文月の徒然日記

文月が日々の思いを語ります。

嫌われ松子の一生~

2006-07-25 15:42:42 | Weblog
嫌われ松子の一生・上下巻読んだ!この題名がまず納得できない~松子が自分は嫌われているんだ!本人が唱えたならば、納得がいくかなって思うけれど~~林芙美子の浮雲のゆきこ、娼婦に身を落としていくあたり、松子と重ね合わせてみてしまって!やるせなく感じました!何も知らず普通の娘だった松子!次から次へと身のない男の出会い、その先は転落のみの運命!!また家族の冷淡さ、救いどころのない苦悩~考えると全く哀れで辛い~そういった事が読者を飲み込む内容であるのだが~過酷な女の一生でしょうね!でも暗い方の部類だけど、良かった!

『あらすじ』
東京で大学生活を満喫していた川尻笙は、突然父の訪問で三十年以上前に失踪した伯母・松子の存在と、彼女が最近東京で何物かに殺された事を知る。部屋の後始末を頼まれた笙は興味本位から松子の生涯を調べ始める。それは彼にとって凄まじい人生との遭遇だった・・・・惨殺された女性の生涯を通して焙り出される人生の光と影を描く傑作巨編 {裏表紙より}