全国各地にいらっしゃる八幡さま。
ご利益はいろいろとあるようですが、本来は弓矢八幡、武運の神。
ちょっと意外ではありませんか。
それでも、多くの武士が八幡神を氏神、守護神としたのは、ちゃんとご利益があったから。
八幡神の数ある奇跡(!?)のひとつが、
平安時代後期、現在の東北を舞台にした前九年の役での源氏方の勝利。
官軍を率いた源頼義の祈りにこたえて「大風」を巻き起こし、
堅固な敵陣を炎でつつみ、長い戦に終止符を打ったとも。
はたまた、別の場面では「鳩」の姿で頼義を導いた(!?)とも。
そうなんです。八幡神の使いは「鳩」なのです。
新型コロナウイルスで話題になった「ヨゲンノトリ」は「烏」のようですが・・・
とにもかくにも、八幡神という武神の使いは「鳩」であり・・・
ご利益はいろいろとあるようですが、本来は弓矢八幡、武運の神。
ちょっと意外ではありませんか。
それでも、多くの武士が八幡神を氏神、守護神としたのは、ちゃんとご利益があったから。
八幡神の数ある奇跡(!?)のひとつが、
平安時代後期、現在の東北を舞台にした前九年の役での源氏方の勝利。
官軍を率いた源頼義の祈りにこたえて「大風」を巻き起こし、
堅固な敵陣を炎でつつみ、長い戦に終止符を打ったとも。
はたまた、別の場面では「鳩」の姿で頼義を導いた(!?)とも。
そうなんです。八幡神の使いは「鳩」なのです。
新型コロナウイルスで話題になった「ヨゲンノトリ」は「烏」のようですが・・・
とにもかくにも、八幡神という武神の使いは「鳩」であり・・・
「鳩」と言えば、現代では平和の象徴。そのイメージと「戦」は結び付きにくいのですが、
八幡宮の総本宮、大分の宇佐八幡宮が571年に創建された時の物語に、
「鳩」は神の化身としてすでに登場しています。
八幡宮の総本宮、大分の宇佐八幡宮が571年に創建された時の物語に、
「鳩」は神の化身としてすでに登場しています。
伝承によると、569年、宇佐神宮境内のひし形の池のほとりに、
ひとつの身体に8つの頭をもつ鍛冶をする翁が現れた。それを見たものは病気になったり、死んだりした。
大神比義(おおがのひぎ)なる人物が見に行くと、翁の代わりに鷹がおり、そして金の「鳩」になった。
「神が人を救うために変身されている」と悟った比義は、3年間断食をし祈り続けたところ、
光輝く3歳の童子があらわれ、自分が応神天皇であることを告げます。
そして、再び鷹となって松にとどまり・・・宇佐八幡宮に鎮座された。
つまり、八幡神は、神になられた応神天皇。
この第15代天皇は、実在したとすれば4世紀後半。
生まれは九州。そこから大和に入ったと言われています。
また、この時代は、朝鮮半島から多くの技術が導入され、文化的に発展したとも。
八幡は、もとは「やはた」と読み、いつの頃からか「はちまん」と読むようになったようですが、
諸々の状況から、応神天皇と朝鮮半島との密な関係も指摘されるところ。
ともかくも、宇佐八幡宮は皇祖神をお祀りしているともいえますが、
その神さまがなぜ武神なのでしょう。
応神天皇の大和入りに関係するのかもしれませんが、
逆転の発想で、八幡神を守護神とした源氏が、戦で神威を発揮したことで、
「弓矢八幡」と崇められた(!)という説もあるようです。
八幡神の使いは鷹なの?鳩なの?
