前回は、松田朝旭さんの人物像についてお話ししましたが、
今回からは展示内容を、テーマごとにご案内したいと思います。
今回の展示は、いくつかのテーマごとに展示をしています。
①『新利根村史』挿絵原画(30点)
②稲敷市内風景スケッチ画(10点)
③朝日新聞茨城版「学校のある風景」原画(24点)
④国内外の風景、人物等スケッチ(29点)
⑤油彩画「カンボジア・シリーズ」(6点)
⑥家族の肖像(12点)
⑦利根川お散歩スケッチ(17点)
⑧取手二高時代
⑨油彩画「春季二科展」出品作(4点)
⑩写真と寄稿文
⑪油彩画、二科展出品作を中心に(32点)
といったところです。
まず、エレベーターで2階に上がりますと、目の前には
色鮮やかな手拭いをつないだノレンが現われます。
これは取手二高が甲子園で優勝した時、支援者に記念として
渡された手拭いを文化祭の展示用に奥さんが縫い合わせ
たものです。もちろん、松田さんのデザインです。
壁面には、取手二高の甲子園初出場からの記念手拭いと
文化祭のポスターが掲げられています。
手前のケースには、PTA会誌や名簿、部活案内など、学校の
各種印刷物に松田さんが原画を提供したものが納められて
います。また、今週の一枚と題して教室に掲示したスケッチ
画のコピーなども展示しています。
それと、文化祭では甲子園の景色を松田さんが描き、
甲子園の砂を封入したシオリも作って配りました。
取手二高の甲子園優勝を絵画で遺した、というのも教員をして
おられた松田さんならではのテーマです。
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次に「新利根ノスタルジー」のイメージとなった、
『新利根村史』の挿絵原画です。
これらは昭和58、59年に刊行されたもので、当時の新利根村
の新旧の要素が入り混じった景観が窺えます。
こちらの壁面に展示されているのは、普段は「ふれあいセンター」
に掲額されているもので、今回の展示のためにお借りして、
見やすい位置に展示しています。
こちらも同じ『新利根村史』の挿絵原画ですが、こちらは
松田さんが保管しておられたもので、普段は見ることが
できないもので、今回が初公開になります。
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ウォールケースの中には、スケッチ画が展示されています。
稲敷市内の風景や国内外の風景、そして1978年より朝日新聞茨城版に
連載された「学校のある風景」の挿絵原画などが展示されています。
今回の展示には、新利根地区の根本、柴崎、太田小学校、東地区の
新東小学校、江戸崎地区の君賀小学校のスケッチ画が展示されています。
ご来館の折には、探してみて下さい。
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