀の刀です。

最初に古い油をふき取ります。


次に打ち粉を刀に打ちます。


そして、刀に付いた打ち粉の粉を和紙でぬぐいます。


刀に付いた古い油がきちんと取れているか、確認します。


そして、刀身に新しい油をひきます。


お手入れが終わったら、刀を鞘に納めます。


刀の出し入れは、刃を上にして、反対側の棟を滑らせるように、
鯉口から鞘の中に納めていきます。


刀のお手入れが終わってから、午前中にやった
乾燥させた寄贈資料の取り込みをおこないました。


これで、職場体験の一日目は終了しました。


感想としては、刀が重かったです。


古山浩一先生の万年筆画体験教室を開催いたしました!

2013年08月04日 | 日記

8月4日(日)。

この日の午後から、現在、資料館で開催中の企画展、
「古山浩一 万年筆画の世界 稲敷市を描く」展の
関連講座と致しまして、

「万年筆画体験教室」の第1回目が開催されました。

講師は、稲敷市月出里にお住まいの古山浩一先生です。

参加者は20名ほど。



まずは今回使用する万年筆、「ふでdeまんねん」の
取扱説明と、インクカートリッジを入れる方法の
説明を受けます。

ちゃんと取り扱わないと、折角買った万年筆が壊れてしまいます。

普通の万年筆のインクでは、色あせしてしまうので
絵画作品には使えません。

そこで、セーラーの「極黒」を使います。
これでないと、一生懸命描いた絵も消えてしまうそうです。




さて、皆さん、自分で万年筆にインクを入れてみます。



ここで、古山先生のワンポイント万年筆画アドバイス!!
距離感の出し方や明暗の付け方など。
さすが元教員!!
受講生をグイグイと惹き付ける話しぶりはさすがです!



今回は、古山先生がヨーロッパスケッチ旅行の際に撮って来た
写真を元に万年筆で描いてみます。

まず最初に、古山先生が万年筆の特性を踏まえて、
解説をしてくれながら実演してくれます。



古山先生の説明の後、早速、皆さん描いてみます。



今回は写真を見て描きます。
ですから、タテヨコの比率は、自分の目を信じずに、
物差しを当てるなどして、ちゃんと測って描いてみる!
そうすると、絵が遠近法で破たん無くまとまるので、
上達の早道!とは、講師の受け売りです。



古山先生のアドバイスと手直しが入ります!



こちらも!



アシスタントさんも活躍します!




さて、大分作品も仕上がって来ました。



こちらは水ペンにて、水彩による着色です。
気持ち良さそうに筆が進みます。



こちらは色鉛筆ですが、色が入ると、
作品がとても素晴らしくなります!
お見事!!




そして、最後に古山先生のチェックと手直しが
入ると、作品が見違えるように立体的になります!!




さすが古山先生は、万年筆画のパイオニア!!

古山先生の描く万年筆の線は、
緩急、強弱、自在!!

毛筆と違って、万年筆で水墨画のように描くのは、
とっても難しいのです!

今回は、万年筆画体験の第一回目ということで、
ほんのサワリの部分だけでしたが、古山先生の
軽快なトークと理論的な解説、そして確かな指導に、
参加者の皆さんにも、とても満足して頂けたようです。

講師の古山先生からは…
「今回の参加者の皆さんは、全体的にとても筋がイイですねぇ!」
とのお褒めの言葉を頂きましたし、

「はがきサイズを、毎日1枚ずつ描き続けたら、
 凄い上達するんじゃないですか?」
といった言葉も聞かれました。

創作活動、というと何か大変なことのように思えますが、
皆さん気楽に、充実した自由時間を過ごされたと思います。

やはり、「何かを作る」ということは、楽しいですね!

是非、また第二回目でも、心地良い時間をお過ごし下さい。



特別養護老人ホーム龍ヶ岡のみなさんがご来館くださいました!

2013年08月04日 | 日記

8月4日、特別養護老人ホーム龍ヶ岡の皆さんが
見学にみえられました。

エントランスに飾られている…

「横綱千代の富士の優勝額」
「相撲取りの手形・足形」
「シベリア狼のはく製」…の三点は、

子供からお年寄りまで注目を集める展示品ですが、
今回ご覧になった皆さんも、その大きさに驚かれていたようです。

第2展示室に展示された昔の暮らしの道具は、
皆さん昔を思い出して当時を懐かしがっているご様子でした。

二階に上がっては、稲妻雷五郎の関連資料を展示した第3展示室、
現在企画展開催中の企画展示室と、資料館を隅々まで見学いただきました。
     

またのご来館をお待ちしております。