稲敷資料館日々抄

稲敷市立歴史民俗資料館の活動を広く周知し、文化財保護や資料館活動への理解を深めてもらうことを目的にしています。

古文書講座受講生募集のお知らせ

2013年05月28日 | 日記
「初歩からの古文書講座」
受講生募集のお知らせ

稲敷市内に残る古文書をテキストにして,内容を読み解いていきます。
身近にある古文書から,当時の生活や考え方に触れてみませんか。
初めての方が対象です。お気軽にご参加ください。

◇日 時  毎月第2日曜日 午後2時~4時 【全8回】
   平成25年 7月14日, 8月11日, 9月8日,
          10月13日,11月10日,12月8日,
   平成26年 1月19日, 2月 9日 
◇対 象  稲敷市内在住・在勤の方優先
◇会 場  稲敷市立図書館 2階会議室
◇定 員  10名程度
◇受講料  無 料
◇その他  教材,資料は資料館収蔵品を利用

●申込み・問合せ先 稲敷市立歴史民俗資料館
 電話 0299-79-3211
      
 


須賀津 松田四郎左衛門家所蔵

「朝の会」を開催いたしました!

2013年05月19日 | 日記

5月19日(日)。

この日は、特別展「新利根ノスタルジー 松田朝旭 描き続ける日々」の
2度目のワークショップとして、松田さんを講師に迎え、室内で静物の
スケッチ教室をおこないました。

「朝の会」とは、松田朝旭さんに講師をお願い致しましたスケッチ教室
の愛称で、松田さんのお名前から「朝」の一字を頂いて付けた名前です。

この日も、早い方は教室が始まる1時間以上前からご来館くださり、
改めて展示を眺めながら一緒に来られたお友達と談笑されたりして
いました。



早く来られた方で、前回の野外スケッチの時に描いた作品を仕上げて
持って来られた方は、松田さんに作品を見ていただき、アドバイスを
していただきました。

さて、この日の午後1時30分から「朝の会」は始まりました。




この日もまず最初に、松田さんのお話から始まります。
季節の野菜や食材などモチーフの選び方、絵手紙など描いた作品の
楽しみ方なども、松田さんがなさっているやり方を丁寧に教えてくれます。



参加された皆さんの、この真剣な眼差しをご覧ください!
皆さん、松田さんの描くスケッチ、素描画の魅力に感じ入り、
一言一句を聞きのがさないように集中しています。
この日は、外の気温も高かったのですが、
会場もスゴイ熱気でした!




この日は、3班に分かれて、それぞれテーブルの上の静物をスケッチします。
松田さんも、参加者のスケッチブックに手を入れながら丁寧な指導を
なさってくださいました。




こちらのテーブルは、古い扇風機と炭火アイロンとリンゴです。
このテーブルはちょっと難しいモチーフでした。



こちらは、陶器の片口焙烙と花瓶、緑のピーマンに真っ赤なパプリカです。





作品に水彩で色を付けていきます。




松田さんの下妻一高時代の教え子で、主体美術協会会員の福田玲子さんが
ご来館下さり、松田さんと一緒に教室をのぞいてくださいました。

福田さんもカンボジアの遺跡をモチーフに、スケールの大きな作品を
描かれています。


また、この日は、稲敷市犬塚在住の洋画家・古渡理行さん(左から2人目)
と所属する東光会の皆さんが松田さんの展示を見に来てくださいました。

古渡さんは、江戸崎小学校のPTA会報「しろやま」の昔話に挿絵を描いておられた
ので、ご存知の方も多いかと思います。
古渡さんも、茨城県芸術祭美術展覧会などで洋画部の審査員を務められ、
松田さんとはお顔馴染みでした。





さあ、作品の方も、仕上げまでラストスパートです!



難しいモチーフの扇風機。
松田さんの指導にも、熱がこもります!









スケッチがひと段落しましたので、松田さんのナマの作品を実際に
手に取って頂きながら、テクニックやモチーフの選び方など、
また「この作品のこの部分はどうやって描いてるんですか?」
「この線は、どんなペンを使っているんですか?」等々、
質疑応答の時間です!

サークル活動と違い、キチンとした指導者がいると、
色んなことが学べたり、また、いつもとはちょっと違う雰囲気を
味わうことが出来ます!





最後は、松田さんを囲んで記念撮影です!
用事があって先に帰られた方たちと、
最後まで松田さんと一緒にスケッチ談義をされていた方たちと。

皆さん、記念に買われた図録に、松田さんのサインを貰い忘れて
いたようです。
来週の日曜日は、千秋楽です!
そこで松田さんとお会いして、是非、図録にサインを貰ってください!!



