9月9日は大人のひな祭り❤つづく10日は中秋の名月🌕

2022-09-09 15:29:41 | イベント
9月9日は重陽の節句、菊の節句です。

3月3日の桃の節句や、5月5日の端午の節句などと比べ、
現在は、少し存在感の薄い重陽の節句ですが、
縁起が良いという陽数(奇数)の中でも、
最も大きな「9」が文字通り重なるこの節句では、
無病息災、子孫繁栄を古来より願い、祝ったとか。

一方で、縁起の良い陽数が重なると、意味が反転すると考えられたのか、
災いなどが起こりやすい不吉な日としても警戒され、邪気払いも行われました。

「菊の節句」とも呼ばれただけあり、
菊は邪気を払うものとして、その姿が愛でられ、菊酒も用意されました。
菊は美しいだけでなく、解毒、消炎・鎮痛作用のある薬草として用いられたためで、
ちょっと脱線しますが、お刺身のツマに菊が使われるのにも、理由があったのですね。

また、庶民の間では「栗の節句」と親しまれたように、栗も旬。
美味しい😋 だけでなく、
夏の暑さで疲れた体に、元気をくれる食べ物として好まれたよう。
実際、栗は、抗酸化作用のあるタンニンやビタミンCを多く含むそうです!

もうひとつ、この日を「後の雛」、「大人のひな祭り」と呼ぶ所以は、
この時期、大切なひな人形に虫がつかないよう、風通しも兼ねてもう一度飾ったから。
それに、菊の香りを冷酒に移して愉しんだり、
菊に綿をかぶせ、そこに溜まった夜露をアンチエイジング✨の化粧水とするなど、
重陽の節句は「大人」のイベントにふさわしい・・!


旧堀田古城園にも、菊!?
こちらは秋明菊(シュウメイギク)と言います。
キク科じゃないけれど、八重咲きが菊っぽいから、このように名付けられたとか。
品評会に出品される菊とは全然ちがう。でも可憐。
旧堀田古城園の庭では、こうした木や花が調和した景色をお楽しみいただけます。

・・・・・
つづく明日、9月10日は中秋の名月🎑
イベント続きの季節、到来です♪

信玄ミュージアム内の昭和初期の料亭旅館、
旧堀田古城園では、今年もお月見の準備をいたしました。

甲州ならではの「十五夜」のご紹介もしております。

例えば、お供えしたお団子は、こっそりもらってもOK(゜o゜;で、
「取られることで福がある」と、あえて通り道に近いところに飾る家もあったとか。
地域によっては、お供え一式ごっそりもらって、後でこっそり器だけ返却(゜o゜;とか。
十五夜の夜に採ったヘチマ水を化粧水として使うと、純白のきめ細かい美肌✨になるなど。
ちょっと重陽の節句の菊の化粧水と重なりますね。
『甲州年中行事』(若尾謹之助著)より

旧堀田古城園にお越しの際には、ぜひご覧ください。
かつて神さまの依代として見立てられたススキと、
おだんごだけでなく、別名「芋名月」「栗名月」にならって、お芋や栗なども。

ささやかながら、今年の収穫に感謝✨のお供え物です。

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