稲敷資料館日々抄

稲敷市立歴史民俗資料館の活動を広く周知し、文化財保護や資料館活動への理解を深めてもらうことを目的にしています。

「古代アクセサリー まがたま作り教室」を開催しました

2023年08月31日 | 日記
令和5年度稲敷市立歴史民俗資料館の夏休み教室として、「まがたま作り教室」を開催しました。
当初1日の開催でとして予定を組みましたが、応募者多数のため8月の22日(火)・26日(土)・27日(日)の3日間に増やしての開催となり、参加者57名、保護者含む総数95名となりました。

講師は、当館職員が行いました。



今回の教室ではまず初めに、まがたまについて「何に使うものなの?」、「いつ頃に作られていたものなの?」、「どうしてこのような形なの?」など「まがたま」への関心を高めることから始まりました。

また、講師から、「当歴史民俗資料館には稲敷市内から出土した本物の「まがたま」やその他の歴史上価値のある資料が展示されているので、帰りに見学をしていってくださいね。」とお知らせがありました。

そして、いよいよ実際にろう石を使い、世界に一つの「まがたま」の制作スタートです。

まず、作業手順についての資料を見ながらの説明があり、その後まがたまの素となるろう石に型紙を当て、型紙に沿って思い思いの形を描いていきます。



次に、普段は使うことがあまりない糸のこを使い、余分な部分を切断していきます。
糸のこを使うことに慣れていない子供たちは、同席していた保護者に手伝ってもらいながらの作業となりましたが、自分でやってみた子どもたちも多くいました。



おおよその形ができたら、金棒ヤスリや120番から2000番の耐水ペーパーを用いて、尖った部分や傷が付いた部分を滑らかにするよう削っていきます。



その後、段階的に細かい目の耐水ペーパーやキッチンペーパーでみがき、ピッカピカに光沢を出すところまで行ったら、4色の染料で色を染めていきます。
中には、色を混ぜ合わせたり、レインボー柄に染めたりと自分のオリジナルの作品作りを楽しんでいました。

最後に、まがたまに革ひもを付けて完成です。



1時間30分の予定時間を少しオーバーしてしまいましたが、それぞれが自分で作った「世界に一つしかないオリジナルのまがたま」を、ニコニコしながら首からさげて元気に帰って行かれました。

今回の参加者は、子どもから高齢者までと幅広い年代でしたが、みなさんが一生懸命にまがたま作りに励んでいただき、この教室が、夏の日の良い経験や思い出になっていただけましたら、幸いです。



資料館講座「日本社寺建築のみどころ」を開催しました

2023年08月25日 | 日記
令和5年度稲敷市立歴史民俗資料館講座(全4回シリーズ)として、「日本社寺建築のみどころ」第1回目を8月19日(土)に稲敷市立図書館の視聴覚室で開催しました。

当日の参加者は、お盆明けの蒸し暑い日でしたが16名の出席がございました。暑さに負けず日本建築史がご専門の国立歴史民俗博物館名誉教授の濵島正士先生(86)が、稲敷市内の社寺建築や日本国内の社寺建築の魅力と、みどころについてパワフルにご講座を行っていただきました。



今回の講座ではまず初めに、当館館長のあいさつ、先生のご紹介から始まり、神社や寺院、個人宅の門について構造形式を図面や写真の画像を視聴覚室の大きなスクリーンを使って、迫力ある映像と巧みな話術で建築への関心を高めることから始まりました。

神社や寺院の門は、その神社や寺院の格式を決めるものとされ、高度な建築技術や精緻な装飾が施された門は、見る人に畏敬の念を抱かせたり、財力の大きさを誇示したりすることに利用されたようです。
稲敷市中でも、伊佐津にある円福寺の山門(高麗門)については、中世に建築された可能性があり、高麗門の中でも現在知られる中では最も古いと推測されているとのお話がありました。



次に、絵巻に描かれた門や安置仏等の写真などを使い、先生のお持ちの知識を余すところなくご講義いただき来場された受講者の心を鷲掴みにしていました。



講座の時間は、1時間30分の予定でしたが少しオーバーするほど、講師の熱弁と当日用意された資料の多さに受講者の皆さんは圧倒されるとともに、真剣にまた、大変興味を持ちになったのではないでしょうか。

また、次回の9月2日(土)の講座は、「仏堂」についてお話をしていただきますので、ご興味のある方がいらっしゃいましたら、飛び入り参加も可能ですので、ご来場いただければ幸いです。

『納涼 竹灯籠の灯を楽しむ』を開催中!

