3月9日。
娘が中学校を卒業した。
いろいろと大変な3年間だったが、ようやく卒業にたどりつくことができたのは、大きな喜びだった。
中学1年の一学期途中から、登校するのが難しい状態になり、この3年間はほとんど学校に通い切れていない、所謂「不登校」の状態だった。
もちろん、担任の先生始め、学校側も親身になってくださった。
そして中学3年の時に、行政の「適応指導教室」に通うようになり、そこで通常の学校生活とは別の「学校生活」を送ることとなった。
他校の生徒もいる中、娘は毎日とは言わずとも、週に数回は通えるようになり、精神的にも落ち着いてきたようだった。
ここに研修に来られている大学院の生徒(子ども達から見れば先生だね)が、身近なお兄さん、お姉さんとして、子ども達に接してくれた。
本来の卒業式は3月9日だったが、学校の卒業式は欠席し、午後から登校して校長室で証書を受け取った。
そして、3月12日。
適応指導教室での「巣立ちを祝う会」。
娘はそこに参加した。
お世話になった先生方や、友人と、ゆっくりお別れをしていたようだった。
私は・・・。
保護者あてのお手紙を渡されたが、家に帰ってこっそりと読んで、そして涙があふれた。
ずっと学校に行けなくてごめんなさい。毎日お弁当を作ってくれてありがとう。
綺麗な文字で綴られていた。
もし、一般的な、普通の中学校生活を送っていたら、一体どんな風になっていただろう。
息子と同じように、日々部活に追われていたのかな?
勉強がんばっていたのかな?
いろんなことが頭をよぎるが、もう「たられば」ではない。
結果的に、息子とは全然違う10代を送る娘だが、ゆっくり成長していければ、もうそれでいい。
春からは、通信制の高校へ進学予定だ。
これからも、ずっと、お母さんはあなたの味方だよ。
記3月18日