いずれにせよ、各地に八幡宮を分祀したとき、道案内をしたのは「鳩」だそう。
そして、道案内したそれぞれの土地に、「鳩」は留まったようなのです。
あの境内にたくさんいる鳩が、どこまで関係するのかはわかりませんが、
「えさちょうだい♪」と足元に近づいてくる鳩に気を取られず、
目線を上に、神社のどこかに掲げられている大きな額をご覧ください。
こちらは、甲府市の「府中八幡宮」の扁額(へんがく)です。
「鳩」、見つかりましたか?
甲府の金手駅そばの「山八幡宮」にも、ちゃんといらっしゃいます。
金色の「鳩」ですね。
「山八幡宮」のお賽銭箱にも😊
つがいのような「鳩」がつくる八幡さまの「八」の字。
「八」は古来より「聖数」とされ、「たくさんある」という意味で「八」百万の神々などにも使われてきました。
しかし、詳しくは触れませんが、「八」には「数が多い」以上の概念が潜んでいるようです。
また、「鳩」には「九」の字が含まれますが、「九」は数字の最後。そして最初の転換点。
そのイメージが転じて、究極、最高、そして神の鳥!?
八幡さまがなぜ武神で、そのお使いが「鳩」である訳、残念ながらはっきりしません。
それでも、八幡信仰には、たくさんの物語が織りこまれている、ということは言えそうです。
ひとつの身体に8つの頭をもつ鍛冶をする翁が現れた。それを見たものは病気になったり、死んだりした。
大神比義(おおがのひぎ)なる人物が見に行くと、翁の代わりに鷹がおり、そして金の「鳩」になった。
「神が人を救うために変身されている」と悟った比義は、3年間断食をし祈り続けたところ、
光輝く3歳の童子があらわれ、自分が応神天皇であることを告げます。
そして、再び鷹となって松にとどまり・・・宇佐八幡宮に鎮座された。
つまり、八幡神は、神になられた応神天皇。
この第15代天皇は、実在したとすれば4世紀後半。
生まれは九州。そこから大和に入ったと言われています。
また、この時代は、朝鮮半島から多くの技術が導入され、文化的に発展したとも。
八幡は、もとは「やはた」と読み、いつの頃からか「はちまん」と読むようになったようですが、
諸々の状況から、応神天皇と朝鮮半島との密な関係も指摘されるところ。
ともかくも、宇佐八幡宮は皇祖神をお祀りしているともいえますが、
その神さまがなぜ武神なのでしょう。
応神天皇の大和入りに関係するのかもしれませんが、
逆転の発想で、八幡神を守護神とした源氏が、戦で神威を発揮したことで、
「弓矢八幡」と崇められた(!)という説もあるようです。
八幡神の使いは鷹なの?鳩なの?
いずれにせよ、各地に八幡宮を分祀したとき、道案内をしたのは「鳩」だそう。
そして、道案内したそれぞれの土地に、「鳩」は留まったようなのです。
あの境内にたくさんいる鳩が、どこまで関係するのかはわかりませんが、
「えさちょうだい♪」と足元に近づいてくる鳩に気を取られず、
目線を上に、神社のどこかに掲げられている大きな額をご覧ください。
こちらは、甲府市の「府中八幡宮」の扁額(へんがく)です。
「鳩」、見つかりましたか?
甲府の金手駅そばの「山八幡宮」にも、ちゃんといらっしゃいます。
金色の「鳩」ですね。
「山八幡宮」のお賽銭箱にも😊
つがいのような「鳩」がつくる八幡さまの「八」の字。
「八」は古来より「聖数」とされ、「たくさんある」という意味で「八」百万の神々などにも使われてきました。
しかし、詳しくは触れませんが、「八」には「数が多い」以上の概念が潜んでいるようです。
また、「鳩」には「九」の字が含まれますが、「九」は数字の最後。そして最初の転換点。
そのイメージが転じて、究極、最高、そして神の鳥!?
八幡さまがなぜ武神で、そのお使いが「鳩」である訳、残念ながらはっきりしません。
それでも、八幡信仰には、たくさんの物語が織りこまれている、ということは言えそうです。
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