2023年08月10日 | 日記
~ 静かな歴史民俗資料館内に灯籠の灯りがゆらめく様子は、
        とても、幻想的  日常を忘れ、癒しの一時を過ごしに出かけませんか ~


8月10日から8月30日まで、歴史民俗資料館ロビーで「竹灯籠」を展示し、館内を幻想的に演出。
キャンドルライトのやさしい灯りに心温まる「納涼 竹灯籠の灯を楽しむ」を開催しています。

資料館開館の9時より灯をともすと、ほのかな灯りが揺らめき始め、約20個の灯籠が浮かび上がり、
場内には幻想的な風景が広がっています。

※竹灯籠とは、竹製の灯篭の中に、キャンドルライトを入れて、一つひとつ飾り付けるものです。

紙ひこうき教室を開催しました!

2023年08月08日 | 日記
令和5年8月5日(土)晴れ

この日は、資料館の夏休み教室として、
「紙ひこうき教室」を午前の部、午後の部と2回開催いたしました。

講師は、つくば模型飛行機同好会の秋元靖史さんに来ていただきました。

今回も、秋元先生に色々な模型ひこうきを見せていただき、「ひこうき」への関心を高めることから始めました。

実は、講師の秋元先生は、1991年の鳥人間コンテストで第3位に入賞されている方で、「大空へのチャレンジャー!」なのです。
当時のビデオも教室の冒頭で見せていただきましたが、「大空への挑戦」は、とてもロマンがあり、カッコ良いです。

そして、今回も発泡スチレン製のひこうきを作りました。
こちらは、輪ゴムの発射台(カタパルト)もあわせて作りますから、見るからに良く飛びそうです。

先生に作り方の注意点や、飛ばす時の注意点などを教わりながらひこうきを組み立てていきます。


翼や胴体がゆがんでいると、射出と同時に急旋回し、視界から消えて見失ってしまいます。



組み立てが完成しましたら、自分のオリジナルとして、マジックで色や模様を描いていきます。

ひこうきがゆがみなく組み立てられているか、室内でテスト飛行を行います。

そして、実際に資料館の芝生の広場に出て、みんなで飛ばしました。
最初は力を加減して、真っ直ぐきれいに飛ばすことを意識し、慣れてきたら思いっきり飛ばしてみて、秋元先生に滞空時間を計測していただき、「認定証」を発行していただきます。

この日は、去年よりも風が強く、なかなか滞空時間がのびませんでしたが、それでも8秒ほども飛ばす方もいました。

また飛びすぎて、木に引っかかったり、フェンスを越えて敷地を出てしまったひこうきもありました。

教室の日は、真夏の快晴でしたが、資料館でテントとイスを用意し、近くの稲妻茶屋には冷房も入れて、休憩所といたしました。


今回の参加者は、子供から高齢者までと幅広い年代でしたが、みんなで芝生の広場でひこうきを追いかけて走り回り、たくさん汗が流れ落ちました。

暑いので走り回ってはテントで休み。休憩を入れながら、どうやったら上手く飛ばせるかな?と話しながら楽しい時間を過ごしました。

この教室が、夏の日の良い想い出になっていただけましたら、幸いです。


去年実施いたしました「折り紙ひこうき」のご要望もございましたので、別な機会に開催できれば、と計画をねっております。

#紙ひこうき #ペーパープレーン #模型飛行機 #鳥人間コンテスト