この夏の当館の企画展、
「古山浩一 万年筆画の世界 稲敷市を描く」
の展示作業が完了しました!
会場入り口のようす
今回も館のスタッフの協力で、企画立案から
出品交渉、展示、図録作成と何とかこなすことが
できました!
稲敷市の風景コーナー
古山さんの万年筆に関する著書
こちらは、「記録」のための著作と古山さんが書いた絵本
赤い布の上には、古山さんの秘蔵の万年筆コレクションです
こちらはアクリル画のコーナー。万年筆画とは趣の異なる作品です。
万年筆画といっても、使うインクの色や紙の種類
水彩や色鉛筆などの画材により、全く異なる表情
を見せてくれます。
今回、特に見て頂きたいのは、「和紙」に万年筆
で描いた作品や、複数のカラーインクを使って画かれた
作品です。
幸田・国道125号線T字路。和紙に描くため特殊な万年筆を使って描いてます。
古渡・郵便局前の民家。特殊な万年筆用カラ―インクを使っています。
浮島西の洲岬・砂利の洗浄プラント。高級なアルシュ紙を使ってシャープな線を出しています。
この一枚を描くために、「万年筆の神様」、「インクの神様」
と呼ばれる職人さんの優れた技術があって初めて描く
ことが可能になった「万年筆画」なのです!
また、名所旧跡で無く、稲敷市内のありふれた風景を
描いた作品が多い事も特徴です。
一見なんてことのない、けれども懐かしく、そして
愛着ある故郷の風景…。
誰に恥じることも無く、素直にそれを「美しい」と
想っていいのです!
美の発見は、ひとり、ひとりの心の働きによって
生み出されるものなのですから。
もっとたくさん、「故郷の美」を見つけてみませんか?