信玄ミュージアムのガラスをコツコツつつくカラス君。
カラスつながりで、信玄公も信仰した、お姿が烏天狗の飯縄権現のお話になりました。
神仏の信仰、関わり方は、時代・土地それぞれで違うもの。
戦国の世と今では、カラスや天狗を通して見える世界も違うはず。
それはそうなんですが・・・、でも、伝承とは言え、ちょっとは共感したいじゃないですか。
そっか。だから、信玄公はその懐に烏天狗のお姿の飯縄権現をしのばせたんだ💡って。
そんなわけで、先ずは、
この記事を書くきっかけをくれた「カラス」のイメージを探ります。
この記事を書くきっかけをくれた「カラス」のイメージを探ります。
「カラスってこわい!」「なんかずるがしこいから、余計いや!」
現代カラスのイメージ😨 多くの方にとってネガティブなものかと思いますが・・・
そこに至るまでに、いろ~んなイメージが重なって、
私たちの頭の中の「カラス」が出来上がっているワケですが、
カラスと言えば、やはりその黒、見方によっては美しい濡れ羽色。
色から得る印象は強く、イメージの形成には欠かせなかったはず。
カラスが黒くなければ、神使・カラスも烏天狗もいなかったかも。
それじゃあ、古代の日本で、黒のイメージってどんなものだったのでしょう?
日が暮れた色、暗闇、悪、死→現世から離れる→禁欲、
その他、地下の色っていうのもあって、そこから再生、豊穣、母神が連想されて・・・
また、黒はなど最下層に属する人々の衣服の色とされたり、
平安時代に入ると、喪の色としても定着しますが、
時に、黒と対極の色である白と逆転したり、白黒が混ぜこぜになって、創造の根源の色とされたり。
浄でもあり、不浄でもあり・・・
黒いカラスは、その特性とも相まって、霊魂を運ぶ鳥としても考えられました。
これは、チベット仏教などの葬儀のひとつ、鳥葬が発想の源のようで、
ご遺体をついばむことで、その魂を天に運んでくれるという考え方。
太陽の象徴、または太陽神、例えばギリシャ神話アポロンの使いもカラス。
真黒なカラスと太陽?意外でしょうか?
でも、カラスはどの土地に生息しようとも、太陽に向かって巣に帰る。
そんな姿から、世界各地にカラスと太陽のお話が伝承されています。
(カラスは太陽の位置と体内時計を使って、巣に帰るそうです。)
それじゃあ、天狗はどうでしょう?
古代中国では、天狗は、読んで字のごとく「天の犬」、
凶事を知らせてくれる流星として考えられたとか。
犬は、鋭い嗅覚などによって霊感が強い、「死」に近い存在とされ、
境界を守るための生贄や儀礼・呪術にも使われていたようです。
中国の流星を天狗とする見方、実は日本では定着せず、
天狗という呼び名が定着したころには、異界から、時々こちらにやってくる妖怪、
見方を変えれば山の神としてとらえられていたようです。
時系列が前後してしまいますが🙇💦💦
一方で、古事記・日本書紀にも登場する、天孫降臨の時の案内役・猿田彦や、
仏法の守護神、迦楼羅天(かるらてん)にもイメージが重ねられたり。
迦楼羅天は、その前身がインド神話に登場する、炎のように光り輝く神鳥ガルラであり、
だから、興福寺など、日本に安置される迦楼羅天のお姿は、はっとするくらい烏天狗、なんです。
一方で、古事記・日本書紀にも登場する、天孫降臨の時の案内役・猿田彦や、
仏法の守護神、迦楼羅天(かるらてん)にもイメージが重ねられたり。
迦楼羅天は、その前身がインド神話に登場する、炎のように光り輝く神鳥ガルラであり、
だから、興福寺など、日本に安置される迦楼羅天のお姿は、はっとするくらい烏天狗、なんです。
烏天狗!
カラスは天狗?それとも天狗がカラスなの?
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