松田さんのお蔭で、とても内容の濃いスケッチ教室が2回、
開くことが出来ました。

これをご縁に、是非、また松田さんのスケッチ教室、
「朝の会」を開催してください!と
参加者のほとんどの皆さん、特に新利根地区の参加者の方々から
強いご要望がございました。

今後も皆さんの声に耳を傾けたワークショップを心掛けたいと
思います。





文化工房藤代のみなさんが研修にご来館されました!

2013年05月17日 | 日記

5月17日(金)。

この日は、取手市で活動されている

「文化工房藤代」

の皆さんが、当館に視察・研修に見えられました。

「文化工房藤代」は、旧藤代町(現取手市)の有志の皆さんが、
郷土にあって子供たちに、未来に伝えたい文化的な事物を
調査して拾い集め、展示を通して公開し、図録やパンフレットなどで
記録として保存していく、という活動を行っている市民団体です。

今でいうところの「市民学芸員」の先駆け、といった感じの団体で、
もう既に何年も前から活動されており、今までに何度も展示を
おこない、図録なども作成されています。


今回の視察・研修は、当館も展示でお世話になっている
石岡市在住の日本画家・小林恒岳先生より当館のご紹介があり、
ご来館くださいました。


まずは、現在当館にて開催中の特別展をご案内させていただき、
それから会議室へ…



「文化工房藤代」の皆さんは、来年の秋ごろに茨城県南部に縁の
日本画家というテーマでの展示を考えておられる、ということでした。

市民が自ら考え、自分たちの望む展示を企画立案し、自分たちの手により、
その実行に向けて活動していく。とても意欲的で有意義な活動だと
思いました。

そこで、一般的な展示計画、調査と出品交渉、借用、運搬、展示
といった大まかな段取や市民団体の活動のメリット・デメリット等
考えられることを簡単に説明させていただきました。



文化工房藤代の皆さんは、これまで何度も自主企画の展示をなされて
いるのですが、メモを取りながら熱心にお話を聞いてくださいました。

昨年12月の、国立教育政策研究所も研修センターでの学芸員専門研修でも、
官民を問わず、多種多様な団体・組織との連携により個々の問題を解消して
いく取り組みが重要だ!とのお話が何度もでていましたが、改めてそれを
実感いたしました。

今回、実際に、ふるさとの文化と歴史を後世に伝えていく!という、
文化工房藤代のみなさんの決意と活動に接し、感服した次第です。

このような自発的な活動をされている市民団体みなさんが居られることを
知っていただき、新たな活動が生まれることを願います。

文化工房藤代のみなさん、これからもがんばってください!!




新利根ノスタルジー 松田朝旭展の図録です!

2013年05月13日 | 日記

会期も残りわずかとなりました

特別展「新利根ノスタルジー 松田朝旭 描き続ける日々」展。


既に会場で観られた方には、あの感動をお手元で再び…
そして、展示期間中に「ナマで」見られないかもしれない、という方も、
この本を手に取って読めば、大丈夫!

ということで、今回は展示図録の紹介です。


     

今回の図録の表紙は、こんな感じです。
国重要文化財の平井家住宅です。
「松田朝旭」の文字は、松田さんの直筆です。


本のサイズはA4版、ページ数は本文・図版で128ページです。
今回は、ちょっと厚めの紙を使いましたので、

     

本の厚さは、こんな感じです。
これで大体2㎝くらいあります。

目次の要約を載せてみますと…

はじめに
ごあいさつ
Ⅰ.本展に寄せて
Ⅱ.松田朝旭氏のあゆみ
Ⅲ.図版
Ⅳ.切り抜き
Ⅴ.展示品目録
Ⅵ.年表
謝辞

といった構成です。

Ⅰ.では、松田先生の知人の方から今回の展示のため特別に賜りました原稿を
収録いたしました。原稿を頂戴致しましたのは…
公益社団法人二科会理事長 田中 良 先生や松田さんの友人、教え子、
娘さんなどです。

Ⅱ.では、松田さんのこれまでの長い歩みを、簡単にまとめています。

Ⅲ.では、二科会出品作を中心として、今回の展示作品の写真図版など
を収録しています。

Ⅳ.では、松田さんの恩師・故服部正一郎先生が松田さんに贈った言葉や
松田さん自身の言葉、新聞に掲載されたインタビュー記事などを収録して
います。

Ⅴ.は、今回の展示品リスト。

Ⅵ.は、松田さんのこれまでの展覧会への出品歴などを年表にまとめています。


図版の内容をちょっとだけお見せすると…

     

こんな感じです。


どうです?
素敵でしょう?


こちらの図録は、資料館の事務室で頒布しております。

価格は、800円です。

当館ロビーには、「見本」も置いてございまので、
どうぞご覧ください。

遠方より購入、配送をご希望される場合、
事前に当館まで電話でご確認ください。

どうぞ宜しくお願い致します。