カラス天狗到来!?

2021-05-09 17:52:16 | 紹介
東京都を始め、緊急事態宣言も続く中でのステイホームに加え、連休明けでゆっくりされている方も多いと思います。
この土日はお天気にも恵まれましたが、当館周辺は比較的静かな週末でした。
人の気配が少ないと、自然が近くにある当館には、いろいろな生き物たちが姿を現します。
最近、困っているのは、夕方になると総合案内来ては、くちばしでガラスをコツコツ叩くカラス君。
「おーい、入館させてくれ!」と、コンコンしているのかわかりませんが、
薄暗くなった頃にガラスを叩かれると、カラスの勝手でしょ、では済まない
くらいびっくりしてしまいます。

「カラス」と聞けば、「ちょっとこわい!?」「あっち行って!」といったところでしょうか。
でも、その感覚、あながち間違いじゃないかもしれません。

古来より、カラスは霊魂を運ぶ霊鳥であり、
故に、カラスが変に騒ぐと、「近所の人が亡くなるかもしれない。」と恐れられたとか。

すっかり忌むべき存在になってしまったカラスですが、どうやらそれだけでもなさそうです。
例えば、日本サッカー協会のシンボルマークになっている八咫烏(やたがらす)。
太陽の化身であり、また熊野の地から大和の橿原まで神武天皇を案内した、導きの神として信仰され、
現代において、勝利に導くシンボルマークになっています。

また、戦国武将は、多くの神仏を信仰しましたが、
その中に、飯縄権現(いづなごんげん)という戦勝の神さまもいらして、かなり篤く信仰されたようです。
そのお姿は、白狐に乗り、剣と索(なわ、つな)を持つ「烏天狗」!
信玄公は、その小像を懐に入れて(!?)守護神としたと伝えられ、
ライバル上杉謙信の兜の前立てにも、飯縄権現があしらわれたと言います。

信玄公または勝頼公が寄進したといわれる「飯縄権現像図」です。
ちょっと色が落ちてますが、ぜひご覧ください。

こちらは江戸初期のもの。烏天狗な飯縄権現の雰囲気がよくわかります。

「からす?」「天狗?」と眉をひそめる方もいらっしゃるかもしれません。
それに、南アルプス市の絵図をみても、
「烏天狗って神さまの部類なの?それとも妖怪?」とちょっと考えちゃうかもしれません。
でも、そこにこそ、信玄公をはじめ、戦国の世を生きた方々が、
烏天狗にパワーを感じて、すがった理由があるのかもしれません。
そのあたり、少し探ってみたいと思います。

少し長くなりました💦
このあたりでいったん「つづく!」とさせていただきます🙇






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