玄葉光一郎前外相(48)の男性私設秘書(43)が昨年9月、
外国人登録法違反容疑などで書類送検された中国大使館の
元1等書記官(45)(起訴猶予)と北京市内で接触していたことが分かった。
当時、元書記官の刑事処分は決まっておらず、
「身分を偽ってはいない」などと無実を主張したという。
現職外相の秘書が、スパイ活動の疑いを持たれていた容疑者と現地で接触するという外交上、
不適切な事実が明らかになった。
元書記官は外交官の身分を隠して外国人登録証明書を取得したとして昨年5月、
警視庁から出頭を要請されたが、応じることなく帰国した。
当時の玄葉外相は記者会見で「中国側に抗議した」と説明。
同庁は「元書記官はスパイの可能性が高い」と発表していた。
玄葉氏の秘書は昨年9月中旬、北京市の研究機関からの招きで訪中し、
以前から知り合いだった元書記官と会った。
秘書は読売新聞の取材に
「友人として会った。何も頼まれていない。玄葉氏には報告していない」と話している。